㉑過去形④大過去

こんにちは(^O^)

今回は過去形第四弾として大過去について解説します。

複合過去はすでに完了した過去の出来事、半過去は過去における状態や習慣について表現するものでした。

大過去とはどういったものなのか、どうやって使うのかを一緒に学んでいきましょう。

今回学ぶこと

大過去

まずはブログを見てみましょう。



ブログ

語学学校で久しぶりに会った友達。

何だかとても疲れている様子です。

何があったのか聞いたら昨日は散々な目に遭ったようです。

私「Tu es vraiment fatigué. Qu’est-ce qu’il y a ?(あなたは本当に疲れています。どうかしたの?)」

友達「Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère avait mangé mon gâteau.
(昨日キッチンに行ったら、お母さんが私のケーキを食べてしまっていました。)

Ensuite, quand je suis arrivé à la gare, le train était déjà parti.
(それから、私が駅に着いたとき、電車はもう出発してしまいました。)

Donc, quand je suis arrivé au cinéma, le film avait déjà fini.
(だから、私が映画館に着いたときには、映画はもう終わっていました。)」

私「Ah, c’est dommage.(あぁ、それは残念です。)」

友達「De plus, je n’ai pas fini les devoirs parce que j’avais oublié les devoirs à l’école.
(加えて、宿題を学校に忘れてしまったので宿題が終わっていません。)」

私「Oh là là. C’était horrible hier.(おやまぁ、昨日は災難でしたね。)」

友達「Oui, vraiment.(ええ、本当に)」

結局友達は宿題ができずに先生に怒られていました。

悪いことが起きるときはとことん起きてしまうものなのですね。

解説

【Tu es vraiment fatigué.】

意味:あなたは本当に疲れています。

「本当に」と強調するときはvraiment(ブヘモン)を使います。

「疲れた」というときはfatigué(ファティゲ)という形容詞を使います。

形容詞なのでêtre動詞とセットで使います。

今回は男性の友達のため変化はありませんが、主語の性別と数によってeやsが加わります。

Tu es vraiment fatigué.  チュ・エ・ブヘモン・ファティゲと読みます。

【Qu’est-ce qu’il y a ?】

意味:どうかしたの?

構成自体はすでに習ったもので作れます。

「何?」と疑問で聞くQu’est-ce que

「~がある」il y a を組み合わせたものです。

直訳すると「何かありますか?」という意味ですが、ここでは何事かというニュアンスで使われています。

Qu’est-ce qu’il y a ? は ケスキリア?と読みます。

【Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère avait mangé mon gâteau.】

意味:昨日キッチンに行ったら、お母さんが私のケーキを食べてしまっていました。

ここで今回のテーマの大過去が登場します。

大過去とは過去のある時点について話すとき、それよりも前に起こったことについて説明する方法です。

たとえば今回の文だと「キッチンに行った」「ケーキを食べてしまっていた」の二つの過去の出来事が起きています。

そして「キッチンに行った」時点でケーキはもうすでに食べられています。

つまり、「ケーキを食べてしまった」のは「キッチンに行った」ことよりも過去のことになります。

このように過去と言っても起きた順番があるときに使うのが大過去です。

実は英語でも同じような用法があり、その時は

had + 過去分詞 で表現していました。

それではフランス語ではどう表現するのかと言うと

avoirの半過去 + 過去分詞 

を使って表現します。

こうやって見ると英語と似ています。

では、aovirの半過去の活用を見てみましょう。

J’            avais                    ジャヴェ
Tu          avais                    チュ・アヴ
Il            avait                    イラヴェ
Elle        avait                    エラヴェ
Nous     avions                  ヌ・ザビオン
Vous      aviez                    ヴ・ザヴィエ
Ils          avaient                 イル・ザヴェ
Elles      avaient                 エル・ザヴェ



今回の文では「お母さんが私のケーキを食べてしまっていました」の部分が大過去にあたるのでma mère avait mangé mon gâteauのようにavait mangéを使っています。

