【東北三大祭り】秋田竿燈まつりを見に行ったら衝撃的過ぎた話 

こんにちは(^O^) 

夏は祭りの季節。 

ということでとある夏に東北三大祭りを巡ってきました。 

その中の一つ秋田竿燈(かんとう)まつりに行った時の様子を紹介します。 

一体どのような祭りなのか、その衝撃の内容と体験を紹介します。 

残り二つの東北三大祭りである青森ねぶた祭仙台七夕まつりはこちらをご覧ください。


秋田竿燈まつりとは? 

まずお祭りについて紹介します。 

秋田竿燈まつりの概要は以下の通りです。 

日程 
8月3日~6日 

場所 
秋田県秋田市竿燈大通り 

内容 
竿燈を支える様子を観覧 


参加費
無料(有料席あり) 

そもそも竿燈とはどういったものかと言いますと、竿に提灯(ちょうちん)を付けたものです。 

竿燈

この提灯のロウソクに火を点けて行うのが竿燈まつりです。 

夜になると大通りにおよそ280もの竿燈が火を灯します。 

灯されたロウソクはおよそ1万本にも及び、その光景は圧巻でありながらも美しく神秘的でもあります。 


竿燈まつりの意味や歴史

竿燈全体は稲穂を、提灯は米俵を表しており、五穀豊穣を祈った意味があります。 

元々は笹に願い事を書いて川に流して夏の眠気や厄も流すねぶり流しという七夕行事が起源で18世紀後半にはすでに竿燈は存在していました。 

毎年8月3日のお祭り前日に千秋公園内にある八幡秋田神社で御幣(上の写真の左の竿燈の上についている紙)を受け取り、8月7日に各団体の代表が御幣を刈穂橋で流して祭りは終わりとなります。

なお、お祭り期間以外の時でもねぶり流し会館では竿燈の展示や実演(日時は要確認)もあります。 

秋田市の観光についてはこちらをご覧ください。 


竿燈について 

秋田竿燈まつりの驚くべきところは、この竿燈を一人で持つところです。 

竿燈は大きく分けて4つのサイズがあり、最大のものは高さ12m、重さ50㎏もあります。 

サイズは以下のようになっています。 

 長さ(cm) 重さ(kg) 提灯の数 提灯の大きさ(cm) 年齢(目安) 
大若 12 50 46 64×45 早いと幼稚園から 
中若 30 46 48×36 小学生高学年から 
小若 15 24 48×36 中学生から 
幼若 24 30×21 高校生から 

