フランスの数あるビザの中にオペアビザというものがあります。
これはフランス語の学習を目的にホストファミリーの家で子供のお世話や家事をするというビザです。
私は2014年から2016年までの2年間、オペアビザを利用してフランスに滞在しました。
ここではその時の体験談を紹介してオペアの実態を紹介します。
話が長いのでここではオペアビザを取るまでのお話をします。
オペアビザについて詳しくはこちらをチェック!!
オペアビザを取ろうと思った理由
そもそもどうしてオペアビザを取ることにしたのかについてお話します。
私は子供のころからフランスの町並みに憧れを持っており、いつか住んでみたいと思っていました。
大学の頃に実際にパリに旅行に行ったことでその思いは一層強くなりました。
その気持ちを持ったまま社会人になったのですが、やはりフランスに住む夢を諦められずどうやったらフランスに住むことができるのか調べました。
その中で見つけたのがオペアビザでした。
一般的にフランスに住むのならばワーキングホリデービザや学生ビザを選ぶことが多いと思います。
しかし私は家賃や食費といった生活費がかからないだけでなく給料までもらえるところに目を付けて低予算でも住むことができると知ってオペアビザを取ることを決めました。
子供のお世話をするという点は私には10歳年下の弟がおり、赤ちゃんの頃からお世話をずっとしてきたので問題ありませんでした。
これを決めたのは実は2012年と実際にフランスに移り住む2年前のことです。
なかなかホストファミリーが見つからなかったり、何か問題があったのかというわけではなく準備期間として2年を費やすことに決めたからです。
具体的にはフランス語をもっと使えるようにすること、そしてお金を貯めることでした。
他のビザと比べて低予算で滞在できると言ってもある程度お金は必要です。
それにオペアの給料だけでは旅行などには不十分でしたし、帰国してから次の仕事を見つけるまでのお金も必要と考えました。
こういったことから2年後にフランスに住むということを目標に準備を進めてきました。
ちなみにこの間に長期休暇の度にフランスに旅行に何度も行き、フランスの環境を知りつつ、本当にここに住んでいいのかを確かめてきました。
おかげで職場からはフランスで家族ができたと言われるようになりました。
ホストファミリーを見つける大変さ
オペアビザを取ると決めてから1年半が過ぎてから本格的にホストファミリーを探し始めました。
私はオペア専用のマッチングサイトに登録して探しました。
しかし思った以上にホストファミリーを見つけるのは困難でした。
実際にマッチングサイトを使って感じたのはわざわざ日本からオペアを雇いたいと思う人が少ないということです。
ホストファミリーの立場に立って考えれば分かるのですが、大事な子供を預けるわけですからホストファミリーは信頼できる人に任せます。
そしてそれにはしっかりとしたコミュニケーションが必要であり、最悪フランス語が話せなくても英語を話せればどうにかなります。
つまり英語を話せることを条件にしている人が多く、日本人にはそれが一つの障害となります。
次にオペアビザを得るのはホストファミリーも様々な手続きをしなければいけないのでかなり大変です。
しかしスペインやイタリアなどEU圏内ならばそういった手続きはしなくて済むので簡単です。
こういったことから、わざわざ日本人オペアを探すメリットはあまりありません。
そんな現実に直面しながらも幸運にもホストファミリーを見つけました。
その家庭は日仏家庭であるものの、日本人のお父さんは仕事で長期不在のため日本語を話せる相手を探していたのです。
何回かビデオ電話でお話もしてお互いに納得したところでビザを取る話になりました。
時差の関係でビデオ電話は毎回夜中の2~3時でドキドキしていたのを覚えています。
結局本格的にホストファミリーを探して見つけるまで半年くらいかかりました。
ビザの取得も大変だった
ホストファミリーを見つけたので今度はビザの申請をしなければいけません。
今とは異なり当時はフランス大使館のホームページにオペアビザの必要書類が書かれており、それに沿って準備しました。
2014年当時のオペアビザに必要な書類は以下の通りです。
・長期滞在ビザ申請書
・証明写真
・パスポート
・ビザ申請料金 99€に該当する日本円
・DIRECCTE(労働許可書)
・語学学校の入学許可書
・履歴書(仏語か英語)
・動機書(仏語か英語)
・語学レベルを証明できるもの(検定や学校の成績表など)
・移民局の提出用紙(大使館のHPよりダウンロード)
・返信用封筒(パスポートを郵送で返してほしい場合)
現在のオペアビザに必要な書類の一覧はこちらをご覧ください。
現在は語学学校の入学許可書、履歴書、動機書、移民局の提出書類といったものがないのでかなり簡略化された印象です。
当時はビザ申請の段階で語学学校の入学手続きも済ませておかなければいけなかったので学校を探し、手続きをして、海外送金で入学金を振り込むといった作業が必要で、それができてやっと入学許可書を送ってもらうことができたので大変でした。
履歴書も日本のフォーマットとはまったく異なるので自分で調べて作りましたし、動機書も書き方を調べて書かなければいけませんでした。
移民局の書類は名前などを用紙の空欄部分を記入するだけだったので簡単でした。
これら以上に大変だったのがDIRECCTEという労働許可書でした。
これは現在のホストファミリーとの契約書に該当するものなのですが、今と大きく違うのは記入した契約書をフランスの労働局に提出し、労働許可の印鑑をもらわなければいけなかったことです。
基本的にホストファミリーが手配するものなのですが、時期がちょうど夏休みに入るタイミングだったのでなかなか発行してもらえなくて何度も掛け合いました。
ホストファミリー自身もこういったことまでは把握していなかったのでまずは私が理解していないといけなかったです。
反対に労働許可が下りているので滅多なことでビザが却下されることもないとも言えます。
こうして無事に書類を集めてビザの申請に行きました。
そこでまさかの展開が待っていたのですが、それは別のお話なのでこちらをご覧ください。
ビザが降りるまでやきもき
ビザを申請した時点ですでに航空券も買ってありましたし、語学学校の登校日も決まっていました。
これでビザが落ちていたらすべて台無しです。
しかし後は結果を待つだけなのでできることはありません。
その間に退職に向けての手続きを進めたり、日本を離れる前の準備をいろいろとしました。
しかし渡仏予定日まであと少しになってもまだ結果が出ませんでした。
フランス大使館にメールで問い合わせても返事はありませんでした。
毎日気が付けば大使館のビザの進捗状況のページを見るだけで不安が日に日に増して行きました。
そしてもう出発まで1週間前の日、職場に顔を出していたら親からパスポートが届いたとメールが来ました。
そしてビザのページを写真で送ってもらって無事フランス行きが決まったのを確信し、職場のみんなが祝ってくれました。
こうして晴れてオペアビザでフランスに行くことが決まったのでした。
次はオペアビザでの生活はどうだったのかを紹介します。
それでは(^^)/~~~
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