㉛否定文と否定疑問文

こんにちは(^O^)

今回はさまざまな否定文と否定疑問文について解説します。

どちらも否定でネガティブな感じがしますが、フランス語は否定表現が多い言語ではあるので使いこなせるようにしっかり学びましょう。

いずれも日常会話で頻繁に使うのでこれらを覚えたら表現力の幅がさらに広がります。

今回学ぶこと

さまざまな否定文
否定疑問文
否定を使った口語表現

まずはブログを見てみましょう。



ブログ

今日は友達のお家でランチをご馳走になりました。

美味しいご飯にもうお腹いっぱいです。

フランスのおもてなし料理はレストランみたいに前菜からちゃんと始まってメインが出てチーズも出てくるのでボリューム多すぎです!

友達A「Qui veut de la viande encore ?(まだお肉欲しい人?)」

私「Non, je n’en veux plus. J’ai trop mangé.(いいえ、もういりません。たくさん食べました。)」

友達B「Moi aussi.(私も。)」

友達A「D’accord. Personne ne mange de la viande.(分かりました。誰もお肉は食べないですね。)

Bon, vous voulez du café ?(では、コーヒーはほしいですか?)」

私「Oui, s’il te plaît.(はい、お願いします。)」

友達A「Ah, désolée. Il ne reste rien à manger avec du café. Je n’ai ni chocolat ni cookie.
(あ、ごめんなさい。コーヒーと一緒に食べるものが全くないです。私はチョコレートもクッキーもないです。)」

友達B「C’est pas grave. Ça suffit pour moi.(心配ないです。私はもう十分です。)」

友達A「Mais j’ai trouvé un canelé.(しかしカヌレを見つけました。)」

私「C’est quoi, « canelé » ?(何ですか、カヌレって?)」

友達A「C’est la spécialité de Bordeaux. Tu n’as jamais mangé ça ?
(これはボルドーの名物です。これを食べたことがないですか?)」

私「Non, jamais. Et toi ?(いいえ、一度もないです。あなたは?)」

友達B「Si, je l’ai mangé à la boulangerie.(はい、私はパン屋さんで食べたことがあります。)

Mais je n’ai qu’un canelé.(しかしカヌレは1つしかありません。)」

友達A「Donc, on le coupe en trois et partage ensemble.(だったら、三等分に切って分けましょう。)」

私「C’est bonne idée. Ah, c’est pas mal.(それがいいね。あ、美味しいです。)」

こうして初カヌレをいただきました。

もちもちとして食べ応えがあり美味しかったです。

お腹いっぱいだったので切り分けた量でちょうど良かったです。

今度パン屋さんで買いたいと思います。

解説

【Qui veut de la viande encore ?】

意味:まだお肉欲しい人?

Qui「誰?」という疑問文が作れましたが、このようにQui veut~「~欲しい人いる?」と聞くことができます。

Qui veut du café ?など日常会話でよく使われます。

「お肉」la viande(ラ・ヴィオンド)です。

ここでは部分冠詞としてde la viandeとなっています。

その理由は単にla viandeだと巨大な肉の塊という意味になってしまいますが、一般的に料理では肉は切られた状態、つまり塊から部分的に切ったものが使われるので部分冠詞となります。

