【フランス語勉強⑭】前置詞deと形式主語のIl、近接未来の使い方

パリ ルーブル美術館

こんにちは(^O^)

今回は前置詞de形式主語のIlについて解説します。

加えて近い未来を表現する方法もすでに学んだ単語で表現する方法を説明します。

今回学ぶこと

前置詞deの使い方


形式主語のIl


-yerで終わるer動詞の活用


近接未来



前回のレッスンはこちらをご覧ください。




まずはブログをご覧ください。

ブログ

今日は街中にある美術館に来ました。

フランスと言えばアートということで一度は来てみたかったのです。

日本で美術館に行ったことはないのでこれが美術館デビューです。

まずはチケットの購入です。

わたし
わたし

Bonjour, un ticket, s’il vous plaît.
こんにちは。チケット1枚ください。

受付
受付

Vous êtes étudiante ?
あなたは学生ですか?

わたし
わたし

Oui, c’est ma carte d’étudiant.
はい、これが私の学生証です。

受付
受付

D’accord. Donc, c’est le tarif étudiant.
分かりました。よって、学生料金となります。

受付
受付

C’est 14 euros.
14ユーロです。

わたし
わたし

Est-ce qu’il est possible de payer avec la carte bancaire ?
クレジットカードで支払えますか?

受付
受付

Non, il faut payer en argent.
いいえ、現金で支払わなければいけません。

わたし
わたし

D’accord. Voilà.
分かりました。どうぞ。

受付
受付

Merci. Vous venez d’où ?
ありがとうございます。どちらから来ましたか。

わたし
わたし

Je viens du Japon.
日本から来ました。

受付
受付

Merci. L’atelier d’art va commencer à 15 heures.
芸術のワークショップは15時始まります。

わたし
わたし

D’accord. Merci beaucoup.
分かりました。ありがとうございます。

受付
受付

Bonne visite.
良い訪問を。

無事チケットも買えたので見学開始です。

初めての美術館はかなり新鮮で刺激的でした。

いつもとは違う世界に踏み込んだ感じがして楽しかったです。

フランスでは毎月第一日曜日は無料で見学できるようなので、今度はそのときも利用したいと思います。

解説

①学生証

文:C’est ma carte d’étudiant.

意味:これが私の学生証です。

カードはフランス語でla carte(ラ・キャフトゥ)と言います。

今回は「私の」と言うためmaが使われています。

La carte d’étudiant 学生証です。

「~の」の意味のdeが母音の前に置かれているのでd’の短縮形になっています。

La carte d’identité(ラ・キャフトゥ・ディドンティテ)身分証になります。

C’est ma carte d’étudiant.

セ・マ・キャフトゥ・デチュディオン

と読みます。

②学生料金について

文:C’est le tarif étudiant.

意味:学生料金です。

料金、特に入場料や運賃le tarif(ル・タリフ)です。

フランスでは学生料金を利用できる場所が多く、中には無料で入れるところもあります。

現地の語学学校に通うならばそこの学生証の発行を、日本から大学生の時に行くときは国際学生証を用意して行くとお得に観光できます。

③形式主語とer動詞の活用

文:Est-ce qu’il est possible de payer avec la carte bancaire ?

意味:クレジットカードで支払えますか?

形式主語の表現

Il est possible は英語のIt is possibleと同じで「~できる」という表現です。

これまでIlは「彼は」の意味で学んできましたが、今回のように主語自体が具体的に何も示していない形式主語としての役割もあります。

そして

Il est possible de payer avec la carte bancaire ?

It is possible to pay with the bank card ?

