【フランス語勉強㉔】仮定を表す3つの方法と条件法の使い方と活用

リヨン テットドール公園

こんにちは(^O^)

今回は条件法について学びます。

簡単に言えば「もしも・・・」と仮定の話をするときに使うのが条件法です。

今回も新しい条件法用の動詞の活用が出てくるのでしっかり覚えましょう。

今回学ぶこと

3つの仮定


条件法現在形


条件法過去形



前回のレッスンはこちらをご覧ください。




まずはブログを見てみましょう。

ブログ

放課後、教室に残ってクラスメイトと週末のお出かけの計画を立てています。

レア
レア

S’il fait beau, on va au pique-nique dans un parc.
もし晴れたら、公園にピクニックに行きましょう。

わたし
わたし

C’est la bonne idée.
いいアイデアです。

わたし
わたし

On va où ce week-end ?
週末どこに行きますか?

レア
レア

Je pense que le parc de Paul est bien.
ポール公園がいいと思います。

レア
レア

Il y a un beau jardin.
美しい庭園があります。

わたし
わたし

Très bien. Si on était au Japon, on mangerait sous le cerisier.
素晴らしい。もし私たちが日本に居たら、桜の木の下で食べるのに。

わたし
わたし

On dit que c’est « Hanami » chez nous.
それは私の国で「花見」と言います。

わたし
わたし

Mais il n’a y pas de cerisier ici.
しかしここには桜の木がありません。

レア
レア

Par contre, il y a beaucoup de jolies fleurs dans le parc.
しかし公園には綺麗な花がたくさんあります。

わたし
わたし

On invite Malia au pique-nique ?
マリアをピクニックに誘いますか?

レア
レア

Non, parce qu’elle est malade maintenant.
いいえ、彼女は今病気なので。

わたし
わたし

C’est dommage.
残念です。

わたし
わたし

Si elle n’était pas allée an bar hier soir, elle aurait pu venir à l’école aujourd’hui.
もし彼女が昨晩バーに行かなかったら、今日学校に来られたのに。

マリアがピクニックに来られないのは残念ですが、他のクラスメイト達と楽しくピクニックに行くことができました。

みんな持ち寄りで食べ物を持ってきましたが、バゲットとチーズを誰かしらが持ってくるのはさすがフランスだと感じました。

解説

①条件法の作り方

文:S’il fait beau, on va au pique-nique dans un parc.

意味:もし晴れたら、公園にピクニックに行きましょう。

さっそく「もし~」を使った条件法の文が出てきました。

英語ではIf 文A, 文B「もし文Aなら、文B」という構造をしていました。

フランス語の場合はIfでなく、Si(シ)を使います。

今回は

晴れる = 文A

ピクニックに行く = 文B

になります。

それぞれの動詞を見るとfaitとvaが使われており、それぞれfaireとallerの現在形です。

つまり

Si + 文A(現在形), 文B(現在形)

になっています。

これは先に起こることに対する仮定をする場合使うものですが、基本的に文Aには単純未来形は使いません。

文Bならば単純未来形を使うことは可能です。

また、この用法ではSiをQuandに置き換えることもできます

まず前半部分の「晴れる」il fait beau(イル・フェ・ボ)と書きます。

これは一種のお決まりのフレーズになっているのでそのまま覚えましょう。

この場合のilは非人称で具体的なものを指していません。

Siの後にilが来るときはS’ilと短縮形を使います。

beau(ボ)は本来「美しい」という意味です。

後半部分について。

「ピクニック」le pique-niqueもしくはle picnicで読みもそのままピクニックです。

「公園」le parc(ル・パフク)です。

S’il fait beau, on va au pique-nique dans un parc.

シル・フェ・ボ、オン・ヴァ・オ・ピクニック・ドン・ザン・パフク

と読みます。

②相手の案に同意する表現

文:C’est la bonne idée.

意味:いいアイデアです。

「アイデア」une idée(ユニデ)で、女性名詞なのでその前に置くbonも女性名詞に対応してbonneになっています。

とてもよく使うフレーズなので覚えておきましょう。

C’est la bonne idée.

セ・ラ・ボニデ

と読みます。

③beauの用法

文:Il y a un beau jardin.

意味:美しい庭園があります。

先ほど出た「美しい」beauについて補足です。

このbeauは名詞と一緒に置く時は名詞の前に置きます

また、その名詞が男性形の場合はbeauですが、女性名詞の場合はbelle(ベル)になります。

「美女と野獣」のヒロインもベルという名前でしたね。

ただし、男性名詞でも母音やhで始まる名詞の時はbel(ベル)になります。

例を出すと

Un beau village 
美しい村
アン・ボ・ヴィラージュ

Une belle ville

美しい街
ユヌ・ベル・ヴィーユ

Un bel hôtel

美しいホテル
アン・ベロテル


「庭園」le jardin(ル・ジャフダン)です。

Il y a un beau jardin.

