【フランス語勉強⑳】過去形③半過去の意味と作り方、複合過去との違い

トゥールーズ 町並み

こんにちは(^O^)

今回は過去形第三弾、半過去について学びます。

前回まで複合過去について学んでいましたが、これとの区別が日本人には難しく感じます。

解説をじっくり読んで理解を深めましょう。

今回学ぶこと

半過去形の作り方


前回のレッスンはこちらをご覧ください。


まずはブログを見てみましょう。

ブログ

今日は語学学校でフランスに来る前の生活について話し合いました。

語学学校にはいろんな国から人が来ているので違いを知れるのは楽しいです。

先生
先生

Qu’est-ce que vous faisiez quand vous habitiez dans votre pays ?
あなたたちは母国に住んでいたときに何をしていましたか?

ミラ
ミラ

Quand j’étais en Italie, j’étudiais l’art à l’école.
私はイタリアにいたとき、学校で芸術を学んでいました。

わたし
わたし

Quand j’étais au Japon, je travaillais dans un restaurant.
私は日本にいたとき、レストランで働いていました。

わたし
わたし

C’était le restaurant de sushi.
それは寿司屋さんでした。

先生
先生

J’adore le sushi.
私は寿司が大好きです。

先生
先生

Quand j’ai visité le Japon, je mangeais le sushi souvent.
私が日本を訪れたとき、私は寿司をよく食べました。

やはりお寿司は海外でも人気なようです。

イタリアで芸術を学ぶなんていかにもそれっぽくてオシャレに感じました。

解説

①半過去

文:Qu’est-ce que vous faisiez quand vous habitiez dans votre pays ?

意味:あなたたちは母国にいたときに何をしていましたか?

半過去とは

今回学ぶ半過去が早速登場しています。

それがこの文の動詞faisiezhabitiezです。

まずは半過去とは何かについて解説します。

半過去とは過去における状態や習慣について説明するものです。

日本語では明確な定義もなく無意識に使っているので複合過去とこの半過去の違いがピンときません。

複合過去はその行為が完了したものに対し、半過去はその行為がその過去では継続していたものを指します。

例えば「食べた」はもう終わったことなので複合過去「食べていた」は食べるという行為がそのときは終わらず継続していたので半過去になります。

今回の文では「母国に住んでいた」「何をしていた」の二つの過去形が出ています。

「母国に住んでいた」というのは過去の状態を示します。

「子供だった」「学生だった」「10代だった」というのは行為ではなく状態です。

そのため、ここでは半過去を使います。

「何をしていた」過去の習慣を指します。

つまり一回きりで終わったことではなく、過去に繰り返し行っていたことになります。

一回きりで終わるものには複合過去を使いますが、繰り返していたニュアンスを持たせる場合にもこの半過去を使います。

半過去の作り方

半過去の作り方

動詞の現在形のnousの活用から最後のonsの部分を取り除いて以下の活用を付けることです。

主語活用読み方
Je-aisエイ
Tu-aisエイ
Il-aitエイ
Elle-aitエイ
Nous-ionsイオン
Vous-iezイエ
Ils-aientエイ
Elles-aientエイ



例えば「する」の動詞faireではnousの活用のfaisons(フゾン)から最後の-onsの部分を取り除き、先ほどの活用を加えると

主語活用読み方
Jefaisaisジュ・フゼイ
Tufaisaisチュ・フゼイ
Ilfaisaitイル・フゼイ
Ellefaisaitエル・フゼイ
Nousfaisionsヌ・フジオン
Vousfaisiezヴ・フジエ
Ilsfaisaientイル・フゼイ
Ellesfaisaientエル・フゼイ

となります。

いきなりよく分からない形が一気に出てきてビックリしてしまいますが、活用のパターンをまずは覚えて、それから実際の動詞に当てはめてみるのがいいです。

次は「住む」のer動詞habiterで見ていましょう。

この動詞のnousの活用はhabitonsなので、最後の-onsを除いて

主語活用読み方
J’habitaisジャビテイ
Tuhabitaisチュ・アビテイ
Ilhabitaitイラビテイ
Ellehabitaitエラビテイ
Noushabitionsヌザビチオン
Voushabitiezヴザビチエ
Ilshabitaientイルザビテイ
Elleshabitaientエルザビテイ

となります。

この動詞はer動詞の活用同様にhで始まるため音がつながったりJeがJ’になっているところもポイントです。

Qu’est-ce que vous faisiez「あなたたちは何をしていたという疑問文ができます。

上の疑問文に対していつの部分での話か説明するために

quand vous habitiez dans votre pays 「あなたたちが母国に住んでいた時」と話しています。

「国」le pays(ル・ペイ)を使います。

「あなたたちの」という所有格votreを使ってvotre pays「あなたたちの国」=「母国」となっています。

Qu’est-ce que vous faisiez quand vous habitiez dans votre pays ?

ケスク・ヴ・フジエ・コン・ヴ・ザビチエ・ドン・ヴォートル・ペイ?

と読みます。

②être動詞の半過去形

文:Quand j’étais en Italie, j’étudiais l’art à l’école.