前半部分のQuand je suis allé à la cuisine hier「キッチンに行ったとき」という過去のどの時点の話なのかを説明しています。

大過去はこの「過去のどの時点」が存在しないと使えない用法です。

なぜなら二つの過去を比べてより昔の文に対して大過去を使うため、一つの過去の出来事について触れるときは複合過去か半過去で事足りるからです。

ここで前半を同じもので後半が複合過去や半過去になった時どういうニュアンスになるのか見てみましょう。

【複合過去】
Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère a mangé mon gâteau.
私が昨日キッチンに行ったとき、母は私のケーキを食べました。
=私がキッチン滞在中に母がケーキを食べたという意味

【半過去】
Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère mangeait mon gâteau.
私が昨日キッチンに行ったとき、母は私のケーキを食べていました。
=私がキッチンに行ったタイミングで、母はケーキを食べている最中だったという意味

このようにそれぞれの過去形でニュアンスが変わってきます。

前半部分の解説ですが、allerは「移動を表す動詞」のためêtre動詞の活用を使っています。

キッチンla cuisine(ラ・キュイジーヌ)と言います。

Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère avait mangé mon gâteau. は

コン・ジュ・スィ・ザレ・ア・ラ・キュイジーヌ、マ・メーフ・アヴェ・モンジェ・モン・ガトー と読みます。

【Ensuite, quand je suis arrivé à la gare, le train était déjà parti.】

意味:それから、私が駅に着いたとき、電車はもう出発してしまいました。

こちらも「駅に着いた」「電車は出発していた」という二つの過去が出ており、電車は出発したのは駅に着いたときよりも前のことなので大過去を電車の文に使っています。

まず前半部分について。

「到着する」arriver(アリヴェーフ)というer動詞を使います。

しかし過去形にする場合、これは「移動を表す動詞」のためêtre動詞を使います。

「駅」la gare(ラ・ギャーフ)です。

続いて後半部分のle train était déjà partiです。

この部分で大過去を使いますが、先ほどと異なりここでは「移動を表す動詞」partirを使った大過去になります。

前半部分で見たように「移動を表す動詞」の複合過去ではêtre動詞を使ったのと同じように「移動を表す動詞」の大過去では

être動詞の半過去 + 過去分詞

を使います。

前回être動詞の半過去は見ましたが、おさらいです。

J’            étais                     ジェテ
Tu          étais                     チュ・エテ
Il            était                     イレテ
Elle        était                     エレテ
Nous     étions                   ヌ・ゼチオン
Vous      étiez                     ヴ・ゼチエ
Ils          étaient                 イル・ゼテ
Elles      étaient                 エル・ゼテ



「電車」le train(ル・トハン)で男性名詞のためilの部分のétaitを使っています。

「すでに」déjà(デジャ)を使います。

デジャヴのデジャはこの単語です。

大過去に限らず複合過去でも使うことができます。

以上のことから

Ensuite, quand je suis arrivé à la gare, le train était déjà parti. 

オンシュイット、コン・ジュ・スィ・ザヒヴェ・ア・ラ・ギャーフ、ル・トハン・エテ・デジャ・パフチ と読みます。

【Donc, quand je suis arrivé au cinéma, le film avait déjà fini.】

意味:だから、私が映画館に着いたときには、映画はもう終わっていました。

ここでも「私が映画館に着いた」時点よりも前に映画は終わったので後半部分に大過去が適応されます。

Donc, quand je suis arrivé au cinéma, le film avait déjà fini. は

ドンク、コン・ジュ・スィ・ザヒヴェ・オ・シネマ、ル・フィルム・アヴェ・デジャ・フィニと読みます。

【De plus, je n’ai pas fini les devoirs parce que j’avais oublié les devoirs à l’école.】

意味:加えて、宿題を学校に忘れてしまったので宿題が終わっていません。

「加えて」とさらに付け加えをするときはde plus(ドゥ・プリュス)を使います。

他にもいろいろな言い方がありますが、一つずつ覚えて行きましょう。

今回は「宿題が終わっていない」「宿題を学校に忘れた」という過去があります。

時系列で見るとこれも後半部分の「宿題を学校に忘れた」ことがより過去のことになるためこちらに大過去を使います。

このようにquand以外でも大過去を使う場合はあります。

De plus, je n’ai pas fini les devoirs parce que j’avais oublié les devoirs à l’école. 