ちなみに「魚」le poisson(ル・ポワソン)「野菜」le légume(ル・レギューム)です。

「まだ」は何度も登場しているencoreで表現できます。

Qui veut de la viande encore ?キ・ヴ・ドゥ・ラ・ヴィオンド・オンコーフ?と読みます。

【Non, je n’en veux plus.】

意味:いいえ、もういりません。

さまざまな否定文の一つ目です。

今まで否定文と言えばne pasを動詞の前後に置くものだと説明してきましたが、pasの部分を違うものにすることで違うニュアンスの否定文を作ることができます

ne plusで「もう~しない」

という意味になります。

今からこの先はしないというニュアンスです。

今回は「もうほしくない」という意味になります。

以前習った中性代名詞のenは前の文のde la viandeを受けています。



Non, je n’en veux plus.ノン、ジュ・ノン・ヴ・プルと読みます。

【J’ai trop mangé. 】

意味:たくさん食べました。

「たくさん」、英語で言うmuchはtrop(トホッ)を使います。

単にたくさんはbeaucoup deですが、こちらは多すぎるというニュアンスがあります。

J’ai trop mangé.ジェイ・トホッ・モンジェと読みます。

【Personne ne mange de la viande.】

意味:誰もお肉は食べないですね。

さまざまな否定文の二つ目です。

Personne ne(ペフソン・ヌ)で「誰も~しない」

という意味になります。

これだけ動詞の後にpasやplusなど何も置かないので慣れるまで違和感があります。

Personne ne mange de la viande.ペフソン・ヌ・モンジュ・ドゥ・ラヴィオンドと読みます。

【Vous voulez du café ?】

意味:コーヒーはほしいですか?

友達にはtuを使いますが、友達複数に対して言っているのでvousを使っています。

コーヒーのような飲み物や液体も数えられないものなので部分冠詞を使います。

Vous voulez du café ?ヴ・ヴレ・デュ・カフェ?と読みます。

【Il ne reste rien à manger avec du café.】

意味:コーヒーと一緒に食べるものが全くないです。

さまざまな否定文の三つ目です。

ne rien(ヌ・ヒヤン)で「まったくない」

という意味になります。

ゼロのdeIl n’y pas de chocolat.のように具体的に何がまったくないのかを示す必要がありますが、このrienはこれ自体が名詞の役割を持ち「あらゆるものがまったくない」という意味になります。

Il n’y a rien.「何もない」と言うことができます。

この後にà + 動詞の原形「~するものがまったくない」ということができます。

職場でもrien à signaler(ヒヤン・ア・シニャレー)「報告することは何もない」とよく言います。

他にもaucun(オキャン)を使って「何もない」と表現できます。

使い方としては

Il n’y a aucun chocolat.
Il n’y a aucune photo.