意味:私はイタリアにいたとき、学校で芸術を学んでいました。

「~にいた」というのは過去の状態を表しています。

そしてこのétaisは動詞êtreの半過去形です。

この単語は半過去の中でも例外的な活用をするので見ていましょう。

主語活用読み方
J’étaisジェテ
Tuétaisチュ・エテ
Ilétaitイレテ
Elleétaitエレテ
Nousétionsヌゼチオン
Vousétiezヴゼチエ
Ilsétaientイルゼテ
Ellesétaientエルゼテ

語尾の部分は今回見た半過去の活用になっていますが、nousの活用をベースにしていません。

「私が~だった時」の表現

この「私が~だった時に・・・」という表現はよく使うので覚えておきましょう。

Quand j’étais petit(e), ・・・
私が幼い時に・・・

Quand j’étais étudiant(e),・・・

=私が学生だったときに・・・

のように使えます。

これらは自分の身分や立場を使った文なので主語の性別と数によってeが付くかどうかは変わります。

「勉強していた」はこの生徒はイタリアに住んでいた時に習慣的に、繰り返し行っていた行為のため半過去使っています。

これはhabiter同様にer動詞なのでj’étudiaisとなります。

もしここで「学校に通っていた」と言うならば

Quand j’étais en Italie, j’allais à l’école.

となります。

「行く」の動詞allerの活用は不規則でしたが、nousの活用はallonsなのでここからonsを取って半過去の活用を当てはめることになります。

Quand j’étais en Italie, j’étudiais l’art à l’école.

コン・ジェテ・オン・イタリィ、ジェチュディエイ・ラーフ・ア・レコール

と読みます。

③繰り返し行われた行為

文:Quand j’étais au Japon, je travaillais dans un restaurant.

意味:私は日本にいたとき、レストランで働いていました。

前半は先ほどの「イタリアにいた時」と同じです。

「働いていた」過去繰り返し行われていた行為なので半過去を使います。

この「働く」の動詞travaillerもer動詞なのでご覧のような形になります。

レストランの部分が不定冠詞のunになっているのは「とある」というニュアンスがあり、特定して説明することに重きが置かれてはいないためです。

Quand j’étais au Japon, je travaillais dans un restaurant.

コン・ジェテ・オ・ジャポン、ジュ・トハバイエ・ドン・ザン・ヘストホン

と読みます。

④過去の状態の表現

文:C’était le restaurant de sushi.

意味:それは寿司屋さんでした。

C’estの半過去形C’étaitです。

英語のIt wasに当てはまります。

これも動作があるものではなく、状態を表すので半過去形を使います。

C’était le restaurant de sushi.

セ・テ・ル・ヘストホン・ドゥ・スシ

と読みます。

⑤複合過去と半過去の違い

文:Quand j’ai visité le Japon, je mangeais le sushi souvent.

意味:私が日本を訪れたとき、私は寿司をよく食べました。

前半の「日本を訪れた」と言うものは繰り返し行われたものではなく、すでに完了したもののため半過去ではなく複合過去を使います。

この使い分けがややこしいところなのです。

仮にここで半過去を使うとしたら出張か何かで何度も日本を訪れていたというニュアンスになります。

ここでは日本旅行という一回きりのイベントとして見ているので複合過去になります。

一方後半の「寿司をよく食べた」という部分はその日本滞在中に何度も繰り返し行われた行為となるため半過去になります。

「よく」というのはsouvent(スヴォン)を使い、この単語が頻度を表していることからも複数回お寿司を食べたということが分かります。

仮にここで複合過去を使った場合、単に「寿司を食べた」というだけになり、1回だけなのか毎日だったのかも分かりません。

また「食べる」動詞mangerのnousの活用はmangeonsになるため、mangeの後に半過去の活用が入ることになります。

mangerの詳しい活用はこちらをご覧ください。


Quand j’ai visité le Japon, je mangeais le sushi souvent.

コン・ジェイ・ヴィシッテ・ル・ジャポン、ジュ・モンジェイ・ル・スシ・スヴォン

と読みます。

おさらい

先生
先生

Qu’est-ce que vous faisiez quand vous habitiez dans votre pays ?
ケスク・ヴ・フジエ・コン・ヴ・ザビチエ・ドン・ヴォートル・ペイ?

ミラ
ミラ

Quand j’étais en Italie, j’étudiais l’art à l’école.
コン・ジェテ・オン・イタリィ、ジェチュディエイ・ラーフ・ア・レコール

わたし
わたし

Quand j’étais au Japon, je travaillais dans un restaurant.
コン・ジェテ・オ・ジャポン、ジュ・トハバイエ・ドン・ザン・ヘストホン

わたし
わたし

C’était le restaurant de sushi.
セ・テ・ル・ヘストホン・ドゥ・スシ

先生
先生

J’adore le sushi.
ジャドーフ・ル・スシ

先生
先生

Quand j’ai visité le Japon, je mangeais le sushi souvent.
コン・ジェイ・ヴィシッテ・ル・ジャポン、ジュ・モンジェイ・ル・スシ・スヴォン


意味語句読み方
le paysル・ペイ
よくsouventスヴォン


動詞の現在形のnousの活用から最後のonsの部分を取り除いて以下の活用を付けます。

主語活用読み方
Je-aisエイ
Tu-aisエイ
Il-aitエイ
Elle-aitエイ
Nous-ionsイオン
Vous-iezイエ
Ils-aientエイ
Elles-aientエイ


主語活用読み方
J’étaisジェテ
Tuétaisチュ・エテ
Ilétaitイレテ
Elleétaitエレテ
Nousétionsヌゼチオン
Vousétiezヴゼチエ
Ilsétaientイルゼテ
Ellesétaientエルゼテ



まとめ

今回は半過去について学びました。

複合過去との違いが始めはピンと来なくても実際に使っていく中でニュアンスの違いのイメージが見えてくるようになります。

活用もこれまでとはまったく異なり慣れるまで時間がかかりますが、今後もこういった活用はどんどん出てきます。

今回の内容もしっかりと繰り返し読んで使えるようになりましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

半過去形の作り方


レベルアップまであと3つ!!

48% 48%

次のレッスンはこちら!!


フランス語の勉強はこちらをチェック!!


フランス情報はこちらをチェック!!

コメント