【フランス語勉強⑩】定冠詞・不定冠詞とIl y aの使い方、動詞prendreの活用

ミュルーズ 大聖堂

こんにちは(^O^)

今回は冠詞について解説します。

英語以上にバリエーションもあり、複雑なところですが一緒に頑張りましょう。

他にも覚えて便利な表現Il y aについても解説します。

また、頻出動詞のprendreの活用も覚えましょう。

今回学ぶこと

冠詞
Il y a
動詞prendre



前回のレッスンはこちらをご覧ください。




まずはブログから見て行きます。

ブログ

前回赤ペンがなくなってしまったので放課後にクラスメイトとスーパーに来ました。

私は赤ペンが欲しいですが、クラスメイトは果物を買いたいようです。

まずは私の用事から済ませることにしました。

わたし
わたし

Excusez-moi.
すみません。

わたし
わたし

Vous avez des stylos rouges ?
赤ペンはありますか?

店員
店員

Oui, il y a 3 stylos rouges.
はい、赤ペンが3本あります。

わたし
わたし

D’accord.
分かりました。

わたし
わたし

Un stylo, s’il vous plaît.
1本ください。

店員
店員

Le stylo est 2 euros.

このペンは2ユーロです。

わたし
わたし

Voilà.
どうぞ。

店員
店員

Merci beaucoup.
ありがとうございました。

私の買い物が終わったのでクラスメイトが果物売り場に行きました。

レア
レア

Il y a des pommes?
リンゴはありますか?

店員
店員

Oui, il y a beaucoup de pommes.
はい、たくさんのリンゴがあります。

レア
レア

Elle est combien ?
リンゴはいくらですか?

店員
店員

Une pomme coûte un euro.
リンゴ1個1ユーロです。

レア
レア

D’accord.
分かりました。

レア
レア

Je prends deux pommes.
リンゴを2個ください。

店員
店員

Les pommes coûtent deux euros.
これらのリンゴは2ユーロです。

レア
レア

Voilà.
どうぞ。

店員
店員

Merci, au revoir.
ありがとうございました。さようなら。

レア
レア

Merci, au revoir.
ありがとうございました。さようなら。

お互いに欲しかったものが無事に買えて大満足の放課後になりました。

解説

①尋ねるときのフレーズ

文: Excusez-moi.

意味:すみません

読み:エクスキュゼ・モワ

英語のExcuse me.です。

形もかなり似ていますね。

二つを見比べてme=moiということが分かりますね。

何かを願いするときの第一声として使いましょう。

②冠詞

文:Vous avez des stylos rouges ?

意味:赤ペンはありますか?

Vous:あなたは

avez:動詞avoirの vousの活用

styloペン

rouge

の意味でした。

ここまではこれまで習ってきた範囲です。

定冠詞と不定冠詞の違い

今回新たに出てきたのがdes(デ)です。

これは冠詞の一つです。

ここで今回のテーマである冠詞について説明します。

まず冠詞は英語のaやtheのように名詞の前に置くものです。

そして冠詞には定冠詞不定冠詞の二種類があります。

定冠詞「その」と訳すことができる冠詞で、英語のtheにあたります。

不定冠詞「とある、ひとりの」などと置き換えることができる冠詞で、英語のaにあたります。

話の中で登場する場合、

  • 昔あるところに一人の男がいました。
    「とある」男性ということなので不定冠詞

  • その男性はとても背が大きいと村でも有名でした。
    「その」と使っているので定冠詞

つまり、話の流れで初登場のもの不定冠詞、二回目以降は話し手と聞き手が同一のものと認識しているので定冠詞となります。

他にも「私はチョコレート好きだ」と言う場合、どんなチョコでもいい、チョコというものが好きなのだ、という「俗に言うチョコレートが好きなんだ」と言う場合もお互い世間一般のチョコレートをイメージするので定冠詞になります。

ここで「私はあるチョコレートに最近はまっている」と言う場合、聞き手にとっては初登場のものなので先ほどの作り話のように初登場なので一回目は不定冠詞、二回目以降は定冠詞となります。

ややこしい説明ですが、話してだけでなく聞き手もちゃんと認識しているかがポイントだと思ってください。

これは英語でもフランス語で同じことです。

定冠詞

この考え方はフランス語も同じと言いましたが、フランス語の冠詞は何通りかあります。

それは名詞に性別があるからです。

まず定冠詞

男性名詞le
女性名詞la
複数les

の3通りあります。

例を挙げると

男性名詞  
Le chocolat

女性名詞

La pomme
ラ・ポム(リンゴ)

複数    
Les chocolats
Les pommes

のようになります。

複数形の場合は男性名詞も女性名詞もLesを使います。

また母音もしくはhで始まる単語はこのようになります。

男性名詞  
L’hôtel
ロテル(ホテル)

女性名詞  
L’école 
レコール(学校)