加えて継竹と呼ばれる道具で高さを加えると最大20mの高さになります。 

また、提灯にはその町ごとの町紋があり、縁起物などが描かれています。 


驚きの竿燈妙技 

竿燈まつりは夜に光る提灯を見て綺麗だなと楽しむだけのものではありません。 

実は竿燈を持つ人(差し手)はたった一人で、しかも片手で持ちます。 

竿燈には5つの妙技という支え方があり、技によって難易度が異なります。 

竿燈妙技 流し

竿燈に高さを加えるために継竹を刺すときにする技です。 

二人で地面に置かれた竿燈を持ち上げ、うち一人が片手で竿燈を高く掲げて竿燈の竿の一番下にもう一人が継竹を差し込みます。 

この時竿燈を持っている人(差し手)は親指と人差し指の間に竿を挟みます。 


竿燈妙技 平手

手のひらに竿燈を乗せて高く掲げる技です。 

子供のころに傘を手のひらに乗せて倒れないようにする遊びをしたものですが、あれを50㎏もある竿燈でします。 


竿燈妙技 額

その名の通り額に竿燈を乗せてバランスを取ります。 


竿燈妙技 肩

肩に竿燈を乗せる技で他の技と比べると差しやすいため早く覚える技です。 


竿燈妙技 腰

腰に竿燈を乗せる最も難しい技で、かなりの修練が必要となります。 

さらに熟練者はこの状態で傘や扇を持つ人もいます。 


妙技を競う大会 

妙技会

竿燈まつりは夜が本番の祭りですが、昼間には技を競う妙技会が開催されます。 

8月4日から6日の間、秋田県立美術館の前にあるエリアなかいち にぎわい広場にて行われます。 

直径6mの円の中で妙技を披露し、その美しさやバランスなどを競います。 

団体戦と個人戦があり、団体戦には規定演技と自由演技の二つがあります。 

また囃子の大会も開かれ、笛と太鼓の音とリズムなどを競います。 

こちらも自由に見学ができます。 


実際に祭りに行ってみた 

妙技会

ここからは私が実際にお祭りに行って来た時の様子を紹介します。 

午後に秋田駅に到着し、まず向かったのは妙技会です。 

大きな竿燈の遠くからも見えてその迫力に圧倒されました。 

こんな大きなものをたった一人で支えているのは写真で見ていた以上にすごいことだと実際に目にして感じました。 

お囃子とともに次々と違う技を繰り出す様子は素晴らしかったです。 

外で行うため風もあり、その中でバランスを取ることいけないため倒してしまうこともありました。 

炎天下の中、日差しの眩しさもある中実力を出すのはなかなか大変だろうと感じましたが見ている人を惹きつけるものがありました。 


有料席はおすすめ 

秋田竿燈まつりの本番は夜です。 

私は事前に有料席で予約していましたが、これは買ってよかったです。 

会場は竿燈大通りという竿燈まつりを考慮された真っ直ぐの道で行われます。 

歩道で見れば無料ですが、歩道も狭いので場所を確保できるかは分かりません。 

また、絶えず人が行き来するので落ち着いて見れない場合もあります。 

地元の方など何度も見に来ている方ならば場所取りに慣れているかと思いますが、遠方からの旅行者は有料席を取った方がのんびりと見れておすすめです。 

予約は竿燈まつりのホームページにて詳細を見ることができます。

https://www.kantou.gr.jp


会場の様子

有料席は大通りのど真ん中に設置されていました。 

有料席の様子

席のランクによって位置や高さが異なります。 

私はあえて一番遠い場所にしてみたので一番安いベンチでした。 

週末か平日かにもよりますが。席は空いているところもあり狭いとは感じませんでした。 


お手洗いは何か所にも設置されており探すのに困りませんでした

ただし、飲食店はものすごく混んでいました

夕方5時くらいに早めのご飯をと思い稲庭うどんのお店に行きましたがすでに満席で空席待ちになっていました。

そこで役に立ったのが出店の存在です。

たこ焼きや焼きそばのようなお祭りの縁日の出店もたくさんありますし、屋台村としてご飯を食べられるところもありました。

屋台村


ここには先ほど断念した稲庭うどんのお店も出店しておりすぐに食べられました。

稲庭うどん

出店でもビックリするくらい美味しかったので侮るなかれ!!です。


いよいよ入場 

竿燈入場

交通規制は18時半から始まり、19時前になると入場します。 

私が遠くを選んだのはこの入場口に近いためです。 

お囃子とともに差し手たちが竿燈を持って入場してきました。 

流し囃子

お囃子には二種類あり、移動中に演奏する流し囃子と竿燈の演技中の本囃子があります。 

先頭で入ってきたグループは通りの端まで行ったらUターンして反対車線に入り入口まで戻ってきます。 

最終的には有料席を囲うような形になります。 


綺麗だけど怖くもある竿燈 

竿燈まつり 夜本番

市長からの挨拶があり、いよいよお祭りが始まりました。 

火を灯された竿燈が持ち上げられそれぞれの竿燈が一人の差し手によって支えられます。 

およそ280本の竿燈、およそ1万もの提灯が通りいっぱいに照らされる様子は感動しました。 

そして昼間見たのと同じように妙技を目の前で披露してくれます。 

昼間よりも近くで見ることができるのも有料席のメリットです。 

お祭りの掛け声「どっこいしょ、どっこいしょ」と共に竿燈が揺れ動きまるで稲穂畑のようでもありました。 


しかし風があるためバランスを取るのは難しく、倒れてしまうこともあります。 

問題は客席に向かって倒れてくることです。 

通りの両端には倒れても引っかかるようにロープが張られています。 

始めは電線かと思ったのですが、この大通りではこの倒れることを考えて電線は地下に張られており、お祭りの時だけロープが張られているようです。 

これのおかげで竿燈が客席に倒れる危険は減るのですが、怖いのは倒れそうになった時にバランスを取ろうと差し手が客席に突っ込んでくることです。 

バレーボールの試合でボールを追いかけてベンチに選手が突っ込んでくるようなことが起こります。 

そのためベンチ席の最前線は危ないです。 


ロウソクで提灯は燃えないのか? 

竿燈まつり

ここで気になるのが、ロウソクの火で提灯が燃えてしまうのではということです。 

実は提灯が大きく傾くと風が入り込む構造をしているので倒れると火が消えるようになっています。 

演技を見ているとバランスを崩したりするとロウソクの火が消えるので時間が経つにつれて竿燈の明かりが減っていくのが分かります。 

倒してしまうとすべての火が消えるので点け直すのですが、そうでない場合は最後まで倒れず明るい竿燈の差し手は上手な人と思えるようになってきました。 

ちなみにロウソクは最後安産のお守りとして配られます。 

ロウソクが短ければ短いほどお産までの時間が短くなると言われており、ロウソクが短い=ほとんど消すことなくうまくできたことを意味しているように感じました。 


繰り返されることで分かったこと 

竿燈の演目は20分ほどを3回行います。 

1回ごとに回転寿司のように有料席の周りをローテーションします。 

そのため3回演目を見ますが、すべて違う団体になります。 

2回目は最初ほどの興奮もありませんが、注目したのは子供です。 

子供の竿燈妙技

こんなにも小さなころから竿燈の英才教育が始まるのかと驚きました。 

竿燈のサイズは一番小さなもので、倒れそうになったら周りの大人が竿燈を支えます。 

これを子供たちが順番にしていました。 

上手くいかなかった子は列の後ろに戻って悔し泣きをしており、技だけでなく祭りへの情熱もここから育まれているのだと感じました。 


3組目は子供でなくまた大人の演目を見ていましたが、腰に竿燈を乗せつつ扇や傘を持っている人がいました。 

腰+傘

ただでさえ難しい腰からの高等テクニックに慣れてきた私の目もビックリ!! 

これが熟練者の技かと感服しました。 

2回目に子供の演技を見ていただけに極めるとここまですごいことになるのかと見ていて楽しかったです。 


ふれあいタイム 

ふれあいタイム

3回の演目を席を離れて竿燈と一緒に写真と撮ってもらったり、竿燈を持たせてもらえるふれあいタイムがありました。 

私も記念に写真を撮ってもらいました。 


まとめ 

以上が秋田竿燈まつりの紹介です。 

東北三大祭りの一つであるだけあってすごい迫力で見に行ってよかったです。 

単に夜に灯る提灯が綺麗だねと眺めるものだと思いきやアッと驚く技のオンパレードで大興奮できるお祭りでした。 

夏に秋田に行くときはぜひお祭りのときに行きましょう。 

それでは(^^)/~~~ 


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