㊲直接話法と間接話法/関係代名詞lequel/強調構文

こんにちは(^O^)

今回は直接話法と間接話法について解説します。

直接話法とは「」でくくられたセリフを書く方法、間接話法はそのセリフの主語を話し手の立場から見たものに置き換えて書く方法です。

また、新しい関係代名詞強調構文についても紹介します。

今回学ぶこと

直接話法
間接話法とその過去形
関係代名詞lequel

強調構文
「~によれば」
「~なしで」

まずはブログを見てみましょう。



ブログ

今日はこれからみんなでコンサートに行ってきます。

待ち合わせ場所の駅に待っていますが、まだ来ていない人がいます。

私「Monica n’arrive pas encore ? Elle m’a dit : « Je vais à la gare avant 16h. »
(モニカはまだ着きませんか?彼女は私に「16時間に駅に行く」と言いました。)」

友達「J’ai entendu aussi qu’elle allait à la gare avant 16h. Mais il est déjà 16h10.
(私も彼女は16時前に駅に行くと聞きました。しかしもう16時10分です。)」

私「Tu m’as dit qu’elle avait oublié un rendez-vous 5 jours avant.
(あなたは私に彼女は5日前約束を忘れたと言いました。)」

友達「Oui. Selon elle, elle est partie sans son téléphone.(はい、彼女によれば、電話なしで出かけたみたいです。)

Et toi, tu m’as dit qu’elle oubliait souvent quelque chose.
(あなただって、私に彼女はよく何かを忘れると言いました。)」

私「Oui, donc il est possible qu’elle oublie ce concert.(はい、だから彼女はこのコンサートを忘れているかもしれません。)」

友達「Mais c’est elle qui nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.
(しかし私たちに翌日16時15日の電車に乗ろうと言ったのは彼女です。)」

私「Tu as raison.(その通りです。)」

友達「Ah Monica !! Qu’est-ce que tu as fait ?(あ、モニカ!!何してたの?)」

モニカ「Désolée, il y a eu un problème de bus dans lequel j’ai pris.(ごめんなさい。私が乗っていたバスに問題がありました。)」

私「Dans ce cas-là, tu dois nous contacter.(だったら、あなたは私たちに連絡しなければなりません。)」

モニカ「Oui, mais j’ai oublié mon téléphone chez moi.(はい、しかし私は家に電話を忘れました。)」

モニカの物忘れは相変わらずでしたが、無事に電車に間に合ってコンサートを楽しむことができました。

解説

【Elle m’a dit : « Je vais à la gare avant 16h. »】

意味:彼女は私に「16時間に駅に行く」と言いました。

ここでは直接話法が登場しています。

この≪≫が日本語の「」の役割を果たしています。

直接話法はこのようにその人が言ったセリフそのままを引用しています。

Elle m’a dit : « Je vais à la gare avant 16h. »エル・マ・ディ:ジュ・ヴェ・ア・ラ・ガーフ・アヴォン・セズーフと読みます。

【J’ai entendu aussi qu’elle allait à la gare avant 16h.】

意味:私も彼女は16時前に駅に行くと聞きました。

こちらが間接話法の書き方です。

フランス語だとqueの後に最初の主語から見たその人を主語にした文が続きます。

つまりここではque以下の文はモニカが主語なのでelleになっています。

このように直接話法から間接話法に変えるときはセリフ部分の主語が変わり、それと同時に動詞の活用も変わります

加えてqueより前の部分(主節)が過去形の場合、queより後の部分(従属節)の時制も変わります

比べて見ると、

« Je vais à la gare avant 16h. »
J’ai entendu aussi qu’elle allait à la gare avant 16h.

のように主語がjeからelleになっただけでなく、動詞も現在形から半過去形に変わっています

これは間接話法にしたときに主節と従属節の間にタイムラグが生じてしまうためです。

このように間接話法の過去形は動詞の時制が変わるので注意が必要です。

具体的には

直接話法 → 間接話法(過去)

現在形  → 半過去形
複合過去 → 大過去
単純未来形 → 条件法現在形
前未来形 → 条件法過去形

のように変わります。

なお、半過去形や条件法、接続法はそのままです。

J’ai entendu aussi qu’elle allait à la gare avant 16h.ジェイ・オントンデュ・オシ・ケラレイ・ア・ラ・ガーフ・アヴォンセズーフと読みます。

【Tu m’as dit qu’elle avait oublié un rendez-vous 5 jours avant.】

意味:あなたは私に彼女は5日前約束を忘れたと言いました。

ここでも間接話法の過去形が使われています。

本来直接話法だと

« Elle a oublié un rendez-vous il y a 5 jours. »