複数      
Les hôtels レゾテル
Les écoles レゼコール

単数の場合はL’の短縮形になり、複数の場合は読み方においてLesのsの部分が次の単語の音とつながります

不定冠詞

続いては不定冠詞です。

男性名詞unアン
女性名詞uneユヌ
複数des

男性名詞の不定冠詞は数字の1と同じですが、実はあれは名詞につく場合は男性名詞につくことになります。



先ほど同様に例を見ると

男性名詞 
Un chocolat

女性名詞  

Une pomme

複数      

Des chocolats
Des pommes



母音やhで始まる単語は以下の通りです。

男性名詞
Un hôtel アン・ノテル

女性名詞  

Une école ユヌ・エコール

複数

Des hôtels デ・ゾテル
Des écoles デ・ゼコール

複数形のDesのときはsが次の単語の最初の音とつながります

LesとDesの違い

今説明したようにLesは定冠詞の複数形Desは不定冠詞の複数形だと分かりました。

と言ってもこれらがどんなシチュエーションで使われるかピンときません。

定冠詞は話し手も聞き手もこれだと認識しているもの、不定冠詞は初登場でどれだとは定まっていないものだと説明ました。


これを元に例えば果物屋さんでリンゴが山ほど売っています。

当然その数はパッと見て分かりません。

つまり複数あるけど、いくつかは分からないので不定冠詞になります。


その後にリンゴを二つ手に取ってレジに持っていって店員さんに見せれば、お互いに二個のリンゴだと認識できます。

そうなると「それらの」リンゴと言えばお互いにこの二個のことだと認識できるので定冠詞になります。


ここで今回の文Vous avez des stylos rouges ?に戻ると、赤ペンを買いに来た「私」はいくつ赤ペンが売られているのか知りません

けれど、何となく何本かは売っているだろうと思っているので不定冠詞の複数形のdesを使っているのです。

まずは冠詞には定冠詞と不定冠詞があり、さらに男性名詞、女性名詞、複数があるということを覚えましょう。

Vous avez des stylos rouges ?

ヴ・ザヴェ・デ・スチロ・フージュ?

と読みます。

会話文から見る冠詞

今回の山場はこれで越えました。

この先の会話はこの定冠詞と不定冠詞を意識して書かれているので、どういうニュアンスで使われているのか一緒に見て行きましょう。

店員「Oui, il y a 3 stylos rouges.
(はい、赤ペンが3本あります。)」

ここでは店員さんが具体的に3本赤ペンがあると答えています。

私「D’accord. Un stylo, s’il vous plaît.
(分かりました。1本ください。)」

そして「私」はそのうち1本くださいと言っています。

店員「Le stylo est 2 euros.
(このペンは2ユーロです。)」

ここで定冠詞のLeが出てきました。

お互いに具体的な1本の赤ペンを認識しているので定冠詞が使われています。

このように会話が進む中で不定冠詞は定冠詞へと変わっていきます

③フランス語のThere is構文

文:Il y a des pommes?

意味:リンゴはありますか?


今度は友達がリンゴを買うシーンです。

Il y a (イリア)「~がある」という英語のThere is / There areの役割がある表現です。

英語はその後に続くものが単数か複数化でisかareが変わってきましたが、フランス語のIl y aはこの形一つです。

かなり便利なのでここでしっかり覚えましょう。


des pommesリンゴの意味の単語です。

女性名詞でLa pomme(ラ・ポム)がベースです。

このシーンでは先ほどの赤ペンがあるのか聞いたときと同じように「具体的にいくつあるかは問題としておらず、とりあえず複数ある」というニュアンスを伝えるために不定冠詞のdesを使っています。

Il y a des pommes?

イリア・デ・ポム?

と読みます。

④「たくさんの」の表現

文:Il y a beaucoup de pommes.

意味:たくさんのリンゴがあります。


ここでは敢えて先ほどの文章に寄せていますが、ここで違うのは「たくさんの」と呼ばれる表現になっていることです。

それがbeaucoup de(ボク・ドゥ)の部分です。

Merci beaucoup のところですでに出てきましたが、もとの意味はこの「たくさんの」という意味です。

beaucoup de + 複数形にすることで「たくさんの~」と表現できます。

Il y a beaucoup de pommes.

イリア・ボク・ドゥ・ポム

と読みます。

⑤値段の聞き方

文:Elle est combien ?

意味:リンゴはいくらですか?


いくらですか?は以前登場しましたね。

今回は女性名詞のリンゴが主語になっているのでElleを使っています。

Elle est combien ?

エレ・コンビヤン?

と読みます。

⑥値段の伝え方

文:Une pomme coûte un euro.

意味:リンゴ1個1ユーロです。


リンゴの値段を説明しています。

これまではUne pomme est un euro.と書いていたところですが、er動詞のcoûter(クテー)「~の値段がする、~の価値がある」という意味なのでモノの値段を説明するときにも使えます。

今回はリンゴ1個当たりの値段を説明しているのでUneを使っています。

Une pomme coûte un euro.

