【フランス語勉強】DELFとDALFとは?試験内容や各レベルで必要なこと

パリ セーヌ川

こんにちは(^O^)

今回はフランス語のレベルについてお話します。

フランス語を勉強するにあたって自分はフランス語を使って何をしたいのか、そのためにはどのくらいフランス語が使えたらいいのかを知ることは大事になってきます。

フランス語には明確なレベル分けがされているので、ここで確認して今後の自分の指標にしましょう。

フランス語のレベル分け

フランス語に限らずヨーロッパの言語にはどのくらいその言語ができるのかを示す指標としてレベルが存在します。

英語で言うと英検3級などそういったものなのですが、語学学校ではこのレベルによってクラス分けがされています。

レベルは初心者から上級者にかけてA1→A2→B1→B2→C1→C2となっています。

実はこのレベル分けは日本で知られていないだけで英語にも存在しています。

それぞれのレベルにはどういったことができるのかという明確な指標があります。

レベルの判別方法

そもそも自分がどのレベルなのかを示すには二つの方法があります。

一つは試験に合格すること、もう一つはそのレベルの授業を修了することです。


試験に合格する方法

一つ目の試験に合格するのはそれこそ英検と同じです。

フランス語の試験はいくつかありますが、多く知られているものはDELF(デルフ)、DALF(ダルフ)の二つです。

これはA1~B2の試験名がDELFでC1、C2になるとDALFに呼び方が変わるだけなので基本的な問題構成は同じです。

日本だと年に数回しか試験は開催されませんが、フランスの大きな都市ではほぼ毎月開催されているので、フランスにいた方がチャンスが多くなるということになります。


授業を修了する方法

もう一つは語学学校や大学などで授業を受けて単位をもらう方法です。

こちらはクラスは入学時のテストによってA1のようなクラス分けが行われ、定期テストの結果で上のクラスに昇級できるかどうかが決まるため、ただ何となく通うだけでは万年同じクラスになってしまいます。

他にはDELF、DALFの日本の公式ホームページに各レベルの例題があるので実際に解いてみて、今自分がどれくらいのレベルなのかを大まかに知ることができます。

【DELF、DALFの試験見本】
https://delfdalf.jp/ja/diplomes-et-tests/delf-tout-public/



DELF、DALFの試験内容

単位をもらう方法でも授業内容はDELF、DALFの内容に則して行われるため、ここからはDELF、DALFの試験内容について紹介します。

試験は

・リスニング
・読解
・作文
・会話

の4つから構成されており各25点、合計100点満点中50点以上で合格となります。

ただし、各項目のうち一つでも5点以下があったら不合格となります。

レベルが上がると変わって来ること

これらの内容がA1からC2に上がっていくにつれて長くなったり、日常生活の内容から学術的な物へと発展していきます。

中でも大変なのが作文と会話で、作文は決められたテーマについて決められた文字数内で内容をまとめなければいけなく、自己採点では内容や誤字脱字、文法ミスなどができません。

会話はいわば面接で試験管と話さなければならないのでこれも一人ではできません。

そういった意味で独学では限界があるためこの二つは大変なのです。

そのため学校に通う方が客観的に自分を見てくれる相手がいるので心強いです。

感覚的にはA1~B1が日常生活を中心にした問題で、B2~C2が学術的なものになっている印象です。

学術的なものというのは出題内容が新聞や論文になってきたり、作文や会話も小論文や要約といったスキルを使う必要が出てくるところを指します。

言い換えれば、B2以上はフランス語だけでなくそれぞれの分野の知識があるかどうかでも難易度が変わってくると言えるので日ごろから新聞などを読むなどの対策が必要となってきます。

小論文や要約は一見難しそうですが、それぞれ決まった流れや型があるため、それに当てはめる訓練をすれば要点をずらすことなくできるようになります。

その方法は問題集を解くだけでは書いていないので学校などで教わる方が採点もしてもらえるので効率がいいです。

DELF、DALFを持つ理由

ではこういった試験を何故受けるのでしょうか?

その理由は人それぞれ「フランスが好きだから」「フランス語を話せるようになって旅行に行きたいから」などあるかと思いますが、フランス社会における意味は以下のようになります。

A2:10年ビザの申請ができる

B2:フランスの大学編入時にフランス語の試験が免除になる


C1:仕事を探すにあたり有利になる


A2でできること

最初のA2の10年ビザについてですが、実質的なフランスの永住権にあたるのがこの10年ビザです。

一般的にフランスに住んで6年目以降に申請が可能となり、申請が通ればその後10年間はフランスでの滞在が可能になり、更新も10年ごとになります。

このビザの申請にA2の資格が必要となりました。

昔はフランス語のレベルは必要なかったのですが、しばらく前から追加されました。

これに影響を受けたのがフランス人と結婚してフランスに移り住んできた人たちです。

例えば日本でフランス人と出会って結婚して移り住んできた人の中にはフランス語がちゃんと話せない人も多く、話せたとしても学校に通っていない、試験なんて受けたことないという人は案外多いです。

そういった方たちがA2を勉強しなければいけなくなり、家事と子育てをしながら勉強しているという話はよく聞きます。

そのため海外移住を考えているならば早めに試験は受けておくのがいいといえます。


B2でできること

B2以上を持っているとフランスの大学に入るときにフランス語の試験が免除されるので入学がスムーズになります。

先ほども述べましたがB2以降は学術的な内容になっていくため、資格さえ持っていれば大学側も授業に付いて行けると判断できるのです。

そのため現地の語学学校に通う人の多くはこのB2の合格を目標にしている人が多いです。

なお、B2合格には語学力だけでなく論理的に表現するスキルも必要となります。

以下の記事で具体的な方法を紹介しています。


C1でできること

C1より上は上級者として見なされるため働く上でも支障はないと判断されます。

仕事によってはそこまで必要としないところもあるとは思いますが、アルバイトではなく就職を考えるならばこのレベルはないとかなり限られてきてしまいます。

それならばC2さえ取れば一番いいかと言えばそうでもなく、C1とC2の問題傾向は基本的に同じで、より学術的な内容になっていくため、仕事との関連性が強くなるわけではないのでC2さえあればいいという話ではないです。

それよりもC1を取り、働きたい分野の資格を取った方が仕事は見つけやすくなります。

このように自分がフランスで何をしたいかによって求められるレベルは異なりますので、まずはそのレベルに達成することを目指しましょう。

TCF(フランス語学力テスト)

DELF、DALFとは異なる別の試験としてTCF(Test de Connaissance du Français)と呼ばれるものがあります。

これは英語のTOEICに近いものがあり、まず合否はなく、点数によってA1~C2のどれに該当するのか判定してくれます。

必須試験は選択形式の問題でリスニングと読解試験から構成されます。

加えて補足試験として作文と会話が行われます。

こちらは自分が今どのレベルにいるのかを把握でき、そのレベルの認定書ももらえるのでフランス社会ではDELF、DALFと同等の扱いを得られます。

【TCF紹介サイト】
https://www.delfdalf.jp/tcf_jp.php


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私は2年間語学学校に通ってA2からC1になることができました。

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やる気は出たはずなのに長続きしない方はこちらに勉強のテクニックを紹介しています。


まとめ

以上がフランス語の検定試験DELF、DALFについての解説です。

フランスに行って何かをしたいと思う人はそのレベルに合ったものを目指すのがいいですし、学校でフランス語を学んでいる人も今の自分の実力を試す機会にもなります。

勉強方法も人それぞれですが、私が実際に行っていた方法をまた別の機会にお話します。

それでは(^^)/~~~

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