イリア・アン・ボ・ジャフダン

と読みます。

④条件法現在形

文:Si on était au Japon, on mangerait sous le cerisier.

意味:もし私たちが日本に居たら、桜の木の下で食べるのに。

実現不可能の条件法

条件法の二つ目の用法です。

先ほどの「晴れたらピクニックに行く」と何が違うのかと言うと、実現可能かどうかです。

「ピクニックに行く」ために必要な条件「晴れる」は起こりうる話です。

しかし「私たちが日本にいる」というのは実現するのは簡単ではないことが考えられます。

このように起こりもしない仮定を話すときは以下のようにします。

Si + 文A(半過去), 文B(条件法現在形)

ここで久しぶりの半過去が登場します。

活用を忘れた方は以下のページからしっかりとおさらいしましょう。


条件法現在形

前半の文Aにあたる「私たちが日本に居たら」はêtre動詞の半過去の活用étaitを使っています。

後半の文Bの部分で初登場の条件法現在形の活用が登場します。

条件法現在形の活用は以下の通りです。

動詞の原形の後に以下の活用をつなげます。

主語活用読み方
Je-aisエイ
Tu-aisエイ
Il-aitエイ
Elle-aitエイ
Nous-ionsイオン
Vous-iezイエ
Ils-aientエイ
Elles-aientエイ

動詞の原形の後に活用をつなげるのは単純未来形の作り方と同じです。

そして上の活用はどこかで見た覚えはないでしょうか?

そう、これは半過去の活用なのです。

つまり条件法現在形の活用は単純未来形と半過去を組み合わせたものなのです。

動詞の原形と言っても単純未来形と同様に一部の動詞は原形でなく特別な活用をしますが、変わり方は単純未来形と同じです。

今回のmangerを参考に条件法現在形の活用で書くと

主語活用読み方
Jemangeraisモンジェヘイ
Tumangeraisモンジェヘイ
Ilmangeraitモンジェヘイ
Ellemangeraitモンジェヘイ
Nousmangerionsモンジェヒオン
Vousmangeriezモンジェヒエ
Ilsmangeraientモンジェヘイ
Ellesmangeraientモンジェヘイ

発音を見るとほとんど同じような発音になっています。

果樹の書き方

「~の下に」は以前習った前置詞sous(ス)を使います。

「桜の木」le cerisier(ル・スヒジエー)です。

なお、「さくらんぼ」la ceriseで、実は果実の単語の最後の母音を取って、-ierを付けるとその実が成る木になります。

例:la pomme(リンゴ)
→ le pommier(リンゴの木)

※木になると男性名詞になっているところに注意です。


Si on était au Japon, on mangerait sous le cerisier.

シ・オネテ・オ・ジャポン、オン・モンジェヘイ・ス・ル・スヒジエー

と読みます。

⑤鍵カッコの表現

文:On dit que c’est « Hanami » chez nous.

意味:私たちの国では「花見」と言います。

「花見」は日本語の単語ということで《》で囲っています。

フランス語の鍵括弧はよくこれを使います。

名前はles guillemets (レ・ギメ)です。

「~の家で」と習ったchezですが、「~の国で」とも使うことができます。

そのためここのchez nousは「私たちの家で」ではなく、「私たちの国で」つまり日本という意味になります。

On dit que c’est « Hanami » chez nous.

オン・ディ・ク・セ・ハナミ・シェ・ヌ

と読みます。

⑥ゼロのde

文:Mais il n’a y pas de cerisier ici.

意味:しかしここには桜の木がありません。

「ひとつもない」と言うときは以前習ったne + pas + de +名詞を使います。

「ここ」ici(イシ)と言います。

Mais il n’a y pas de cerisier ici.

メ・イル・ニ・ア・パ・ドゥ・スヒジエー・イシ

と読みます。

⑦新しい逆接表現

文:Par contre, il y a beaucoup de jolies fleurs dans le parc.

意味:しかし公園には綺麗な花がたくさんあります。

「しかし」はこれまでMais(メ)を使っていましたが、実はたくさん他の言い方があります。

その一つがPar contre(パー・コントフ)です。

こちらも覚えておきましょう。

「綺麗な」の形容詞joliもbeau同様に名詞の前に置きます。

今回は「花」la fleur(ラ・フルーフ)が女性名詞の複数形なのでesがjoliに付いています。

Par contre, il y a beaucoup de jolies fleurs dans le parc.

