【フランス語勉強⑫】所有格や部分冠詞の使い方、動詞faireの活用

パリ 町並み

こんにちは(^O^)

今回は所有格について解説します。

所有格とは、「私の」「彼の」というような名詞の前に置くものです。

また、合わせて「~をする」の意味の動詞faireの活用も学びましょう。

他にも英語にはない考え方のdeの使い方が出てきますが、すんなりと入ってきにくい部分なので軽く流す程度に読んでください。

今回学ぶこと

所有格


動詞faire


家族の呼び方


部分冠詞


ゼロのde



前回のレッスンはこちらをご覧ください。




それではまずはブログから見て行きましょう。

ブログ

今日は学校の宿題で家族を紹介する作文を作ることになりました。

わたし
わたし

Mon père s’appelle Tarou.
私の父の名前はタロウです。

Il a 43 ans.

彼は43歳です。

Il travaille dans une entreprise.
彼はとある企業で働いています。

Il aime le foot.

彼はサッカーが好きです。

わたし
わたし

Ma mère est Takako.
私の母はタカコです。

Elle ne travaille pas.

彼女は働いていません。

Elle aime faire la cuisine.

彼女は料理をすることが好きです。

J’adore sa cuisine.

私は彼女の料理が好きです。

わたし
わたし

J’ai un frère.
私には弟がいます。

Il s’appelle Kouji.

彼の名前はコウジです。

Il a 15 ans et aime le basket.

彼は15歳でバスケットボールが好きです。

Donc, il fait du basket à l’école.

だから、彼は学校でバスケットボールをしています。

わたし
わたし

Ma sœur est Yuri.
私の姉はユリです。

Elle a 22 ans.

彼女は22歳です。

Elle ne fait pas de sport, mais elle aime l’art.

彼女はスポーツをしませんが、アートが好きです。

Donc, elle écoute de la musique classique.

だから、彼女はクラシック音楽を聴きます。

どうにか家族の紹介文を書くことができました。

これを学校でみんなの前で発表するので読む練習も頑張ります。

解説

①家族の呼び方

文:Mon père s’appelle Tarou.

意味:私の父の名前はタロウです。

家族の名称一覧

ここでのポイントは私の父にあたるMon pèreです。

今回家族の紹介で両親兄妹のフランス語が出ています。

まとめると

意味単語読み方
le pèreル・ペーフ
la mèreラ・メーフ
兄・弟le frèreル・フヘーフ
姉・妹la sœurラ・スウーフ

です。

男性名詞か女性名詞かは人間の性別そのままなので分かりやすいですね。

その他の家族の呼び方はこちらをご覧ください。


所有格

次にMonを解説します。

これは「私の~」という意味を表す所有格です。

英語で言うmyのことです。

フランス語の場合、この所有格はその後に続く名詞が男性名詞か女性名詞か、はたまた複数なのかで形が変わります。

その一覧を見てみましょう。

 男性名詞女性名詞複数
Jemon
モン
ma
mes
Tuton
トン
ta
tes
Ilson
ソン
sa
ses
Elleson
ソン
sa
ses
Nousnotre
ノートフ
notre
ノートフ
nos
Vousvotre
ヴォートフ
votre
ヴォートフ
vos
ヴォ
Ilsleur
リューフ
leur
リューフ
leurs
リューフ
Ellesleur
リューフ
leur
リューフ
leurs
リューフ
Cece / cet
ス/セ
cette
セットゥ
ces

図を横で見ても縦で見てもそれぞれ似たようなところが見られることが分かります。

暗記できれば一番ですが、実際に文中に出てきた時にこの図を見て、どこに当てはまるのかを考えてみるのも覚える方法としていいかと思います。

今回の場合だと、Mon pèreということでmonが使われているので、図から探すとJeの男性名詞のところにmonがありますね。

つまりpèreは男性名詞だということが分かります。

このようにどの所有格が付いているかで男性名詞か女性名詞かが分かるのです。

注意しなければいけないのは女性名詞でなおかつ母音やhで始まる単語です。

例えば学校の意味の女性名詞l’écoleですが、私の学校と言うならば図を参考にするとma écoleとなりますが、実際には男性形のmonを使ってmon écoleとなります。

