【フランス語勉強⑥】主語の使い分け方とer動詞の活用の違いを詳しく解説

エズ 町並み

こんにちは(^O^)

前回に続いて今回も文法のお勉強です。

前回は「私は」の意味を持つJeを使った例文を見ました。

今回はそれ以外の主語について勉強しましょう。

それに加えて動詞の活用についてもお話します。

今回学ぶこと

主語


er動詞



前回のレッスンはこちらをご覧ください。



主語

主語一覧

それでは主語について学びます。

まずは主語の一覧を見ましょう。

主語読み方意味
Jeジュ私は
Tuチュあなたは
Ilイル彼は
Elleエル彼女は
Nous私たちは
Vousあなたは、
あなたたちは
Ilsイル彼らは
Ellesエル彼女らは

まずはこれをこの並びで暗記しましょう。

今後動詞の活用を覚えるうえでこの並びで暗記することになるからです。

Tu と Vous

よく見ると「あなたは」の意味の主語がTuとVousの二つがあります。

Vousあなたたちはと書いてあるので、複数の相手に言うことができることが分かります。

しかしただ単に「あなたは」と使うときもこの二つを使います。

つまり使い分けが必要というわけです。

その基準は親密かどうかです。

簡単にまとめると

Tu:友達や家族、同僚など親しい相手に使う。

Vous:見知らぬ人、目上の人など親しみよりも敬意を払う相手に使う。

という使い分けがあります。

見知らぬ人なので接客の場でもVousが使われます(それでもTuを使う店員はいます)。

しかし見知らぬ人でも小さな子供にはTuを使います。

親しみを込めているためと考えられます。

ただし、子供も複数人全員が対象の時は「あなたたちは」のVousになります。

日本と違うのは同僚にもTuを使うところですね。

実際に働いていて日本の感覚だと先輩や年上の同僚には敬語を使うのにみんなTuを使うので始めはビックリしました。

また、初めて会ったときはVousだけれど仲良くなって次会う時はTuになるときもあります。

それにお互いVousで話しているうちに「そろそろTuで呼ばない?」なんて言うこともあります。

「相手をTuで呼ぶ」という意味の動詞まであるので面白いです。

Il, Elle と Ils, Elles

次に注目するのが「彼は」を表すIl「彼女は」を表すElleです。

英語のHeとSheのような感覚で使えばいいですが、一つ注意があります。

それは英語では人にしか使わないですが、フランス語はモノにも使うところです。

以前フランス語の名詞には性別があると説明しました。

例えば

J’ai un chat. 
私はネコを飼っています。

Il aime le chocolat. 

そのネコはチョコレートが好きです。

ネコにチョコレートを食べさせたら大変なことになってしまいますが、過去に使った単語を無理矢理使いました。

ネコの意味のchat(シャ)は男性名詞なのでun chatで一匹のネコという意味になります。

そしてそのネコがチョコレートを好きという文の時にLe chatの代わりに使う代名詞は男性名詞なのでIlになります。

このように人以外の場合でもIl, Elleをフランス語では使います。

そしてこのIl,Elleの複数形がIls,Ellesです。

英語はTheyしかなかったので少し新鮮ですね。

発音もそのままイル、エルと変わらず最後に複数形のsが付いているだけなので分かりやすいです。

しかし注意する点が一つあります。

それは集団の中に男性が一人でもいたらIlsになるということです。

例えば

男子だけのグループ 
⇒Ils

女子だけのグループ 

⇒Elles

女子会だけど男の子が一人紛れている場合 

⇒Ils

ということになります。

Nous

「私たちは」という英語のWeと同じ主語です。

別の言い方もありますが、ここでは省略します。

以上がフランス語の主語です。

er動詞

er動詞の活用

主語を学んだところでいよいよ動詞について学びます。

フランス語は動詞を覚えるのが何と言っても大変です。

その理由はフランス語の動詞は現在、過去、未来といった時間だけなく主語によっても動詞の形が変わるからです。

加えて動詞の活用がすべて同じならばいいのですが、例外もたくさんあります

今後少しずつその活用も学んでいきますが、今回は一番割合の多いer動詞の活用を学びます。

er動詞とは動詞の原形の最後がerで終わっている動詞です。

例えば前回登場した「歌う」の動詞chanter(ションテー)の最後を見るとerで終わっています。

こういった動詞のことを言います。

それではこのchanterを使って主語別の活用を見てみましょう。

主語活用読み方
Jechanteジュ・ショントゥ
Tuchantesチュ・ショントゥ
Ilchanteイル・ショントゥ
Ellechanteエル・ショントゥ
Nouschantonsヌ・ショントン
Vouschantezヴ・ションテ
Ilschantentイル・ショントゥ
Elleschantentエル・ショントゥ