パー・コントフ、イリア・ボク・ドゥ・ジョリ・フルーフ・ドン・ル・パフク

と読みます。

⑧「誘う」の表現

文:On invite Malia au pique-nique ?

意味:マリアをピクニックに誘いますか?

「誘う、招待する」はer動詞inviter + 人 + à 誘う内容を使います。(アンビテー)

On invite Malia au pique-nique ?

オン・ナンビットゥ・マリア・オ・ピクニック?

と読みます。

⑨「今」の表現

文:parce qu’elle est malade maintenant.

意味:彼女は今病気なので。

ここでは誘わない理由を話しているのでparce queを使っています。

「病気だ」は形容詞malade(マラード)を使います。

形容詞なので主語の性別と数によってeやsを付けるのが変わりますが、maladeは始めからeが付いているので主語が女性でも形は変わりません

「今」maintenant(マトノン)と言います。英語でもnowで事足りるのにやたら長いです。

parce qu’elle est malade maintenant.

パスケレ・マラード・マトノン

と読みます。

⑩条件法過去形

文:Si elle n’était pas allée an bar hier soir, elle aurait pu venir à l’école aujourd’hui.

意味:もし彼女が昨晩バーに行かなかったら、今日学校に来れたのに。

過去の仮定の表現

ここが最大の難関です。

まずここでもSiを使って「もしも・・」仮定の話をしています。

しかしこの文はこれまでのものとは違って、過去のことについて「もしも」と言っています。

つまり

「昨晩バーに行った」から病気になってしまった

ので、

もしも「昨晩バーに行かなかったら」「学校に来れる」

のです。


このように過去のことに対して仮定を使う場合は条件法過去形を使うことになります。

まず、過去のことに対する仮定を言うときは

Si + 文A(大過去), 文B(条件法過去形)

となります。

まず文Aの前半の「バーに行かなかった」の部分について。

elle n’était pas alléeêtre動詞の半過去形+allerの過去分詞が使われています。

加えて否定文なのでneとpasをétaitに挟んでいます

さらにêtre動詞+過去分詞の時は主語の性別と数によって過去分詞の形が変わります

マリアは女性単数なのでalléeと最後にeが加わっています。

条件法過去形の作り方

次の後半の文B「学校に来られたのに」の部分で条件法過去形が使われています。

条件法過去形の作り方は

avoirの条件法現在形 + 過去分詞

もしくは「移動を表す動詞」のとき
êtreの条件法現在形 + 過去分詞

です。

移動を表す動詞についてはこちらをご覧ください。


ここでavoirとêtreの条件法現在形を見てみましょう。

avoirの条件法現在形の活用

主語活用読み方
J’auraisジョヘイ
Tuauraisチュ・オヘイ
Ilauraitイロヘイ
Elleauraitエロヘイ
Nousaurionsヌゾヒオン
Vousauriezヴゾヒエ
Ilsauraientイルゾヘイ
Ellesauraientエルゾヘイ



êtreの条件法現在形の活用

主語活用読み方
Jeseraisジュ・スヘイ
Tuseraisチュ・スヘイ
Ilseraitイル・スヘイ
Elleseraitエル・スヘイ
Nousserionsヌ・スリオン
Vousseriezヴ・スヒエ
Ilsseraientイル・スヘイ
Ellesseraientエル・スヘイ

最初に紹介したように活用で変わっていない部分は単純未来形の活用です。

今回は「来ることができるという可能のニュアンスが加わっているのでpouvoir venirが使われています。

これを過去分詞にするときは一つ目の動詞pouvoirを過去分詞にします。

この過去分詞も活用が特殊で、pu(ピュ)と言います。

これを条件法過去形に使うと

elle aurait pu venir

となります。

初めて3つの動詞を同時に使ったので混乱したかもしれませんが、このように使います。

なお、否定文にするならば一つ目の動詞をneとpasで挟んで、

elle n’aurait pas pu venir

となります。

現実と後悔

この条件法過去形は「あの時こうしていたら、こうだったのに・・・」という後悔のニュアンスがあります。

反対に言えば「あの時こうしたから、こうなのだ」実際のことになります。

今回の文だと「昨晩バーに行かなかったら、学校に来れた」ということになります。

つまり、「彼女は昨晩バーに行ったから、学校に今日来れなかった」という

Parce qu’elle est allée au bar hier soir, elle n’a pas pu venir à l’école aujourd’hui.

が現実になります。

Si elle n’était pas allée an bar hier soir, elle aurait pu venir à l’école aujourd’hui.