ユヌ・ポム・クトゥ・アン・ヌホ

と読みます。

⑦動詞prendre

文:Je prends deux pommes.

意味:リンゴを2個ください。

ここで今回のテーマになっている動詞prendre(ポンドフ)の登場です。

この動詞は英語のtakeにあたる言葉で、「~を取る」という意味があります。

今回はリンゴを買うというニュアンスで手に取るイメージです。

実際にはそれをベースにもっといろいろな意味がありますが、まずは基本を覚えましょう。



動詞prendreの活用

主語活用読み方
Jeprendsジュ・ポーン
Tuprendsチュ・ポーン
Ilprendイル・ポーン
Elleprendエル・ポーン
Nousprenonsヌ・プフノン
Vousprenezヴ・プヘネ
Ilsprennentイル・プヘンヌ
Ellesprennentエル・プヘンヌ

カタカナにするとこういった読みになりますが、子音の後に付くr はカタカナでは表記できない難しさがあります。

France(意味:フランス)も子音の後にrが付いていて同じような音の出し方をしているので動画や音声などを参考にしてみてください。


活用のパターンも今までとは全く異なります。

prendreの原形を受け継ぎつつも、主語によってかなり差が出ています。

これもひたすら暗記するしかありませんが、このprendreをベースにした単語も多数あるので、この活用を知っているとそれらの単語の活用も同じパターンなので先々楽になります。

D’accord. Je prends deux pommes.

ダコー、ジュ・ポーン・ドゥ・ポム 

と読みます。

⑧定冠詞の複数形

文:Les pommes coûtent deux euros.

意味:これらのリンゴは2ユーロです。


ここでのポイントは「2個のリンゴ」定冠詞の複数形のLes pommesで表現していることです。

Les pommesを直訳した「これらのリンゴ」はこの場面では「2個のリンゴ」だとお互い分かっているので使えます。

coûtentはcoûterの主語が複数形の時の活用です。

Les pommes coûtent deux euros.

レ・ポム・クトゥ・ドゥ・ズホ

と読みます。

これ以降の会話ははすでに学んだ表現のみのため説明は省きます。

おさらい

それでは今回のおさらいです。

わたし
わたし

Excusez-moi.
エクスキュゼ・モワ

わたし
わたし

Vous avez des stylos rouges ?
ヴ・ザヴェ・デ・スチロ・フージュ?

店員
店員

Oui, il y a 3 stylos rouges.
ウィ、イリア・トホワ・スチロ・フージュ

わたし
わたし

D’accord.
ダコー

わたし
わたし

Un stylo, s’il vous plaît.
アン・スチロ・シルブプレ

店員
店員

Le stylo est 2 euros.

ル・スチロ・エ・ドゥ・ズホ

わたし
わたし

Voilà.
ボワラ

店員
店員

Merci beaucoup.
メフシー・ボク

私の買い物が終わったのでクラスメイトが果物売り場に行きました。

レア
レア

Il y a des pommes ?
イリア・デ・ポム?

店員
店員

Oui, il y a beaucoup de pommes.
ウィ、イリア・ボク・ドゥ・ポム

レア
レア

Elle est combien ?
エレ・コンビヤン?

店員
店員

Une pomme coûte un euro.
ユヌ・ポム・クトゥ・アン・ヌホ

レア
レア

D’accord.
ダコー

レア
レア

Je prends deux pommes.
ジュ・ポーン・ドゥ・ポム

店員
店員

Les pommes coûtent deux euros.
レ・ポム・クトゥ・ドゥ・ズホ

レア
レア

Voilà.
ボワラ

店員
店員

Merci, au revoir.
メフシー、オフボワー

レア
レア

Merci, au revoir.
メフシー、オフボワー


意味語句読み方
すみませんExcusez-moiエクスキュゼ・モワ
リンゴla pommeラ・ポム
ホテルl’hôtelロテル
たくさんのbeaucoup deボク・ドゥ
~の値段がする
~の価値がある
coûterクテー
取るprendreポンドフ
フランスFranceフォンス


男性名詞le
女性名詞la
複数les


男性名詞unアン
女性名詞uneユヌ
複数des


Il y a ~  


主語活用読み方
Jeprendsジュ・ポーン
Tuprendsチュ・ポーン
Ilprendイル・ポーン
Elleprendエル・ポーン
Nousprenonsヌ・プフノン
Vousprenezヴ・プヘネ
Ilsprennentイル・プヘンヌ
Ellesprennentエル・プヘンヌ


まとめ

今回も学ぶことが盛りだくさんでした。

特に冠詞はイメージをつかみにくいところなので何度も読み返して自分の中でイメージができるようになりましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

冠詞
Il y a
動詞prendre


次のレッスンはこちら!!



フランス語の勉強はこちらをチェック!!


フランス情報はこちらをチェック!!

コメント