となるのですが、間接話法の過去形が主節に来たことで複合過去が大過去に変わっています

これは先ほどの一覧で見た通りです。

もう一つポイントが、「5日前」が直接話法だとil y a 5 joursのところ5 jours avantになっている点です。

このように間接話法になると従属節の時間の表現も大きく変わります

他には

直接話法                            間接話法
5日後                  dans 5 jours                       5 jours après
今                        maintenant                        alors
今日                    aujourd’hui                        ce jour-là
昨日                    hier                                     la veille(ラ・ヴェイユ)
明日                    demain                               le lendemain(ル・ロンドゥマン)
今週                    cette semaine                     cette semaine-là
先週                    la semaine dernière            la semaine précédente
                            (デフニエーフ)             (プヘセドントゥ)
来週                    la semaine prochaine         la semaine suivante
                            (プホシェイン)             (スイヴォント)

などがあります。

直接話法の「~前」は男性名詞に付くときはdernier(デフニエー)、女性名詞ならdernière

間接話法の「~前」は男性名詞にはprécédent(プヘセドン)、女性名詞にはprécédente

直接話法の「次」は男性名詞にはprochain(プホシャン)、女性名詞にはprochaine

間接話法の「次」は男性名詞にはsuivant(スイヴォン)、女性名詞にはsuivanteが付きます。

Tu m’as dit qu’elle avait oublié un rendez-vous 5 jours avant.チュ・マ・ディ・ケラヴェ・トゥブリエ・アン・ホンデヴ・サンク・ジューフ・アヴォンと読みます。

【Selon elle, elle est partie sans son téléphone.】

意味:彼女によれば、電話なしで出かけたみたいです。

「~によれば」は前置詞selon(スロン)を使います。

「~なしで」の英語で言うwithoutはsans(ソン)を使います。

どちらも便利な表現なので覚えておきましょう。

Selon elle, elle est partie sans son téléphone.スロン・エル、エレ・パフチー・ソン・ソンテレフォンと読みます。

【Tu m’as dit qu’elle oubliait souvent quelque chose.】

意味:私に彼女はよく何かを忘れると言いました。

ここでも間接話法の過去形が出ています。

直接話法で書くと

« Elle oublie souvent quelque chose. »

と現在形の文であったものが間接話法の過去形になったことで半過去形になっています。

これも先ほど見た一覧の通りになっています。

Tu m’as dit qu’elle oubliait souvent quelque chose.チュ・マ・ディ・ケル・ウブリエイ・スヴォン・ケルク・ショーズと読みます。

【Il est possible qu’elle oublie ce concert.】

意味:彼女はこのコンサートを忘れているかもしれません。

ここでもqueの後に文が続いていますが、これは間接話法ではありません

話法と言うくらいなので従属節はセリフになっている必要があるためです。

強いて言えばこれは不確実の接続法現在形が使われています。

接続法についてはこちらからご確認ください。



Il est possible qu’elle oublie ce concert.イレ・ポッシブル・ケル・ウブリ・ス・コンセーフと読みます。

【C’est elle qui nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.】

意味:私たちに翌日16時15日の電車に乗ろうと言ったのは彼女です。

これは「言った」が主節にあるので間接話法の過去形が使われています。

従属節のprendreが条件法になっていることから本来は

« On prendra le train à 16h15 demain. »

と単純未来形が使われていたものだと言えます。

また、明日も間接話法の過去形になったことでle lendemainになっているところもポイントです。



また、ここでは強調構文が使われています。

強調構文とは強調したいものを前に持ってくる用法です。

例えばこの文では本来

Elle nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.
(彼女は私たちに翌日16時15分の電車に乗ろうと言った)

という意味ですが、「彼女が」言ったということを強調するためにあえて

C’est elle qui nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.

と書き換えているのです。

このようにC’est ~ qui 文「文するのは~だ」と言う方法が強調構文です。

他にもC’est ~ que 文「文するのは~だ」目的語を強調することもできます。

C’est elle qui nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.セ・エル・キ・ヌ・ザ・ディ・コン・ポンドヘイ・ル・トハン・ア・セズーフ・キャンズ・ル・ロンドゥマンと読みます。

【Il y a eu un problème de bus dans lequel j’ai pris.】

意味:私が乗っていたバスに問題がありました。

ここでは新たな関係代名詞が登場しています。

関係代名詞と言えば二つの文を共通のキーワードを使って一つにまとめる方法でした。

そのキーワードを文法的には先行詞と呼びます。

おさらいすると

先行詞                               関係代名詞
主語                                   qui
目的語                               que
De + 名詞                         dont
場所                                   où

でした。

詳しくはこちらの記事でご確認ください。



この中でde +名詞はdon’tという関係代名詞を使うものがあります。

しかしそれ以外の前置詞がセットになったものはどうするのかという問題が生じます。

そこで使われるのがここで登場するlequel(ルケル)です。

この関係代名詞は前置詞とセットになるときにだけ使われる関係代名詞です。

また先行詞の名詞の性別と数によって形が変わります

 単数複数
男性名詞lequel(ルケル)lesquels(レケル)
女性名詞laquelle(ラケル)lesquelles(レケル)

ご覧のように定冠詞と疑問代名詞のquelが組み合わさったものになっています。



今回の文だと

Il y a eu un problème de bus.
J’ai pris dans le bus.

