京都
・黄金に輝く金閣寺を始めとした寺院
・古都京都らしい町並みを体感
【町の説明】
日本だけに留まらず海外からも人気の観光都市京都には見どころが数多くあります。そのすべてを一日で見て回ることはできないほどたくさんありますが、初めて京都に行くならば行くべきおすすめスポットを一日で回れるモデルコースを紹介します。
【オススメ度】
★★★★★
【所要時間】
8時間
【費用】
3320円
【疲れやすさ】
★★★★★
観光ルート
地図左上の四角いマークを押すと観光スポット一覧が見られます。
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中心部
ナビゲーション
【スタート】①京都駅
★ルート 所要時間:40分
京都駅バスターミナルから高雄京北線の周山行きに乗り、バス停龍安寺前で降ります(運賃230円)。
もしくは50番線に乗車して立命館大学前で降りて10分ほどバスの進行方向に歩いても行くことができます。
★ルート 所要時間:10分
龍安寺を出て左に曲がりバス停:龍安寺前から59番線の烏丸今出川・四条河原町・三条京阪行きに乗車して金閣寺道で降ります。
★ルート 所要時間:40分
バス停に戻り12番線の四条河原町・三条京阪行きのバスに乗り、四条高倉で降ります。
バスの進行方向に進み、一つ目の交差点を左に曲がりしばらく進むと右手にアーケード街の入口に着きます。
★ルート 所要時間:10分
突き当りで新京極商店街に入るので右に曲がります。
大通りに出たら左折し、鴨川の橋の手前にある路地に入ります。
★ルート 所要時間:10分
大通りに戻り鴨川を渡り、最初の交差点を左に進み小川を渡ったら右に曲がり川沿いの道に進みます。
★ルート 所要時間:10分
巽橋を渡り、大通りに出たら左に曲がります。
最初の交差点を右に曲がると京都らしい通りに入ります。
★ルート 所要時間:数分
突き当りにお寺の門があるので入ります。
★ルート 所要時間:15分
建仁寺を出て花見小路を出て大通りに戻ったら右折して突き当りにある神社に行きます。
★ルート 所要時間:5分
舞殿前の門から外に出たらすぐ左に進み、最初の交差点を右に曲がります。
その先の突き当りを右に曲がり、道なりに進むと京都らしい町並みが見えてきます。
★ルート 所要時間:数分
ねねの道を出たら横断歩道を渡り左斜め前の道に行きます。
★ルート 所要時間:数分
一念坂を抜けたら右手に進みます。
★ルート 所要時間:数分
二寧坂の階段を上ったら左に進みます。
★ルート 所要時間:10分
石段を登り切ったら左に進むとお土産屋さんが多く並ぶ清水坂に入ります。
そのまま坂を上りきると赤い門が見えてきます。
★ルート 所要時間:20分
来た道を引き返し、お土産街を抜けた先の別れ町はそのまま直進します。
坂を下り切ったら右に進むとバス停があります。
★ルート 所要時間:15分
京都駅でバスを降ります。
京都駅
【スタート】
①京都駅
★ルート 所要時間:40分
京都駅バスターミナルから高雄京北線の周山行きに乗り、バス停龍安寺前で降ります(運賃230円)。
もしくは50番線に乗車して立命館大学前で降りて10分ほどバスの進行方向に歩いても行くことができます。
②龍安寺
所要時間:30分
費用:600円
開館時間:8~17時
(12~2月は8時半~16時半)
休館日:なし
枯山水の石庭が有名なお寺で、「古都京都の文化財」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
75坪の庭に大小15個の石が並べられていますがすべてを一カ所から見ることができないようになっています。
虎の子渡しの庭や七五三の庭とも呼ばれていますが、作者が不明なので何を表現しているかは未だ分かっていません。
石庭を囲む塀も見どころがあり、右手の塀は奥行きを出すために手前から奥に向かって低くなるようになっていたり、環境変化に強い油土塀と呼ばれる菜種油を混ぜたものを使用しています。
お寺自体は1450年に足利将軍の領土を管理する細川勝元が山荘を譲り受けたのが始まりで、この石庭とそれを眺める建物の方丈は1479年にできました。