つまり、母音や子音で始まる女性名詞の単数に付く所有格は男性名詞を使うということです。


ちなみに複数形は性別関係なくmes écolesのようになります。

が、それぞれ音のつながりが発生してmon école(モン・コール)mes écoles(メ・コール)となるので読む際も注意が必要です。

また、図の一番下にはCeの項目があります。

これは英語のThisにあたる「この」という意味です。

このペンならば ce stylo、このリンゴならばcette pommeとなります。

ただし、他の所有格と違うのはまたしても母音やhで始まる単語です。

例えば、男性名詞のホテルを使うとcet hôtelというようにcetを使います。

一方女性名詞の母音やhで始まる単語はそのままcette écoleのようにcetteを使います。

このように他の所有格とはルールがことなるので注意が必要です。

以上を踏まえて

Mon père s’appelle Tarou.

モン・ペーフ・サペル・タロー

と読みます。

タロウはフランス語読みでタフーと言ってもいいです。

②数字の復習

文:Il a 43 ans.

意味:彼は43歳です。

前回20以上の数字の数字を学習したので、復習として何と読むか考えてみましょう。

答えは最後に記載するおさらいに載っています。


③「~で働く」の表現

文:Il travaille dans une entreprise.

意味:彼はとある企業で働いています。

travailler(トハバイエー)「働く」という意味のer動詞です。

dans(ドン)英語のinのように「~の中」という意味の前置詞です。

今回は企業(une entreprise ユヌ・オントヘプヒーズ)で働いているという意味で使われています。

この前置詞もよく使うので覚えておきましょう。

Il travaille dans une entreprise.

イル・トハバイユ・ドン・ジュヌ・オントヘプヒーズ

です。

travailleのようにlleで終わる場合はと読みます。

④動詞faireと部分冠詞

文:Donc, il fait du foot avec ses amis.

意味:だから、彼は彼の友達とサッカーをします。

動詞faire

ここで「~をする」という英語のdoにあたるfaire(フェーフ)の登場です。

極論名詞の前にこれを置けば「~をする」ということができるので、覚えておくと楽ですが、活用がその分不規則なのでしっかり暗記しましょう。

主語活用読み方
Jefaisジュ・フェ
Tufaisチュ・フェ
Ilfaitイル・フェ
Ellefaitエル・フェ
Nousfaisonsヌ・フゾン
Vousfaitesヴ・フェット
Ilsfontイル・フォン
Ellesfontエル・フォン


部分冠詞

「サッカーをする」にあたるfaire du footも実は文法的にかなり重要な部分です。

これまで習ってきたことで考えるならば動詞 + 名詞で置けばいいのでfaire le footと書けばいいですが、この文ではleではなく、duを使っています。

du = de + le

です。

なぜここでdeを使う必要が出てきたのでしょうか。

それにはフランス語なりの考え方があるからです。

実はフランス語の冠詞には数えられないもの、数の概念がないものを書くときはdeとセットにして書くのです。

今回の文の場合、「サッカー」という行為は1個、2個と数えられないためdeが使われたのです。



他にも

男性名詞 
du courage 
(勇気:デュ・クハージュ)

女性名詞 
de la confiance
(信頼:ドゥ・ラ・コンフィオンス)

のように目に見えないものにも使います。

こういった冠詞のことをフランス語では部分冠詞と言います。

目に見えない、数えられないもの以外にも全体から一部を取ったものや液体もこの部分冠詞を使います。

パン
du pain デュ・パン

コーヒー

du café デュ・カフェ

日本語で使うパンはフランス語が由来のようですね。

avec(アベック)は英語のwithで「~と一緒に」という意味です。

友達の表現方法

ami(アミ)友達の意味です。

ここではsesが付いているので複数形だということが分かります。

ちなみに男性の友達ami女性の友達amieと書きます。

今回のses amis男友達の複数ということになります。

Donc, il fait du foot avec ses amis.

