【フランス語勉強⑲】過去形②êtreを動詞使う複合過去と動詞partirの活用

ディジョン 美術館

こんにちは(^O^)

今回は前回に引き続き過去形の一つ複合過去について紹介します。

前回よりも少しだけ難しくなっていますが、ゆっくり読み進めて行きましょう。

今回学ぶこと

「移動を表す動詞」の複合過去


動詞partirの活用



前回のレッスンはこちらをご覧ください。




まずはブログを見てみましょう。

ブログ

今日家でテレビを見ていたらサスペンスドラマが放送されていました。

フランスのこういったドラマは何故か夜9時からではなく8時45分からなのが不思議です。

おまけにCMも日本よりも頻繁に流れないので途中で日本のものに慣れているとなかなか席を外すタイミングがなくて困ります。

今日見たドラマでは警察が容疑者何名かにアリバイを聞いています。

刑事
刑事

Malheureusement, Monsieur Paul est mort hier soir à 22 heures.
残念ながら、ポールさんは昨晩22時に亡くなりました。

刑事
刑事

Qu’est-ce que vous avez fait hier soir ?
あなたたちは昨晩何をしていましたか?

容疑者A
容疑者A

Je suis allé au cinéma après le travail et parti du cinéma à 20 heures.
私は仕事後映画館に行き、20時に映画館を出ました。

容疑者A
容疑者A

Ensuite, je suis rentré chez moi à 21 heures.
それから、私は21時に家に帰りました。

刑事
刑事

Et vous ?
あなたは?

容疑者B
容疑者B

Je suis allée au bar avec une amie.
私は友達とバーに行きました。

容疑者B
容疑者B

Monsieur Paul est venu au bar et nous avons parlé ensemble.
ポールさんがバーに来て、一緒に話しました。

容疑者B
容疑者B

Mais je suis partie à 21 heures.
しかし私は21時に出ました。

容疑者B
容疑者B

Il n’est pas parti ensemble.
彼は一緒には出ませんでした。

聞く限り二人の容疑者にはそれぞれちゃんとアリバイがあるみたいです。

果たして犯人は誰なのか気になります。

解説

①être動詞を使う複合過去

文:Malheureusement, Monsieur Paul est mort hier soir à 22 heures.

意味:残念ながら、ポールさんは昨晩22時に亡くなりました。

まずMalheureusement(マルフーズモン)「残念ながら」という意味の単語です。

最初のMalの部分は「悪い」という意味を持っており、それを取り除いたHeureusement(ウフーズモン)「嬉しいことに」という意味になります。

この文では複合過去が使われています。

しかし前回学んだ複合過去は

avoirの活用 + 過去分詞

でした。

ところが今回はest mortの部分が過去にあたり、estはêtre動詞の活用でした。

実は特定の動詞に対して複合過去を作るときは

êtreの活用 + 過去分詞

を使うのです。

その特定の動詞というのは例外もありますが、「移動を表す動詞」です。

今回の例ではmourir(ムヒーフ)という「亡くなる」という言わばこの世からあの世に「移動」したことを表す動詞なのでêtre動詞を使っています。

そしてこのmourirの過去分詞は例外の形のmort(モーフ)を使います。

この動詞の活用も不規則ではありますが、あまり現在形では使わず動詞の原形か過去分詞を使うのがほとんどなのでここでは紹介しません。

hier soir「昨日」hier「晩」soirが合わさって「昨晩」となります。

Malheureusement, Monsieur Paul est mort à 22 heures hier soir.

マルフーズモン、ムシュー・ポール・エ・モーフ・ア・ヴァンドゥーズ・ヒエーフ・ソワー

と読みます。

②動詞partir

文:Je suis allé au cinéma après le travail et parti du cinéma à 20 heures.

意味:私は仕事後映画館に行き、20時に映画館を出ました。

「行く」の意味のaller「移動を表す動詞」なので複合過去にするときはêtreを使います。

「仕事」le travail(ル・トハヴァイ)「働く」という動詞は以前登場したtravailler(トハバイェーフ)です。

「出発する」という動詞はpartir(パフチーフ)を用います。

これも「移動を表す動詞」なのでêtreを使ってparti(パフチ)になります。

この動詞の現在形の活用も不規則なので覚えておきましょう。

主語活用読み方
Jeparsジュ・パーフ
Tuparsチュ・パーフ
Ilpartイル・パーフ
Ellepartエル・パーフ
Nouspartonsヌ・パフトン
Vouspartezヴ・パフテ
Ilspartentイル・パーフ
Ellespartentエル・パーフ

「~から出発する」partir de + 場所で表現します。

Je suis allé au cinéma après le travail et parti du cinéma à 20 heures.

ジュ・スィ・ザレ・オ・シネマ・アプヘ・ル・トハヴァイ・エ・パフチ・デュ・シネマ・ア・ヴァン・トゥーフ

と読みます。

③「帰る」の表現

文:Ensuite, je suis rentré chez moi à 21 heures.

意味:それから、私は21時に家に帰りました。

Ensuite(オンスイット)「それから」という意味で前の文に続く内容を言うときに使います。

「帰る、帰宅する」はer動詞のrentrer(ホントヘー)を使います。

こちらも「移動を表す動詞」なのでêtreを使います。

過去分詞は通常のer動詞と同じで、erを取ってéに置き換えます。

Ensuite, je suis rentré chez moi à 21 heures.

