こんにちは(^O^)
フランスから日本に帰るときに荷物がスーツケースに入りきらないことがあります。
留学などで何年もフランスに住んでいる間に買った物をすべて持って帰るとなると膨大な量になってしまうこともあります。
そんなときは日本へ荷物を送るという方法があります。
今回はフランスから日本にどうやって送るのか、その方法を紹介します。
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荷物を送るまでの流れ
フランスから日本に荷物を送る手順は以下のように行います。
①送る荷物を決める
②送る方法を決める
③段ボールを用意する
④申し込み用紙を用意する
⑤梱包する
⑥発送する
①送る荷物を決める
まずは何を送るのか決めます。
旅行のお土産ならば入れるものは明確ですが、フランス移住からの本帰国のときは生活に使っていたものを送ることになります。
すべて送れたらいいですが、当然ながらたくさん送るほど荷物は増え、送料も高くなります。
私は以前留学後に一度日本に帰国したときに荷物を送ろうとしたのですが、想像以上に重かったのは紙でした。
学校の授業で使ったプリントをすべて持ち帰ろうとしたらそれだけで5 kgくらいになってしまいました。
当時は取捨選択してたくさん捨ててしまいましたが、今ならばデータに残します。
スマートフォンで写真に残すでもいいですし、スキャナーでパソコンに取り込むのでもいいです。
このように工夫次第でわざわざ荷物にしなくてもいいものはあるので何を送るのか決めることは大切です。
また物によっては送ってはいけない禁制品があります。
詳しくは郵便局のホームページに書いてありますので必ずご確認ください。
https://www.post.japanpost.jp/int/UGX/restriction.html
②送る方法を決める
送る荷物を決めたらどのようにし手送るのか決めます。
フランスから日本に送る方法の中でも今回は郵便局を利用したものを紹介します。
郵便局で2種類の送り方が選べます。
それが
・Colissimo(コリッシモ)
・Chronopost(クロノポスト)
です。
その違いを表にすると以下の通りです。
コリッシモ | クロノポスト | |
届くまでの日数 | 普通 | 早い |
料金 | 安い | 高い |
サイズ | 長さ1m 長さと横周の合計1.5m | 長さ1.5m 長さと横周の合計3m |
重さ | 20 kgまで | 30 kgまで |
つまりクロノポストは高いけれど大きな荷物が早く届きます。
日本の郵便局のEMSの立ち位置とよく似ています。
実際に日本からフランスに荷物を送った場合、それぞれの荷物を担当するのは
・航空便・船便:コリッシモ
・EMS:クロノポスト
です。
一例としてパリから東京に20 kgの荷物を送った場合このようになります(記事作成時)。
コリッシモ | クロノポスト | |
届くまでの日数 | 3~8営業日 | 3~4営業日 |
料金 | 231.80€ | 554.82€ |
単純に時間も料金も倍くらい違うようです。
それぞれの特徴を見て自分に合った方法を決めましょう。
③段ボールを用意する
荷物と送り方を決めたら段ボールを用意します。
段ボールは荷物の量に応じたものを用意しましょう。
内容量に対して段ボールが大きすぎると送る過程で箱が潰れてしまう可能性が高いです。
そのため段ボールいっぱいに入れるようにしましょう。
段ボールを買ってみると意外にまだ入ることが分かることも多いので早めに買って荷物の上限を見るのもオススメです。
段ボールは郵便局でも買うことができますが、大きめのものが欲しい場合はホームセンター(Bricolage:日本で言うDIYの文字が付くお店)に行くと買うことができます。
また郵便局では送料込みでコリッシモ専用の箱(Colissimo Prêt-à-Envoyer Monde)も売られています。
最大7 kgまでのものがあります。
④申し込み用紙を用意する
荷物と段ボールを用意したら次は申し込み用紙を用意します。
荷物を日本を含めて海外に送る場合は以下の書類が必要です。
・送り状(Etiquette)
・税関申告書(Déclaration douanière)
・見積請求書(Facture proforma)
※ビジネス用のものなのでここでは不要
どちらの書類もホームページから必要事項を入力すれば作ることができます。
ただし、コリッシモとクロノポストは作るホームページが異なるのでそれぞれ紹介します。
コリッシモでの書類の作り方
コリッシモで荷物を送る場合、書類は郵便局のホームページから作ります。
①会員登録
必要書類を作るためにまずは郵便局のホームページから会員登録をします。
登録はこちらのリンクから進んで行います。
https://www.laposte.fr/colissimo-en-ligne