ドンク、イル・フェ・ドゥ・フット・アベック・セ・ザミ

と読みます。

⑤「~することが好き」

文:Elle aime faire la cuisine.

意味:彼女は料理をすることが好きです。

aimer + 動詞「~することが好き」でしたね。

la cuisine(ラ・キュイジーヌ)料理という意味です。

本来ここもfaire de la cuisineとなるところですが、一般的にdeを使いません

使った場合、自分でオリジナルのレシピを考えるような、かなり本格的に料理に取り組んでいるニュナンスになります。

このあたりは言葉のニュアンスなので文法にとらわれない難しい所です。

Elle aime faire la cuisine.

エレイム・フェーフ・ラ・キュイジーヌ

と読みます。

⑥所有格のテスト

文:J’adore sa cuisine.

意味:私は彼女の料理が好きです。

sa cuisineがポイントです。

所有格の表を見てsaがどこにあるのか探してみましょう。

⑦二つの文をつなげた表現

文:Il a 15 ans et aime le basket.

意味:彼は15歳でバスケットボールが好きです。

Il a 15 ans. Il aime le basket.の二つの文をetを用いてつなげました。

主語が同じならばこのように書くこともできます。

Il a 15 ans et aime le basket.

イラ・キャンゾン・エ・エイム・ル・バスケット

と読みます。

⑧「faire de + スポーツ」の表現

文:Donc, il fait du basket à l’école.

意味:だから、彼は学校でバスケットボールをしています。

ここではfaire de + スポーツの表現としてバスケットボールを出しました。

単純に「スポーツをする」だとfaire du sportとなります。

⑨ゼロのdeと逆接表現

文:Elle ne fait pas de sport, mais elle aime l’art.

意味:彼女はスポーツをしませんが、アートが好きです。

ゼロのde

ここでは否定文のne pas を使ってElle ne fait pas de sportと書いてあります。

否定形の作り方のおさらいとともに、sportの前がduでなくdeになっているところに注目です。

先ほど書いた通り「スポーツをする」はfaire du sportなのですが、否定文になったことでdeになったと言えます。

実は

否定文 + de 名詞

まったくない

と表現することができます。

つまりここでは「スポーツをまったくしない」というニュアンスになっています。

他にも

Je n’ai pas de pomme.

私はリンゴを一つも持っていない。

という数がゼロ個という意味になります。

この場合は男性名詞、女性名詞関係なくdeを使います

「しかし」の表現

文の後半部分はmais elle aime l’art.と書かれています。

mais(メ)英語のbutと同じで「しかし」という接続詞です。

文を今回のようにつなぐときに使ってもいいですし、

Elle ne fait pas de sport.

Mais elle aime l’art.

と区切っても使えます。

L’art(ラーフ)は文字通りアート、つまり芸術です。

Elle ne fait pas de sport, mais elle aime l’art.

エル・ヌ・フェ・パ・ドゥ・スポー、メ・エレム・ラーフ

と読みます。

⑩部分冠詞の例

文:Donc, elle écoute de la musique classique.

意味:だから、彼女はクラシック音楽を聴きます。

écouter(エクテー)「聞く」という意味のer動詞です。

その次のクラシック音楽にdeが付いているのはクラシック音楽自体には数の概念がないため部分冠詞を使っているためです。

Donc, elle écoute de la musique classique.

ドンク、エレクトゥ・ドゥ・ラ・ミュージック・クラシック

と読みます。

la musique classiqueは案外そのままの発音です。

おさらい

わたし
わたし

Mon père s’appelle Tarou.
モン・ペーフ・サペル・タロー

Il a 43 ans.