まず動詞chanterが主語によってどのように変わったのか見てみましょう。

主語活用
Jerを取っただけ
Turを取ってsを付ける
Ilrを取っただけ
Ellerを取っただけ
Nousrを取ってonsを付ける
Vousrを取ってezを付ける
Ilsrを取ってentを付ける
Ellesrを取ってentを付ける



これを見ると

・Je, Il, Elleの活用は同じ

・Ils, Ellesの活用は同じ

ということが分かります。

実はIl, ElleとIls, Ellesのペアの活用はそれぞれ同じになっています。

Jeも同じなのではと思いますが、それはこのer動詞で同じだけですべての動詞で同じというわけではありません。

これを基に活用を発音と合わせて一般化すると

主語活用読み方
Je-e
Tu-es
Il-e
Elle-e
Nous-onsオン
Vous-ez
Ils-ent
Elles-ent

となります。

通常単語の最後がeで終わっているとと読みます。

eの隣に子音があればVousの活用のezのようにと読みます。

しかしTuのesやIls,Ellesのentは後ろに子音が付いていてもと読みます。

一般的なフランス語のルールとは異なりますが、動詞の大半はこの形なので理屈でなく感覚で使えるように丸暗記しましょう。

それでは他の動詞ではどう活用するか見てみましょう。

Parler:話す パフレー

主語活用読み方
Jeparleジュ・パフル
Tuparlesチュ・パフル
Ilparleイル・パフル
Elleparleエル・パフル
Nousparlonsヌ・パフロン
Vousparlezヴ・パフレ
Ilsparlentイル・パフル
Ellesparlentエル・パフル

この調子で以下の動詞の活用も自分で書いてみましょう。

意味語句読み方
踊るdanserドンセーフ
登るmonterモンテーフ
与えるdonnerドネー
思うpenserポンセー


母音で始まるer動詞

それでは母音で始まる動詞はどうなるのか見てみましょう。

Aimer:好き エメー

主語活用読み方
J’aimeジェイム
Tuaimesチュ・エイム
Ilaimeイレイム
Elleaimeエレイム
Nousaimonsヌゼモン
Vousaimezヴゼメ
Ilsaimentイルゼイム
Ellesaimentエルゼイム

まず以前説明したようにJeの後に母音もしくはhで始まる動詞が来ると引っ付くと説明したようにJ’aimeとなっています。

このように引っ付くのはJeのみでその他は通常のer動詞の活用の書き方になります。

問題は発音です。

母音で始まる動詞の場合、主語の最後の子音の音と引っ付いてしまうことが起こります。

そのためIlはイレイム、Elleはエレイムとラ行のlと引っ付いた音になります。

一方複数に向けた主語のNous, Vous, Ils, Elles最後のsが引っ付いています。

しかもサ行でなくザ行であるところもポイントです。

活用自体はこれまでと同じなので以下の単語の活用も書いてみましょう。

意味語句読み方
住むhabiterアビテー
大好きですadorerアドヘー
諦めるabandonnerアボンドネー


おさらい

それでは今回のおさらいです。

主語読み方意味
Jeジュ私は
Tuチュあなたは
Ilイル彼は
Elleエル彼女は
Nous私たちは
Vousあなたは、
あなたたちは
Ilsイル彼らは
Ellesエル彼女らは


主語活用読み方
Je-e
Tu-es
Il-e
Elle-e
Nous-onsオン
Vous-ez
Ils-ent
Elles-ent


意味語句読み方
ネコun chatアン・シャ
話すparlerパフレー
踊るdanserドンセー
登るmonterモンテー
与えるdonnerドネー
思うpenserポンセー
大好きですadorerアドヘー
諦めるabandonnerアボンドネー



覚えることが盛りだくさんですが、少しずつ覚えていきましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

主語


er動詞


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