の二つの文のうち共通のキーワードle busが先行詞となりますが、その際にdansがそのまま残されてしまってはいけないのでdans lequelをセットで関係代名詞と使うことで

Il y a eu un problème de bus dans lequel j’ai pris.

となります。

基本的に前置詞 + lequelがベースですが、その前置詞がàの場合は以下のようになります。

 単数複数
男性名詞auquel(オケル)auxquels(オケル)
女性名詞à laquelle(ア・ラケル)auxquelles(オケル)

Tu as acheté le DVD du film auquel je m’intéresse.
(あなたは私が興味がある映画のDVDを買った。)

s’intéresser à(サンテヘッセー・ア)「~に興味がある」という熟語です。

他にもde + lequelの場合は

 単数複数
男性名詞duquel(デュ・ケル)desquels(デケル)
女性名詞de laquelle(デュ・ラケル)desquelles(デケル)

ここでde + 先行詞はdontではないのか?という疑問が出てきますが、実はdontが使えない場合がいくつかあります。

①deが前置詞の熟語の一部の場合

près de(~の近くに)、 à côté de(~の側に) en face de(~の正面で)といったものは熟語として成り立っており、一部だけを動かすことができません。

例えば

Je suis allé au supermarché.
Mes parents habitent à côte du supermarché.

の二文を関係代名詞を使って一文にする場合、

Je suis allé au supermarché dont mes parents habitent à côté.

のようにすることはできません。

このà côté deは3つでセットなのでdeだけ切り離せないのです。

そこで

Je suis allé au supermarché à côté duquel mes parents habitent.

のように3つとも前に持っていってduquelを使います。

そのためà côté dontにはなりません。

②「AのBのC」というようにdeが複数使われる場合

例えば

「抹茶のチョコレートのお土産」と書くとle souvenir de chocolat de matchaのようにdeが何度も使われています。

このように複数deが使われていてもdontは使えず

J’aime le goût de matcha duquel mon père m’a donné le souvenir de chocolat.
(私は父が暮れたチョコレートのお土産の抹茶味が好きです。「味」le goût(ル・グ))

となります。

これはあまり使わないので覚えなくていいです。

この例文を考えるのにもかなり頭をひねりました。

このように前置詞とセットになる関係代名詞でlequelを使いますが、先行詞が人の場合は使えません。

先行詞が人の場合は前置詞 + quiを使います。

正直なところ、この関係代名詞が使うのが一番難しいです。

話ながら咄嗟に組み立てられるものではありません。

そのため、無理に覚えずこういった用法があるのだと覚えておくくらいでいいです。

ただし、新聞など書き言葉では度々出てきます。

Il y a eu un problème de bus dans lequel j’ai pris.イリア・ウ・アン・プホブレーム・ドゥ・ビュス・ドン・ルケル・ジェイ・プヒと読みます。

【Dans ce cas-là, tu dois nous contacter.】

意味:だったら、あなたは私たちに連絡しなければなりません。

「その場合」Dans ce cas-là(ドン・ス・カ・ラ)を使います。

「場合」le cas(ル・カ)で英語のcaseに当たります。

「連絡する、コンタクトを取る」はer動詞contacter + 名詞です。

よくcontacter àにしてしまいがちですが、直接名詞を置くので注意です。

Dans ce cas-là, tu dois nous contacter.ドン・ス・カ・ラ、チュ・ドワ・ヌ・コンタクテーと読みます。

おさらい

私「Monica n’arrive pas encore ? Elle m’a dit : « Je vais à la gare avant 16h. »
(モニカ・ナヒーヴ・パ・オンコーフ?エル・マ・ディ:ジュ・ヴェ・ア・ラ・ガーフ・アヴォン・セズーフ)」

友達「J’ai entendu aussi qu’elle allait à la gare avant 16h. Mais il est déjà 16h10.
(ジェイ・オントンデュ・オシ・ケラレイ・ア・ラ・ガーフ・アヴォンセズーフ。イレ・デジャ・セズーフ・ディス)」