方丈は1797年に火災で燃えてしまったため、現在のものは西源院のものを移築したものです。
方丈にも龍や北朝鮮の金剛山のふすま絵やつくばいと呼ばれる円の中央に四角い穴が開いた水穴があります。
これは徳川光圀が寄贈したもので、四角い穴の部分を漢字の口に見立てて吾唯足知(われ、ただ足ることを知る)という茶道にも通じる釈迦の言葉を表現しています。
ここで登場しているように龍安寺に祀られているのは釈迦如来です。
この石庭と方丈が有名ですが、敷地の大部分を占める鏡容池は昔は石庭よりも有名でおしどりの名所でした。
★ルート 所要時間:10分
龍安寺を出て左に曲がりバス停:龍安寺前から59番線の烏丸今出川・四条河原町・三条京阪行きに乗車して金閣寺道で降ります。
③金閣寺
所要時間:30分
費用:500円
開館時間:9~17時
休館日:なし
金箔が貼られた外観が有名なお寺でこちらも「古都京都の文化財」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
正式名称は鹿苑寺で、実は相国寺に所属するお寺のうちの一つ(塔頭)です。
有名な金の建物は釈迦の遺物が収められている舎利殿で、元は鎌倉時代の公卿である西園寺公経の別荘だったところを室町幕府将軍の足利義満が譲り受けて北山殿として実際に住んでいました。
彼の死後に禅寺となり、彼の戒名から鹿苑寺と呼ばれるようになりました。
ちなみに金ぴかの建物のことは金閣と呼ばれ、庭園などを含めた総称を金閣寺と呼びます。
金閣は3階建てで内部は通常非公開ですが、
1階:法水院(煩悩を洗い流すことを水に例えている)、寝殿造、釈迦如来と足利義満
2階:潮音洞(仏や菩薩が時に応じて人々を導き恵みを与えることを潮の満ち引きに例えている)、武家の様式の書院造、岩屋観音坐像と四天王
3階:究竟頂、禅宗佛殿造、釈迦の遺物
屋上:黄金の鳳凰
となっており、2階と3階は漆の上に純金箔が貼られており、現在のものは火災の後に1955年に再建したものです。
金箔が貼られているのは極楽浄土を表現しており、それは92400㎡もある庭園を含む敷地にも同じことが言えます。
金閣の前にある鏡湖池に反射する姿も美しいですが、池にも華原島や鶴島、亀島などがあります。
夕佳亭と呼ばれる江戸時代にできた茶室はここから夕日に映える金閣が佳(よ)く見えるのが名前の由来です。
その他にも足利義満がお茶の水に使ったと言われる銀河泉などがあります。
★ルート 所要時間:40分
バス停に戻り12番線の四条河原町・三条京阪行きのバスに乗り、四条高倉で降ります。
バスの進行方向に進み、一つ目の交差点を左に曲がりしばらく進むと右手にアーケード街の入口に着きます。
④錦市場
所要時間:30分
京都の人気市場で全長およそ390mのアーケード街の中に京野菜や琵琶湖の魚など京料理の食材を扱うお店が多く、京の台所とも呼ばれています。
赤、黄、緑のアーケードの下にはおよそ120店舗あり、食べ歩きもできるので好みのものを食べながら見て回るのがおすすめです。
元々この市場が生まれたのは782年の平安時代のことで、質の良い地下水のおかげで発展しました。
当時は具足小路と呼ばれていましたが、くそ小路と呼ばれてしまったことから1054年に現在の錦市場に解明しました。
江戸時代には幕府公認の京都の三店魚問屋の一つにもなりました。
★ルート 所要時間:10分
突き当りで新京極商店街に入るので右に曲がります。
大通りに出たら左折し、鴨川の橋の手前にある路地に入ります。
⑤先斗町通
所要時間:10分
京都の五花街の一つであり京都らしい雰囲気を感じられる通りです。
2021年には電柱をなくし、人気フォトスポットの一つにもなっています。
名前に町がついているものの町ではなくただの通りで、先斗(ぽんと)の由来はポルトガル語や鼓の音など諸説あります。
鴨川の納涼床のお店も多く、風情を感じるのにぴったりのところです。
★ルート 所要時間:10分
大通りに戻り鴨川を渡り、最初の交差点を左に進み小川を渡ったら右に曲がり川沿いの道に進みます。
⑥祇園白川
所要時間:15分