ドゥ・プリュス、ジュ・ネイ・パフィニ・レ・ドゥヴォワー・パスク・ジャヴェ・ズブリエ・レ・ドゥヴォワー・ア・レコール と読みます。

【Oh là là. C’était horrible hier.】

意味:おやまぁ、昨日は災難でしたね。

Oh là là(オー・ラ・ラ)は何かよくないことが起きたときに「おやまぁ、あーあ」などの意味で使う言葉です。

フランス語ではそういったときに使う汚い言葉がたくさんあるのですが、この言葉が咄嗟に出た方が周囲への印象もまだいいので覚えておきましょう。

horrible(オヒーブル)「恐ろしい、酷い」という意味の形容詞でここでは意訳して「災難だ」と使っています。

形容詞の前に使うêtre動詞も過去のときは多くの場合半過去を使います。

Oh là là. C’était horrible hier. は オー・ラ・ラ、セテ・オヒーブル・イエーフです。

おさらい

私「Tu es vraiment fatigué. Qu’est-ce qu’il y a ?
(チュ・エ・ブヘモン・ファティゲ。ケスキリア?)」

友達「Quand je suis allé à la cuisine hier, ma mère avait mangé mon gâteau.
(コン・ジュ・スィ・ザレ・ア・ラ・キュイジーヌ、マ・メーフ・アヴェ・モンジェ・モン・ガトー)

Ensuite, quand je suis arrivé à la gare, le train était déjà parti.
(オンシュイット、コン・ジュ・スィ・ザヒヴェ・ア・ラ・ギャーフ、ル・トハン・エテ・デジャ・パフチ)

Donc, quand je suis arrivé au cinéma, le film avait déjà fini.
(ドンク、コン・ジュ・スィ・ザヒヴェ・オ・シネマ、ル・フィルム・アヴェ・デジャ・フィニ)」

私「Ah, c’est dommage.(アァ、セ・ドマージュ)」

友達「De plus, je n’ai pas fini les devoirs parce que j’avais oublié les devoirs à l’école.
(ドゥ・プリュス、ジュ・ネイ・パフィニ・レ・ドゥヴォワー・パスク・ジャヴェ・ズブリエ・レ・ドゥヴォワー・ア・レコール)」

私「Oh là là. C’était horrible hier.(オー・ラ・ラ、セテ・オヒーブル・イエーフ)」

友達「Oui, vraiment.(ウィ、ブヘモン)」



大過去の作り方

avoirの半過去 + 過去分詞 もしくは
être動詞の半過去 + 過去分詞 (「移動を表す動詞」の場合)



avoirの半過去

J’            avais                    ジャヴェ
Tu          avais                    チュ・アヴ
Il            avait                    イラヴェ
Elle        avait                     エラヴェ
Nous     avions                  ヌ・ザビオン
Vous      aviez                    ヴ・ザヴィエ
Ils          avaient                 イル・ザヴェ
Elles      avaient                 エル・ザヴェ



être動詞の半過去

J’            étais                     ジェテ
Tu          étais                     チュ・エテ
Il            était                     イレテ
Elle        était                     エレテ
Nous     étions                   ヌ・ゼチオン
Vous      étiez                     ヴ・ゼチエ
Ils          étaient                 イル・ゼテ
Elles      étaient                 エル・ゼテ



まとめ

今回は基準とする過去の時点よりも昔のことを説明する際に使う大過去について学びました。

これまで習った複合過去や半過去よりかは使う場面は減りますが、これらの違いをちゃんと理解して使い分けられるようになりましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

大過去

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