のようにゼロのdeの代わりで使いますが、同時にpasも使いません。

また例文のように名詞とセットで使いますが、名詞の性別によってeが付くかどうか変わります

aucuneオキューヌと読みます。

Il ne reste rien à manger avec du café.イル・ヌ・ヘスト・ヒヤン・ア・モンジェー・アヴェック・デュ・カフェと読みます。

【Je n’ai ni chocolat ni cookie.】

意味:私はチョコレートもクッキーもないです。

四つ目の否定文の表現です。

ne ni A ni Bで「AもBもない」

という意味になります。

読みはni(ニ)です。

英語のnorと同じようなもので二つ以上のものを列挙するとき、なおかつそれらの否定文のときに使います。

Je n’ai ni chocolat ni cookie.ジュ・ネイ・パ・ニ・ショコラ・ニ・クッキーと読みます。

【C’est pas grave.】

意味:心配ないです。

「重大だ」grave(グハーヴ)を使いますが、その否定文にすることで「大したことではない、心配には及ばない」という意味になります。

本来はCe n’est pas grave.とneを使うところではありますが、口語表現ではneを使わないことが多いです。

「心配ない」は他にはpas souci(パ・スシ)aucun souci「心配」un souciを否定形で表すことも口語表現では多いです。

C’est pas grave.セ・パ・グハーヴと読みます。

【Ça suffit pour moi.】

意味:私はもう十分です。

「十分である」は動詞suffire(スフィーフ)を使います。

一般的にÇa suffit(サ・スフィ)や非人称代名詞でIl suffit(イル・スフィ)と使うことが多いので活用は無理に覚えなくていいです。

「もううんざりだ!!」というときにもÇa suffit!!と言ったりします。

また、形容詞suffisant(スフィゾン)を使ってIl est suffisant que 文「(文の内容)は十分だ」ということもできます。

ここでのilも非人称代名詞です。

「私にとって」pour moiを使います。英語で言うとfor meになります。

Ça suffit pour moi.サ・スフィ・プーフ・モワと読みます。

【C’est la spécialité de Bordeaux.】

意味:これはボルドーの名物です。

「名物料理」la spécialité(ラ・スペシアリテ)と言います。

余談ですが、éで終わる名詞は女性名詞です。

C’est la spécialité de Bordeaux.セ・ラ・スペシアリテ・ドゥ・ボフドーと読みます。

【Tu n’as jamais mangé ça ?】

意味:これを食べたことがないですか?

ここで五つ目の否定文の書き方です。

ne jamais(ジャメ)で「一度も~しない」

という意味になります。

今回のように複合過去と一緒に使うと「これまで一度も~したことがない」ということができます。

現在形で

Je ne mange jamais ça.

と書くと「私は一度もそれを食べない」という意味になり、アレルギーやヴェジタリアンのようなイメージがあります。

最初に出てきたne plus「今後決してしない」というニュアンスに対し、こちらは「これまで一度もしてきていない」というニュアンスになります。

Tu n’as jamais mangé ça ?チュ・ナ・ジャメ・モンジェ・サ?と読みます。

【Si, je l’ai mangé à la boulangerie.】

意味:はい、私はパン屋さんで食べたことがあります。

ここで今回のもう一つの否定疑問文について解説します。

否定疑問文とは一つ前のTu n’as jamais mangé ça ?のように否定形を使って疑問文を作る方法です。

作り方は否定文の語尾に?を付けるだけでできるので簡単です。

問題はその答え方です。

これまでの肯定文の疑問文はOui / Nonで答えてきました。

しかし否定疑問文の場合はSi / Nonで答えます。

OuiがSiになっただけかと思うのですが、実は日本語とフランス語の否定疑問文の答え方は真逆なのです。

例えば日本語では「それを一度も食べたことがないですか?」と聞かれて、食べたことがないと答えるときは「はい、食べたことがないです」と答えます。

つまり、聞いてきた否定文の通りです。と答えるのが日本語です。

しかし、フランス語の場合は「はい、食べたことがあります。」「いいえ、食べたことがありません。」と答えます。

つまり、聞いてきた否定文の通りならば、いいえと言うのです。

この部分が日本語とフランス語の真逆な部分であり、とっさに聞かれると日本語の感覚のまま逆で答えてしまうのです。

「パン屋さん」la boulangerie(ラ・ブーロンジェヒィ)です。

ブロンジェリーが名前についたパン屋さんは日本にもたくさんあるので聞いたことがあるかもしれませんね。

Si, je l’ai mangé à la boulangerie.シ、ジュ・レイ・モンジェ・ア・ラ・ブーロンジェヒィと読みます。

【Mais je n’ai qu’un canelé.】

意味:しかしカヌレは1つしかありません。

六つ目の否定形を使った表現です。

ne queで「~しかない」

という意味になります。

英語で言うonlyですが、フランス語の場合はne queの二つセットで使います。

queを置く場所は「~しかない」と言いたいものの前に置くため、

On ne peut manger ce chocolat qu’à Paris.(このチョコはパリでしか食べられない)