②荷物の情報
次に荷物の送り先や重さを入力します。
Formatでは規定のサイズの段ボールかどうか選びます。
規定内であればそのままStandardを選びます。
次に受け取り方についてです。
受け取り時にサインならばそのままです。
その下は荷物が帰ってきた場合です。
左は送料を払って受け取る、右は受け取らないです。
入力が終わったらEtape suivante(次に進む)を押します。
③送り主情報の登録
送り主の情報は会員登録したときと同じものならばそのまま次に進みます。
異なる場合はここで入力します。
④送り先情報の登録
送り先の相手の名前や住所を入力します。
⑤内容物情報
ここではこの荷物は何の目的で送られるのか聞かれます。
自分宛てやプレゼントの場合はCadeauを選びます。
その下では具体的な内容物を入力します。
入れる荷物の品名、重さ、数をすべて入力します。
荷物の追加はAjouter un articleを押します。
すべて荷物の情報を入力できたらAjouter au panier(買い物カゴに入れる)を押し、支払いへと進みます。
支払いが済んだら送り状を印刷します。
送り状にはサイン欄があるので忘れずにサインを入れます。
なお、家にプリンターがない場合は郵便局で登録番号を伝えれば印刷してもらえます。
クロノポストでの書類の作り方
続いてクロノポストでの書類の作り方です。
①ホームページに行く
まずクロノポストのホームページに行きます。
https://www.chronopost.fr/small-webapp/#/step-one
②基礎情報の入力
次に基礎情報を入力します。
入力内容は以下の通りです。
・Expéditeur;送り主の国と住所
・Destinataire:送り先の国と住所
(下のチェックボックスは個人の場合不要)
・Type d’envoi:左が書類、右が書類以外の物品
・段ボールについて:左から重さ、長さ、幅、高さ
入力ができたらVoir les offresを押して次に進むと見積額が出ます。
その下には保険などのオプションがあります。
保険をご希望の場合はMontantに金額を入力します。
その下のEnvois Internationauxでは何を送るのか入力します。
個人用であれば画像のようにEFFETS PERSONNELSを選択肢から選び、右にその合計額を入力します。
なお、この選択肢の下にあるTélécharger un modèle de facture pro-formaからビジネス用の見積請求書をダウンロードできます。
Dépôt de colisでは自分で荷物を発送しに行くか、集荷を頼むか選ぶことができます。
これらを選んだらEtape suivante(次へ進む)を押します。
③アカウント情報確認
次に進むとアカウント情報を選びます。
左からログイン、新規会員登録、会員登録なしで作成です。
④氏名と住所の入力
次は送り主と送り先の情報を入力します。
左が送り主で右が送り先です。
これらの入力が終わると最終確認の後、支払いがあります。
支払いが終わったら送り状を印刷します。
印刷した送り状にサインしたら完成です。
税関申告書の作り方
海外に荷物を送る場合は税関のチェックが入ります。
その際にスムーズに行えるようにどのような荷物を送るのか具体的に申請する必要があります。
そこで作るのが税関申告書(Déclaration douanière)です。
フランスから日本に送る場合も必要で、コリッシモでもクロノポストでも郵便局のホームページから申請します。
上のリンクから申請することで税関は事前にどのような物が送られてくるのか把握します。
①送り状の確認
最初にすでに送り状を作ったか聞かれます。
一つ目の項目はすでに送料を払ったか=送り状を作ったか聞かれています。
はいと答えた場合、追跡番号があるかどうか、ある場合はその番号を入力します。
②荷物の種類
次に進むと荷物の種類を聞かれます。
自分用やプレゼントの場合は一番上のCadeauを選びます。
③荷物の情報入力
ここで具体的な荷物の内容を入力します。
送り状の時と同じく品名、重さ、数、値段の入力をすべての荷物に対して行います。
④商品情報
すべての荷物の情報を入力したら領収証の番号などを聞かれます。
すべて任意なので自分用やプレゼントの場合は何も入力しないで次に進みます。
⑤送り主情報
次に送り主情報を入力します。
まず個人用(Un Particulier)かビジネス用(Un Professionnel)か聞かれるので該当するものを押します。
次に進むと具体的な氏名、住所、電話番号、メールアドレスの入力ページに移ります。
郵便局の会員登録をしてある場合、その情報が自動的に反映されます。
⑥送り先情報