オンスイット、ジュ・スィ・ホントヘ・シェ・モワ・ア・ヴァンテユヌーフ

と読みます。

④être動詞+過去分詞の注意点

文:Je suis allée au bar avec une amie.

意味:私は友達とバーに行きました。

ここでも「行った」というために複合過去が先ほど同様に使われています。

しかしよく見るとalléeは最後にeが付いています。

これは主語が女性であるために起きたことです。

以前形容詞や身分(学生や日本人など)を表すときにも主語の性別と数によってその形が変わることを学びました。

今回もそれとまったく同じで、être動詞 + 過去分詞 では主語の性別と数によって過去分詞の部分も変わります



まとめると、être動詞 + 過去分詞において

・女性、女性名詞が主語の場合は過去分詞の最後にeをつける

・主語が複数の場合は過去分詞の最後にsをつける


・主語が複数かつ女性の場合は過去分詞の最後にesをつける

ということになります。

そのため、今回の文で複数の女性が「私たちは」を主語にしてバーに行ったというならば

Nous sommes allées au bar.

となります。

これは前回習ったavoir + 過去分詞 では起きません。

Je suis allée au bar avec une amie.

ジュ・スィ・ザレ・オ・バー・アベック・ユナミ

と読みます。

⑤動詞venirの過去分詞

文:Monsieur Paul est venu au bar.

意味:ポールさんがバーに来ました。

「来る」という動詞venirの過去分詞venu(ヴニュ)です。

ポールさんは男性で単数なので先ほどのようなeやsはvenuには付いていません。

動詞venirについてはこちらをご覧ください。


Monsieur Paul est venu au bar.

ムシュー・ポール・エ・ヴニュ・オ・バー

と読みます。

⑥女性が主語のêtre動詞+過去分詞

文:Je suis partie à 21 heures.

意味:私は21時に出ました。

先ほど見た「出発する」の意味のpartir主語が女性単数になったので最後にeを付けてpartieになっています。

Je suis partie à 21 heures.

ジュ・スィ・パフチ・ア・ヴァンテユヌーフ

と読みます。

⑦être動詞+過去分詞の否定文

文:Il n’est pas parti ensemble.

意味:彼は一緒には出ませんでした。

複合過去の否定文を作る場合は、

ne + êtreの活用 + pas + 過去分詞

で表現します。

Il n’est pas parti ensemble.

イル・ネ・パ・パフチ・オンソンブル

と読みます。

おさらい

刑事
刑事

Malheureusement, Monsieur Paul est mort hier soir à 22 heures.
マルフーズモン、ムシュー・ポール・エ・モーフ・ア・ヴァンドゥーズ・ヒエーフ・ソワー

刑事
刑事

Qu’est-ce que vous avez fait hier soir ?
ケスク・ヴ・ザヴェ・フェ・イエーフ・ソワー?

容疑者A
容疑者A

Je suis allé au cinéma après le travail et parti du cinéma à 20 heures.
ジュ・スィ・ザレ・オ・シネマ・アプヘ・ル・トハヴァイ・エ・パフチ・デュ・シネマ・ア・ヴァン・トゥーフ

容疑者A
容疑者A

Ensuite, je suis rentré chez moi à 21 heures.
オンスイット、ジュ・スィ・ホントヘ・シェ・モワ・ア・ヴァンテユヌーフ

刑事
刑事

Et vous ?
エ・ヴ?

容疑者B
容疑者B

Je suis allée au bar avec une amie.
ジュ・スィ・ザレ・オ・バー・アベック・ユナミ

 容疑者B
容疑者B

Monsieur Paul est venu au bar et nous avons parlé ensemble.
ムシュー・ポール・エ・ヴニュ・オ・バー・エ・ヌ・ザヴォン・パフレ・オンソンブル

容疑者B
容疑者B

Mais je suis partie à 21 heures.
メ・ジュ・スィ・パフチ・ア・ヴァンテユヌーフ

容疑者B
容疑者B

Il n’est pas parti ensemble.
イル・ネ・パ・パフチ・オンソンブル


意味語句読み方
残念ながらmalheureusementマルフーズモン
悪いmalマル
嬉しいことにheureusementウフーズモン
亡くなるmourirムヒーフ
仕事le travailル・トハヴァイ
出発するpartirパフチーフ
それからensuiteオンスイット
帰るrentrerホントヘー


êtreの活用 + 過去分詞

《否定文》
ne + êtreの活用 + pas + 過去分詞

※主語の性別と数によって過去分詞の形が変わる


・女性、女性名詞が主語の場合は過去分詞の最後にeをつける


・主語が複数の場合は過去分詞の最後にsをつける


・主語が複数かつ女性の場合は過去分詞の最後にesをつける


主語活用読み方
Jeparsジュ・パーフ
Tuparsチュ・パーフ
Ilpartイル・パーフ
Ellepartエル・パーフ
Nouspartonsヌ・パフトン
Vouspartezヴ・パフテ
Ilspartentイル・パーフ
Ellespartentエル・パーフ


mourir
mort

partir

⇒parti

venir
⇒venu


まとめ

今回は「移動を表す動詞」を使う場合の複合過去の作り方について解説しました。

まだこのパターンに該当する動詞はすべて出てはいないのでこれから少しずつ登場させようと考えています。

前回とは違って主語の性別と数によって過去分詞の形が変わるので見落とししやすい部分でもありますので、じっくり覚えて身につけて行きましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

「移動を表す動詞」の複合過去


動詞partirの活用


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