を見比べると分かるように

Il est possible de + 動詞の原形
~することができる

という表現になります。

さきほどdeは英語のofにあたる「~の」と書きましたが、

de + 動詞の原形の場合は「~すること」という英語のto + 動詞の原形の使い方と同じになります。

これを使うことによってpouvoir + 動詞の原形の代用が可能になります。

-yerを持つer動詞の活用

「支払う」payer(ペイエー)を使います。

これもer動詞ではありますが、yerで終わる場合は活用が少し変わります。

主語活用読み方
Jepaieジュ・ペイ
Tupaiesチュ・ペイ
Ilpaieイル・ペイ
Ellepaieエル・ペイ
Nouspayonsヌ・ペイヨン
Vouspayezヴ・ペイエ
Ilspaientイル・ペイ
Ellespaientエル・ペイ

これと同じような活用になるものとして他にenvoyer(送る:オンヴォワイエー)などがあります。

フランスのクレジットカード

la carte bancaire(ラ・キャフトゥ・ボンケーフ)「銀行の」という意味のbancaireが付いたいわゆる銀行のカードです。

見た目が青いことからla carte bleu(ラ・キャフトゥ・ブルー)とも呼ばれていますが、どちらの場合でも略してCB(セーベー)と呼ぶことも多いです。

フランスでは口座を作るとこのCBが手に入り、それがそのまま支払いに使えます。

クレジットカードの役割もあれば、即座に引き落とされるデビットカードの役割もあります。

Est-ce qu’il est possible de payer avec la carte bancaire ?

エスキレ・ポッシブル・ドゥ・ペイエー・アベック・ラ・キャフトゥ・ボンケーフ?

です。

④「しなければならない」の表現

文:Il faut payer en argent.

意味:現金で支払わなければいけません。

「~しなければいけない」は以前devoir + 動詞の原形を使うことを説明しましたが、

Il faut(イル・フォ)+ 動詞の原形

でも同じ意味になります。

このIlも先ほどと同じで形式主語になります。

現金払いの表現

en argent「現金で」という意味の意味になります。

argent(アフジョン)現金という意味になります。

en(オン)は一般的にdans(ドン)と同じように「~の中に」と使う前置詞ですが、今回のように手段としても使う場合があります。

Il faut payer en argent.

イル・フォ・ペイエー・オン・ナフジョン

と読みます。

⑤「~から」のde

文:Vous venez d’où ?

意味:あなたはどこから来ましたか?

以前も同じ表現を勉強しました。

ここで見るポイントはdeです。

ここでは「~から」という英語のfromはdeを用います。

今回だけでいろいろなdeの使い方が登場していますね。

それだけdeの使い道は多いです。

「どこ?」の部分は以前登場した疑問詞のoù を用います。

実際に美術館などではどの国から来たのか統計を取るためかチケットを買うときにこのように聞いてきます。

⑥de + 国

文:Je viens du Japon.

意味:私は日本から来ました。

ここでのポイントもやはりdeです。

「日本から」の部分を見るとduになっています。

以前も触れましたが、

男性名詞
de + le = du


女性名詞
de + la
= de la

複数
de + les = des

となります。

今回はが出ているので、他の国を用いて例を出すと、

表現読み方
男性名詞
日本du Japonデュ・ジャポン
女性名詞
フランスde la Franceドゥ・ラ・フォンス
中国de la Chineドゥ・ラ・シーヌ
複数
アメリカ合衆国des Etats-Unisデ・ゼタ・ジュニ

のようになります。

母音やhで始まる場合はde l’となります。

例を挙げると

表現読み方
ドイツde l’Allemandドゥ・ラルモン
イギリスde l’Angleterre ドゥ・ロングルテーフ
スペインde l’Espagneドゥ・レスパーニュ
イタリアde l’Italieドゥ・リタリー

などがあります。

⑦近接未来

文:L’atelier d’art va commencer à 15 heures.

意味:芸術のワークショップは15時始まります。

L’atelierは日本語でもアトリエとありますが、ここではワークショップの意味です。

va commencerは原形で見るとaller commencerなります。

aller + 動詞の原形
この後すぐ起こる

というニュアンスが含まれます。

これを近接未来と言います。

今回だと15時からワークショップが始まるという近い未来のことを話しています。

また、「~するつもりだ」と自分の意志を表すこともできます。

Je prends un bus. は単にバスに乗ることを言っていますが、

Je vais prendre un bus.
これから乗るつもりだ

という意思が加わっています。

この使い方で結構日常会話では使うので覚えておくと便利です。

L’atelier d’art va commencer à 15 heures.