送り先の時と同様に個人用かビジネス用かを選び、送り先の氏名、住所、電話番号、メールアドレスを入力します。
⑦最終確認
最後にこれまで入力した情報の確認ページが出ます。
情報に間違いがないか確認し、下の画像の部分にチェックを入れて確定すれば完了です。
この文は入力した情報に間違いがなく、禁制品は入っていないことに同意したということが書かれています。
完了ボタンを押すと登録したメールアドレスに税関申告書と情報が送られてきます。
税関申告書を印刷することもできますが、プリンターがない場合は郵便局で登録番号を伝えれば印刷してくれます。
送り状同様にサインをお忘れなく。
税関申告書は合計3枚印刷する必要があり、2枚は郵便局に提出し、1枚は自分用です。
補足:見積請求書について
個人目的で送る場合は今紹介した送り状と税関申告書で十分ですが、ビジネス目的の場合は見積書が必要となります。
その中でもサンプルなど金銭取引を目的としない荷物の場合は見積請求書(Facture proforma)が必要となります。
ここでの解説は省略しますが、書類は以下のリンクからPDFに入力して行います。
コリッシモ
クロノポスト
https://www.chronopost.fr/sites/default/files/atoms/files/facture_pro_forma.pdf
⑤梱包する
書類ができたらいよいよ梱包します。
割れ物はプチプチマットなどでしっかり包んで割れないようにするなど気を付けましょう。
それでも不安な場合はさらに箱に入れる方法もオススメです。
段ボールを買うところでも触れましたが隙間は作らないように新聞紙などで埋めるようにします。
中の荷物ももちろんですが、段ボールの補強もしっかりとしましょう。
まずガムテープで底と上の部分はしっかりと止めます。
特にダンボールの底の中心は一番重さがかかるので補強する必要があります。
十字で貼る方法がスタンダードですが、重たい荷物を送る場合は横一本では耐え切れないかもしれないので、横二本貼るキ貼りがオススメです。
⑥発送する
梱包もできたらいよいよ発送します。
用意した段ボールと書類を持って郵便局に行きます。
これはコリッシモでもクロノポストでも同じです。
書類は印刷したならば段ボールに書類を貼るためのパウチ(pochette)を無料でもらえます。
プリンターがない場合は郵便局で登録番号を伝えれば印刷して貼ってもらえます。
発送後
発送したら後は届くのを待つだけです。
しかしまだ届かないかなと気になる方も中にはいるかと思います。
そういったときは追跡サービスを利用すれば荷物が今どこにあるのかが調べられます。
コリッシモなら郵便局のホームページ、クロノポストはクロノポストのホームページで申込番号を入力すれば調べることができます。
本末転倒な裏ワザ
一通りフランスから荷物の送り方を紹介したところですが、本帰国ならばこのどちらでもない早くて安く送る方法があります。
それが自分の帰国の飛行機に乗せるという方法です。
荷物が多すぎるからこの記事を読まれている方がほとんどだと思うのでこんなことを言ってしまっては本末転倒なのですが、かなりオススメです。
参考に日本大手航空会社2社JALとANAで荷物を一つ追加した表をご覧ください。
コリッシモ | クロノポスト | JAL、ANA | |
届くまでの日数 | 3~8営業日 | 3~4営業日 | 自分のフライトの時間 |
料金 | 231.80€ | 554.82€ | 2万円(117.03€) |
※記事作成時の為替レート参照
このように届くまでの時間も料金も一番いいことが分かります。
飛行機に乗せるのがいいのは分かったけれどもスーツケースがないからこうして調べているんだと言う方もいるかと思います。
しかし、飛行機に預けるのはスーツケースでなくてもいいのです。
言ってしまえば段ボールでも送れます。
実際に私も段ボールに入れて飛行機に乗せたことがあります。
段ボールでいいならば他と条件は同じになります。
加えて送り状や税関申告書などの書類も不要になるのでかなり準備もかなり楽になります。
とはいえ、段ボールはスーツケースに比べると耐久性は劣るので衣類など破損する恐れが低いものを入れるのがオススメです。
ただし超過荷物に対するサイズや重さは航空会社によって異なるため、ご利用の航空会社のホームページで事前に確認を必ずしてください。
まとめ
以上がフランスから日本に荷物を送る方法です。
言葉が違うのでハードルが高いように感じますが、基本的な流れは日本からフランスに送る場合と同じです。
税関申告書を別で作らないといけないのは手間ですが、これがないと荷物が届かなくなったり受け取り時に関税を支払わなくなってしまうのでしっかりしましょう。
それでは(^^)/~~~
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