のように書くこともできます。

Mais je n’ai qu’un canelé.メ・ジュ・ネイ・カン・カヌレと読みます。

【On le coupe en trois et partage ensemble.】

意味:三等分に切って分けましょう。

「切る」はer動詞couper(クペーフ)を使います。

何等分に切るのかはen + 数字で表すことができます。

今回は3人いるので三等分に切ります。

「分ける」はer動詞partager(パフタジェーフ)を使います。

この動詞もいろんなシーンで使うので覚えておきましょう。

On le coupe en trois et partage ensemble.オン・ル・クプ・オン・トワ・エ・パフタージュ・オンソンブルと読みます。

【C’est pas mal.】

意味:美味しい

読み:セ・パ・マル

もともとmal(マル)「悪い」というbonの対義語ですが、否定形にすることによって肯定的な意味になります。

直訳すると「悪くない」で日本語の感覚だと「そこそこ」のニュアンスがありますが、フランス語の場合は「かなり良い」という意味になります。

こちらもC’est pas graveの時と同じでneが省略されています

他にも「高い」のcherを否定形にすることでC’est pas cher(安い)というようにフランス語ではしばしば否定形にして表現することがあります。

ちなみにbienの対義語はmauvais(モヴェ)です。

おさらい

友達A「Qui veut de la viande encore ?(キ・ヴ・ドゥ・ラ・ヴィオンド・オンコーフ?)」

私「Non, je n’en veux plus. J’ai trop mangé.(ノン、ジュ・ノン・ヴ・プル。ジェイ・トホッ・モンジェ)」

友達B「Moi aussi.(モワ・オシ)」

友達A「D’accord. Personne ne mange de la viande.(ダコー。ペフソン・ヌ・モンジュ・ドゥ・ラヴィオンド)

Bon, vous voulez du café ?(ボン、ヴ・ヴレ・デュ・カフェ?)」

私「Oui, s’il te plaît.(ウィ、シル・トゥ・プレ)」

友達A「Ah, désolée. Il ne reste rien à manger avec du café. Je n’ai ni chocolat ni cookie.
(ア、デゾレ。イル・ヌ・ヘスト・ヒヤン・ア・モンジェー・アヴェック・デュ・カフェ。ジュ・ネイ・パ・ニ・ショコラ・ニ・クッキー)」

友達B「C’est pas grave. Ça suffit pour moi.(セ・パ・グハーヴ。サ・スフィ・プーフ・モワ)」

友達A「Mais j’ai trouvé un canelé.(メ・ジェイ・トゥフヴェ・アン・カヌレ)」

私「C’est quoi, « canelé » ?(セ・クワ、カヌレ?)」

友達A「C’est la spécialité de Bordeaux. Tu n’as jamais mangé ça ?
(セ・ラ・スペシアリテ・ドゥ・ボフドー。チュ・ナ・ジャメ・モンジェ・サ?)」

私「Non, jamais. Et toi ?(ノン、ジャメ。エ・トワ?)」

友達B「Si, je l’ai mangé à la boulangerie.(シ、ジュ・レイ・モンジェ・ア・ラ・ブーロンジェヒィ)

Mais je n’ai qu’un canelé.(メ・ジュ・ネイ・カン・カヌレ)」

友達A「Donc, on le coupe en trois et partage ensemble.
(オン・ル・クプ・オン・トワ・エ・パフタージュ・オンソンブル)」

私「C’est bonne idée. Ah, c’est pas mal.(セ・ボ・ニデ。ア、セ・パ・マル)」



さまざまな否定文

ne plus:もう~しない
Personne ne:誰も~しない
ne rien:まったくない
ne aucun(e) + 名詞:まったく~がない
ne ni A ni B:AもBもない
ne jamais:一度も~しない→(過去形)一度も~したことがない
ne que:~しかない



否定疑問文の答え方

Si:否定疑問文を肯定した内容
Non:否定疑問文の内容の通りの内容



否定を使った口語表現

C’est pas grave.    心配いらない
C’est pas mal.      美味しい
C’est pas cher.     安い



まとめ

今回はさまざまな否定文と否定疑問文について解説しました。

否定文もかなりの種類の言い方があり、それぞれに違ったニュアンスや使いどころがあります。

これまで使ってきた否定文にちょっとずつ加えて行きながら慣れて行くのが良いでしょう。

また、否定疑問文の答え方は日本語とは考えが真逆になるので慣れるまで時間がかかります。

日常会話でポンと聞かれると引っかかってしまいます。

私も今でも引っかかっています。

お互い間違えながらも少しずつ学んで上達していきましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

さまざまな否定文
否定疑問文
否定を使った口語表現

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