シ・エル・ネテ・パ・アレ・オ・バー・イエーフ・ソワー、エロヘイ・ピュ・ヴェニーフ・ア・レコール・オージョーデュイ

と読みます。

いろんな要素が混ざっていたので一番難しかったかと思います。

おさらい

レア
レア

S’il fait beau, on va au pique-nique dans un parc.
シル・フェ・ボ、オン・ヴァ・オ・ピクニック・ドン・ザン・パフク

わたし
わたし

C’est la bonne idée.

セ・ラ・ボニデ

わたし
わたし

On va où ce week-end ?
オン・ヴァ・ウ・ス・ウィーク・エン

レア
レア

Je pense que le parc de Paul est bien.
ジュ・ポンス・ク・ル・パフク・ドゥ・ポール・エ・ビヤン

レア
レア

Il y a un beau jardin.
イリア・アン・ボ・ジャフダン

わたし
わたし

Très bien. Si on était au Japon, on mangerait sous le cerisier.
トヘビヤン。シ・オネテ・オ・ジャポン、オン・モンジェヘイ・ス・ル・スヒジエー

わたし
わたし

On dit que c’est « Hanami » chez nous.
オン・ディ・ク・セ・ハナミ・シェ・ヌ

わたし
わたし

Mais il n’a y pas de cerisier ici.
メ・イル・ニ・ア・パ・ドゥ・スヒジエー・イシ

レア
レア

Par contre, il y a beaucoup de jolies fleurs dans le parc.
パー・コントフ、イリア・ボク・ドゥ・ジョリ・フルーフ・ドン・ル・パフク

わたし
わたし

On invite Malia au pique-nique ?
オン・ナンビットゥ・マリア・オ・ピクニック?

レア
レア

Non, parce qu’elle est malade maintenant.
ノン、パスケレ・マラード・マトノン

わたし
わたし

C’est dommage.
セ・ドマージュ

わたし
わたし

Si elle n’était pas allée an bar hier soir, elle aurait pu venir à l’école aujourd’hui.
シ・エル・ネテ・パ・アレ・オ・バー・イエーフ・ソワー、エロヘイ・ピュ・ヴェニーフ・ア・レコール・オージョーデュイ


意味語句読み方
もしsi
晴れるil fait beauイル・フェ・ボ
ピクニックle pique-niqueル・ピクニック
公園le parcル・パフク
アイデアl’idéeリデ
庭園le jardinル・ジャフダン
桜の木le cerisierル・スヒジエー
さくらんぼla ceriseラ・スヒーズ
鍵括弧les guillemetsレ・ギメ
ここiciイシ
しかしpar contreパー・コントフ
la fleurラ・フルーフ
誘うinviterアンビテー
病気だmalade(s)マラード
maintenantマトノン
pouvoirの過去分詞puピュ


①実際に起こりうること
Si + 文A(現在形), 文B(現在形もしくは単純未来形)

②現在において起こり得ないこと
Si + 文A(半過去形), 文B(条件法現在形)

③過去において起こり得ないこと
Si + 文A(大過去形), 文B(条件法過去形)


条件法現在形の作り方

動詞の原形に以下の活用をつなげる(考え方は単純未来形と同じ)

主語活用読み方
Je-aisエイ
Tu-aisエイ
Il-aitエイ
Elle-aitエイ
Nous-ionsイオン
Vous-iezイエ
Ils-aientエイ
Elles-aientエイ

(半過去形の活用と同じもの)

avoirの条件法現在形 + 過去分詞

もしくは「移動を表す動詞」のとき
êtreの条件法現在形 + 過去分詞


主語活用読み方
J’auraisジョヘイ
Tuauraisチュ・オヘイ
Ilauraitイロヘイ
Elleauraitエロヘイ
Nousaurionsヌゾヒオン
Vousauriezヴゾヒエ
Ilsauraientイルゾヘイ
Ellesauraientエルゾヘイ


主語活用読み方
Jeseraisジュ・スヘイ
Tuseraisチュ・スヘイ
Ilseraitイル・スヘイ
Elleseraitエル・スヘイ
Nousserionsヌ・スリオン
Vousseriezヴ・スヒエ
Ilsseraientイル・スヘイ
Ellesseraientエル・スヘイ


まとめ

今回はかなり長いパートになってしまいました。

条件法には3パターンあり、それぞれの違いが分かれば話せるバリエーションもグッと広がります。

実際に例文を自分で書いて見て違いを見分けられるように練習するのもオススメです。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

3つの仮定


条件法現在形


条件法過去形


次のレッスンはこちら!!


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