イラ・キャホント・トワ・ゾン

Il travaille dans une entreprise.

イル・トハバイユ・ドン・ジュヌ・オントヘプヒーズ

Il aime le foot.

イレイム・ル・フット

Donc, il fait du foot avec ses amis.

ドンク、イル・フェ・デュ・フット

わたし
わたし

Ma mère est Takako.
マ・メーフ・エ・タカコ

Elle ne travaille pas.

エル・ヌ・トハバイユ・パ

Elle aime faire la cuisine.

エレイム・フェーフ・ラ・キュイジーヌ

J’adore sa cuisine.

ジャドーフ・サ・キュイジーヌ

わたし
わたし

J’ai un frère.
ジェイ・アン・フヘーフ

Il s’appelle Kouji.

イル・サペル・コウジ

Il a 15 ans et aime le basket.

イラ・キャンゾン・エ・エム・ル・バスケット

Donc, il fait du basket à l’école.

ドンク、イル・フェ・デュ・バスケット・ア・レコール

わたし
わたし

Ma sœur est Yuri.
マ・スウーフ・エ・ユリ

Elle a 22 ans.

エラ・ヴァン・ドゥ・ゾン

Elle ne fait pas de sport, mais elle aime l’art.

エル・ヌ・フェ・パ・ドゥ・スポー、メ・エレイム・ラーフ

Donc, elle écoute de la musique classique.

ドンク、エレクトゥ・ドゥ・ラ・ミュージック・クラシック


意味語句読み方
私のmonモン
pèreペーフ
働くtravaillerトハバイエー
~の中dansドン
企業une entrepriseユネ・オントヘプヒーズ
するfaireフェーフ
スポーツするfaire du sportフェーフ・デュ・スポー
サッカーle footル・フット
バスケットle basketル・バスケット
勇気du courageデュ・クハージュ
信頼de la confianceドゥ・ラ・コンフィオンス
パンdu painデュ・パン
友達ami(e)アミ
料理la cuisineラ・キュイジーヌ
しかしmais
芸術l’artラーフ
聞くécouterエクテー
音楽la musiqueラ・ミュージック
クラシックclassiqueクラシック


意味単語読み方
le pèreル・ペーフ
la mèreラ・メーフ
兄・弟le frèreル・フヘーフ
姉・妹la sœurラ・スウーフ


 男性名詞女性名詞複数
Jemon
モン
ma
mes
Tuton
トン
ta
tes
Ilson
ソン
sa
ses
Elleson
ソン
sa
ses
Nousnotre
ノートフ
notre
ノートフ
nos
Vousvotre
ヴォートフ
votre
ヴォートフ
vos
ヴォ
Ilsleur
リューフ
leur
リューフ
leurs
リューフ
Ellesleur
リューフ
leur
リューフ
leurs
リューフ
Cece / cet
ス/セ
cette
セットゥ
ces


主語活用読み方
Jefaisジュ・フェ
Tufaisチュ・フェ
Ilfaitイル・フェ
Ellefaitエル・フェ
Nousfaisonsヌ・フゾン
Vousfaitesヴ・フェット
Ilsfontイル・フォン
Ellesfontエル・フォン


数えられないもの、液体や全体から一部を取り出したもの

de + 男性名詞 → du

de + 女性名詞 → de la


まったくない

ne pas + de + 名詞


まとめ

今回のメインは所有格でした。

これを使えるようになると自分や誰かのものだと言うときに便利になります。

他にも部分冠詞やゼロのdeは英語にはない概念に近いものなのでなかなか理解できないところです。

ここで身につけられなくても今後学ぶ中でふと振り返るとそういうことかと分かることもあると思うので、無理矢理理解しようとせず、そういった考えがあるのだと行くくらいに留めておいてください。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

所有格


動詞faire


家族の呼び方


部分冠詞


ゼロのde


次のレッスンはこちら!!


フランス語の勉強はこちらをチェック!!


フランス情報はこちらをチェック!!

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