ラトリエ・ダーフ・ヴァ・コモンセー・ア・キャンズーフ

と読みます。

⑧Bon + 名詞の表現

文:Bonne visite.

意味:良い訪問を。

読み方:ボン・ヴィジット

英語のvisitと同じで「訪問、見学」という意味があります。

ここではこれから美術館の見学をする「私」に対して窓口の人が使っています。

フランス語のvisite は女性名詞なのでその前に付くBonは女性形になってBonneとなっています。

これはかつて学んだBonne journéeも同じことが言えます。

おさらい

わたし
わたし

Bonjour, un ticket, s’il vous plaît.
ボンジュー、アン・チケ、シルブプレ

受付
受付

Vous êtes étudiante ?
ヴ・ゼット・エチュディオント?

わたし
わたし

Oui, c’est ma carte d’étudiant.
ウィ、セ・マ・キャフトゥ・デチュディオン

受付
受付

D’accord. Donc, c’est le tarif étudiant.
ダコー。ドンク、セ・ル・タリフ・エチュディオン

わたし
わたし

C’est 14 euros.
セ・キャトルズホ

わたし
わたし

Est-ce qu’il est possible de payer avec la carte bancaire ?
エスキレ・ポッシブル・ドゥ・ペイエー・アベック・ラ・キャフトゥ・ボンケーフ?

受付
受付

Non, il faut payer en argent.
ノン、イル・フォ・ペイエー・オン・ナフジョン

わたし
わたし

D’accord. Voilà.
ダコー。ボワラ。

受付
受付

Merci. Vous venez d’où ?
メフシー、ヴ・ヴネ・ドゥ?

わたし
わたし

Je viens du Japon.
ジュ・ヴィヤン・デュ・ジャポン

受付
受付

Merci. L’atelier d’art va commencer à 15 heures.
メフシー、アトリエ・ヴァ・コモンセー・ア・キャンズーフ

わたし
わたし

D’accord. Merci beaucoup.
ダコー、メフシー・ボク

受付
受付

Bonne visite.
ボン・ヴィジット


意味語句読み方
カードla carteラ・キャフト
学生証la carte d’étudiantラ・キャフト・デチュディオン
身分証la carte d’identitéラ・キャフトゥ・ディドンティテ
料金le tarifル・タリフ
~できるil est possibleイレ・ポッシブル
支払うpayerペイエー
送るenvoyerオンヴォワイエー
銀行カードla carte bancaire
la carte bleu
ラ・キャフト・ボンケーフ
ラ・キャフト・ブルー
~しなければならないil fautイル・フォ
現金argentアフジョン
~の中enオン
中国la Chineラ・シーヌ
アメリカ合衆国les Etats Unisレ・ゼタ・ジュニ
ドイツl’Allemandラルモン
イギリスl’Angleterreロングルテーフ
スペインl’Espagneレスパーニュ
イタリアl’Italieリタリー
ワークショップl’atelierラトリエ
訪問la visiteラ・ヴィジット


用法意味英語
de + 名詞~のof
de + 動詞の原形~することto + 動詞の原形
de + 場所~からfrom


de + 男性名詞 
→ du

de + 女性名詞 

→ de la

de + 複数

→ des

母音やhで始まる場合
→   de l’


Il est possible de + 動詞の原形
~することができる

Il faut +動詞の原形 

~しなければいけない


主語活用読み方
Jepaieジュ・ペイ
Tupaiesチュ・ペイ
Ilpaieイル・ペイ
Ellepaieエル・ペイ
Nouspayonsヌ・ペイヨン
Vouspayezヴ・ペイエ
Ilspaientイル・ペイ
Ellespaientエル・ペイ


aller + 動詞の原形


まとめ

今回は前置詞deの使い方の一部を説明しました。

この前置詞は役割がまだまだありますが、主な部分これらなのでしっかり身につけましょう。

また、形式主語のIlも今回以外の表現でもたくさん使うところがあります。

こちらもぜひ覚えましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

前置詞deの使い方


形式主語のIl


-yerで終わるer動詞の活用


近接未来


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