オータン Autun

【町の説明】
ローマ時代の名残が今なお多く残る町。紀元前15年ごろにアウグスティヌスによって作られたこの町にはロマネスク建築の遺跡が点在している。それらすべてを網羅するにはかなりの距離を歩かなければいけないので体力に余裕があるときに訪れるのが望ましい。遺跡以外にもサン・ラザール大聖堂やその近くにあるロラン美術館も見どころ。
【オススメ度】
★★★☆☆
【所要時間】
5時間
【費用】
7.50€
【疲れやすさ】
★★★★★
【観光ルート】
【スタート】
①オータン駅
Gare d’Autun
★駅前の緩い上り坂を広場が見えるまで真っすぐひたすら上ること徒歩15分。広場に着いたら右手奥の通りを進むと建物の間に通路が見つかる。
②パッサージュ・クベール
Passage couvert

所要時間:15分 費用:0€
パリなどでよく見かける屋根付きの商店街パッサージュ。
細い通りの両脇には様々なお店が軒を連ねる。
★パッサージュの入口に戻り、右隣りの建物に進む。
③観光案内所
所要時間:5分 費用:0€
ここで地図などを手に入れよう。
★通りをそのまま進むと突き当りに教会がある。
④ノートルダム教会
Église Notre-Dame

所要時間:15分 費用:0€
開館時間:9~17時 休館日:なし
かつて中学校の礼拝堂として使われていた広場に面する教会。
その名残で正面には時計が掛けられている。
イエズス会によって建てられたこの教会の外観は黄土色の石を組み立てて作られており、その色の雰囲気が内装でも反映されており、屋根付きの祭壇は神聖さを感じられる。
★教会前から伸びる緩い上り坂の通りを進む。分かれ道に出たら右に進むと大聖堂の尖塔が見えるのでそこを目指して進むと上り坂の途中の左手に美術館が見える。徒歩10分。
⑤ロラン美術館
Musée Rolin

所要時間:1時間 費用:7.50€
開館時間:10~12時半/14~17時半
休館日:火曜日、1月、祝日
15世紀に建てられたニコラス・ロランに邸宅が美術館として利用されている。
古代ローマ時代の採掘物から20世紀の絵画に至るまで幅広い作品を展示している。
中でも禁断の果実を手にしながらその罪から背を向けようとした様子を表現した彫刻「イヴの誘惑」が有名。
★美術館から少し上った先の広場右手に進む。
⑥サン・ラザール大聖堂
Cathédrale Saint-Lazare d’Autun

所要時間:20分 費用:0€
開館時間:9~18時 休館日:なし
ヴィズレーからスペインに通じる巡礼地の一つとされる大聖堂。
年間20万人の巡礼者が聖ラザールの聖遺物が残されるこの地を訪れる。
ゴシック建築とロマネスク建築が取り入れられた外観には特徴的な装飾の時計と「最後の審判」の彫刻が入り口で見ることができる。
内部には繊細に描かれたステンドグラスがあり、特に両サイドにある礼拝堂の装飾が素晴らしい。
★ここからローマ時代の遺物を見に行くが距離があるので、体力に自信がない場合は来た道を戻って駅まで戻り、駅の反対側の⑩を目指す。
引き続き観光を続ける場合は、ロラン美術館の前の坂道を下りきった先の通りを右に曲がりひたすらまっすぐ進む。突き当りを左に曲がりその次の交差点を右折。そこからさらに直進すると下り坂の途中の横断歩道のところの右手に看板があるので従って進む。全体で徒歩20分。
⑦ローマ劇場
Théâtre Romain

所要時間:15分 費用:0€
紀元後15年頃に建てられた古代ローマ様式の劇場。
半径148メートル、収容人数1万4千人とこの地域では最大級を誇る大きさである。
5世紀までは利用されていたが、その後は長い間使われることなくそのままにされていた。
20世紀にイベントで使うことを目的に修復作業が行われ現在の形に至る。
★先ほど下っていた通りの続きを進むと交差点に出るので左折。その先のロータリーを右折し、分かれ道に出たら左に進む。徒歩15分。
⑧サン・タンドレ門
Porte Saint-André

所要時間:5分 費用:0€
3世紀頃に建てられたローマ時代の城門の一部。
かつては周囲を城壁で囲まれていたことを知ることができる。
★通りを直進すると団地が並ぶ通りに出るので左折してしばらく直進する。右手にパン屋さんがある交差点を右折する。側に看板もあるので確認する。その道を直進すれば次の門に着く。徒歩15分。
⑨ダフ門
Porte d’Arroux

所要時間:5分 費用:0€
⑧同様にローマ時代から残る城門。
★門をくぐりさらに進むと川に出る。橋を渡ってすぐ右に曲がると地図上にはないが、散歩道があるのでその道に沿って進むこと15分。
⑩ヤヌス神殿
Temple de Janus

所要時間:15分 費用:0€
高さ20メートルの石造りの壁が2枚残されているかつての神殿。
紀元後1世紀に造られたものであるが、中世の頃に放置されて現在のような形になった。
近くで見ると窓の形だけでなく所々穴が開いているのを見ることができる。
★ヤヌス神殿がある道の角を左に曲がって道なりに進むと川を超える。その先をさらに真っ直ぐ進むと線路を通り抜ける。そこから大通りに出たら左に曲がると駅に戻る。徒歩20分。
【ゴール】
オータン駅