祇園エリアの北側にある京都らしい景色が見られる場所です。
桜の名所としても有名で、およそ40本もの桜の木が植えられています。
特に巽橋のあたりは人気スポットで、舞妓さんや結婚式の写真を撮っている人がいることもあります。
その近くには京都御所から見て南東にあたることからその守護として辰巳大明神があり、白蛇が祀られていました。
他にもいたずらっ子だった狸を祀ったことで鎮めたという話もあります。
★ルート 所要時間:10分
巽橋を渡り、大通りに出たら左に曲がります。
最初の交差点を右に曲がると京都らしい通りに入ります。
⑦花見小路通
所要時間:10分
京都らしい町並みが残る祇園でも有名な通りです。
京都らしいと感じるのは紅殻格子と呼ばれる朱色の格子や犬矢来と呼ばれる軒下の細い竹の柵などの建築様式が見られるのが理由として挙げられます。
この通りには舞妓と触れ合えるお店であるお茶屋があることから舞妓を見かけることもあります。
★ルート 所要時間:数分
突き当りにお寺の門があるので入ります。
⑧建仁寺
所要時間:40分
費用:800円
開館時間:10~16時半
休館日:なし
京都最古の禅寺で俵屋宗達の風神雷神図屛風が有名です。
本物は京都国立博物館にありますが、その精巧な作りは必見です。
1202年に源頼家が建てたもので、できた当時は天台宗、真言宗、禅宗の3つの宗派がありました。
十一面観音菩薩坐像が本尊として祀られており、徳川将軍二代目の徳川秀忠の娘が寄贈したものです。
法堂の天井には創建800年記念として2002年に双龍の絵が描かれています。
阿吽の口の形をしており、禅寺でよく見かけるのは水の神として仏法の教えの雨を降らす存在であるためです。
他にも安土から江戸時代の画家である海北友松のふすま絵や枯山水の方丈庭園である大雄苑、禅宗の地水火風を地□、水〇、火△で表現した〇△□の庭などがあります。
★ルート 所要時間:15分
建仁寺を出て花見小路を出て大通りに戻ったら右折して突き当りにある神社に行きます。
⑨八坂神社
所要時間:30分
祇園の象徴的な場所で京都三大祭りの一つである祇園祭もこの神社にまつわる祭りです。
八坂神社ができた由来は諸説ありますが以下の二つが社伝に記載されています。
①656年に渡来人が素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀った
②876年にお坊さんがお堂を建てた
主祭神はこの素戔嗚尊に加えてその妻である櫛稲田姫命 (くしなだひめのみこと)、8人の子供である八柱御子神(やはしらのみこがみ)です。
京都の東の鎮めとして青龍の龍穴があり、その上に本殿が建てられたと言われています。
かつて疫病が流行った時に東山の祠に祈りを捧げたところ鎮まったことから発展しました。
そして869年に疫病が流行った時に神輿を送り、当時の国の数である66本の矛を立てて祈ったのが祇園祭の起源となります。
1868年の神仏分離令が出るまでは祇園社、祇園感神院と呼ばれていたことから地元では今でも祇園さんと呼ばれてもいます。
本殿は国宝に指定されており、拝殿と一つの屋根で覆う祇園造と呼ばれる平安時代からの独自の様式で、神社本殿の中では日本最大希望です。
他にも境内には29もの建物が国の重要文化財に指定されています。
入る際に通った西楼門は八坂神社の建物の中では最古のもので、応仁の乱の後の1497年に再建されたものが今も残されています。
他にも祇園祭で神輿を奉安したり結婚式などで舞踊に使う舞殿は提灯がたくさんついており目を引きます。
美御前社は美を司る三女神が祀られており、手前の湧水を肌につけると心身ともに美しくなると言われています。
★ルート 所要時間:5分
舞殿前の門から外に出たらすぐ左に進み、最初の交差点を右に曲がります。
その先の突き当りを右に曲がり、道なりに進むと京都らしい町並みが見えてきます。
⑩ねねの道
所要時間:15分
京都らしい町並みが広がるおよそ250mの道です。
かつては通りにある高台寺にちなんで高台寺道と呼ばれていましたが、高台寺を建てた豊臣秀吉の正妻であるねねの名前が1998年につきました。