私「Tu m’as dit qu’elle avait oublié un rendez-vous 5 jours avant.
(チュ・マ・ディ・ケラヴェ・トゥブリエ・アン・ホンデヴ・サンク・ジューフ・アヴォン)」

友達「Oui. Selon elle, elle est partie sans son téléphone.
(ウィ。スロン・エル、エレ・パフチー・ソン・ソンテレフォン)

Et toi, tu m’as dit qu’elle oubliait souvent quelque chose.
(エ・トワ、チュ・マ・ディ・ケル・ウブリエイ・スヴォン・ケルク・ショーズ)」

私「Oui, donc il est possible qu’elle oublie ce concert.
(ウィ、ドンク、イレ・ポッシブル・ケル・ウブリ・ス・コンセーフ)」

友達「Mais c’est elle qui nous a dit qu’on prendrait le train à 16h15 le lendemain.
(メ・セ・エル・キ・ヌ・ザ・ディ・コン・ポンドヘイ・ル・トハン・ア・セズーフ・キャンズ・ル・ロンドゥマン)」

私「Tu as raison.(チュ・ア・ヘゾン)」

友達「Ah Monica !! Qu’est-ce que tu as fait ?(ア、モニカ!!ケスク・チュ・ア・フェ?)」

モニカ「Désolée, il y a eu un problème de bus dans lequel j’ai pris.
(デゾレ、イリア・ウ・アン・プホブレーム・ドゥ・ビュス・ドン・ルケル・ジェイ・プヒ)」

私「Dans ce cas-là, tu dois nous contacter.(ドン・ス・カ・ラ、チュ・ドワ・ヌ・コンタクテー)」

モニカ「Oui, mais j’ai oublié mon téléphone chez moi.
(ウィ、メ・ジェイ・ウブリエ・モン・テレフォン・シェ・モア)」



直接話法

直接話法はその人が言ったセリフそのままを引用します。
≪≫が日本語の「」の役割を果たしています。



間接話法

主節とqueの後に主節の主語から見たその人を主語にした文(従属節)が続きます。
直接話法から間接話法に変えるときは従属節の主語が変わり、それと同時に動詞の活用も変わります。



間接話法の過去形

主節が過去形になると従属節の時制が変わります。

直接話法 → 間接話法(過去)
現在形  → 半過去形
複合過去 → 大過去
単純未来形 → 条件法現在形
前未来形 → 条件法過去形


時間を表す表現も変わります。

直接話法                            間接話法
5日後                   dans 5 jours                       5 jours après
今                        maintenant                        alors
今日                     aujourd’hui                        ce jour-là
昨日                     hier                                    la veille(ラ・ヴェイユ)
明日                     demain                              le lendemain(ル・ロンドゥマン)
今週                     cette semaine                   cette semaine-là
先週                     la semaine dernière          la semaine précédente
                            (デフニエーフ)             (プヘセドントゥ)
来週                     la semaine prochaine       la semaine suivante
                            (プホシェイン)             (スイヴォント)



強調構文

主語を強調する:C’est ~ qui 文
目的語を強調する:C’est ~ que 文



関係代名詞lequel

前置詞+先行詞の場合lequelを使います。
(人が先行詞の場合は前置詞+qui)
先行詞の性別と数によって以下のように変わります。

 単数複数
男性名詞lequel(ルケル)lesquels(レケル)
女性名詞laquelle(ラケル)lesquelles(レケル)



à + lequelの場合

 単数複数
男性名詞auquel(オケル)auxquels(オケル)
女性名詞à laquelle(ア・ラケル)auxquelles(オケル)



de + lequelの場合

  • 前置詞の熟語の一部として使われる場合
  • 複数のdeが使われている場合
 単数複数
男性名詞duquel(デュ・ケル)desquels(デケル)
女性名詞de laquelle(デュ・ラケル)desquelles(デケル)



「~によれば」:selon
「~なしで」:sans



まとめ

今回は直接話法と間接話法について紹介しました。

直接話法を使うのは主に小説などで実生活では間接話法の方が使用頻度が多いです。

つまり間接話法の過去形の動詞の時制に気を付けなければいけない場面が多いということです。

慣れるまでかなり繰り返し練習しないと難しいかと思われます。

それ以上に難しいのがlequelです。

頻度もそれほど多くなければとっさに組み立てのるがとても難しいです。

最悪二つの文に分けて言えばいいので日常会話ではほとんど聞かないです。

この段階でフランス語講座もかなり高いレベルまで来ているということを意味しています。

これからも引き続き一緒に頑張っていきましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

直接話法
間接話法とその過去形
強調構文
関係代名詞lequel
「~によれば」
「~なしで」

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