電線を地中に通すことでその景観が守られており、和菓子屋さんや雑貨屋さんなどがあります。
由来になった高台寺を始め圓徳院などの寺院も通りにあり、時間があれば訪れたいほどどちらもおすすめです。
また、和菓子屋さんの藤菜美の隣にある石堀小路も京都らしい小路でおすすめです。
★ルート 所要時間:数分
ねねの道を出たら横断歩道を渡り左斜め前の道に行きます。
⑪一念坂
所要時間:5分
ねねが清水寺の子安観音に安産を願って通った3つの坂に名称がつけられたものです。
この一念坂は1992年に整備された85mの小道で、それまでは名前はありませんでした。
★ルート 所要時間:数分
一念坂を抜けたら右手に進みます。
⑫二寧坂
所要時間:10分
ねねが通ったおよそ150mある2つ目の坂です。
ここからお店も一気に増えて観光地らしい雰囲気を感じられます。
最初に名付けられた産寧坂に次いで付けられたものですが、大同2年(807年)にできたからという説もあります。
通りの右手には八坂の塔と呼ばれる法観寺の五重塔が見える場所もあるので見落とさないようにしましょう。
画家で詩人であった竹久夢二が2年ほどこの辺りに住んでいたことにちなんで石碑も残されています。
★ルート 所要時間:数分
二寧坂の階段を上ったら左に進みます。
⑬産寧坂
所要時間:15分
ねねが安寧に出産を願ったことからこのような当て字がつくようになった坂です。
引き続きお店が多く並び観光客でにぎわう場所です。
この道は埋葬地である烏辺野にも通じていることから石段で転ぶと3年で死ぬと言われるようになりました。
足元に注意するようにという意味も含まれていますが、身体から飛び出す魂を吸い取ることからひょうたんが厄除けとして売られています。
★ルート 所要時間:10分
石段を登り切ったら左に進むとお土産屋さんが多く並ぶ清水坂に入ります。
そのまま坂を上りきると赤い門が見えてきます。
⑭清水寺
所要時間:40分
費用:500円
開館時間:6~18時
(7~8月は18時半まで、夜間特別拝観時は21時半まで)
休館日:なし
京都でも人気のお寺で京都を一望できる清水の舞台は特に有名です。
本尊の十一面千手観音菩薩がある本堂は国宝で33年に一度公開されます。
その起源は古く、798年に建てられました。
賢心という層が奈良で修業をしていたところ、南の地を去れとお告げを受けたので京都に向かいました。
そしてこのお寺がある音羽山の中で清らかな水が出る滝を見つけ、そこで行叡居士という仙人に出会い、彼から観音像を彫るようにと霊木を受け取ります。
その2年後、坂上田村麻呂は賢心と出会い、この地に寺院を建てることにしたのが始まりです。
有名な清水の舞台は200㎡、高さ13mあり、166枚の桧板が使われています。
懸造り(かけづくり)という建築様式で崖の上に18本の柱で釘を使わずに格子状に組み込むことで強度を保っています。
重大な決意で物事にあたることを清水の舞台から飛び降りるというと言いますが、実際に願掛けでこの舞台から飛び降りる風習がありました。
他にも晴れ舞台に出るという意味で桧舞台を踏むとも言いますが、これは語源がこの舞台かは不明です。
到着時に見えた赤い仁王門は2003年に解体修理をしたところで、狛犬がどちらも口が開いているのがポイントです。
賢心が見つけたという清らかな滝は清水の舞台の下にある音羽の瀧として残されており、「金色水」や「延命水」とも呼ばれており、3つに流れが分かれており、長い杓で汲みます。
また三重塔は高さ約30mと国内最大級を誇り、極彩色の装飾は必見です。
他にも縁結びのパワースポットとして人気の地主神社や子安観音を祀る子安塔など30近くの建物があります。
★ルート 所要時間:20分
来た道を引き返し、お土産街を抜けた先の別れ町はそのまま直進します。
坂を下り切ったら右に進むとバス停があります。
⑮バス停:清水道
ここから86番線もしくは206番線のバスに乗って京都駅に戻ります(230円)。
★ルート 所要時間:15分
京都駅でバスを降ります。
【ゴール】
京都駅
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