こんにちは(^O^)
今回はリヨンの伝統的なお祭りである光の祭典(Fête des Lumières)について紹介します。
光の祭典は毎年12月8日前後に開催されるお祭りで、町の至る所でイルミネーションやプロジェクションマッピングといった光にまつわる展示会を行うイベントです。
具体的にはどんなことをするお祭りなのか、なぜ12月8日なのかといったことをここでは紹介するので、これを読んでこのお祭りに興味を持ってもらえたら幸いです。
※2023年度の情報を更新しました。
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光の祭典とは?
冒頭で紹介したようにリヨンの町の至る所でイルミネーションやプロジェクションマッピングといった光にまつわる展示会を行うのが光の祭典です。
光の祭典は例年以下の内容で行います。
時期:12月8日の前後およそ3~4日の夜
場所: ローヌ川とソーヌ川に挟まれた半島エリア を中心とした屋外、中庭など
入場料:無料
過去のお祭りの様子
ここで実際に私が行ったときの様子をご覧ください。
テロやコロナウィルスなどの都合で2回分のお祭りしか行ったことがありません。
しかし展示内容も場所も毎回異なるためたった2回でもまったく別物として楽しむことができます。
例えば下の二つの写真は同じ広場で撮ったものですが、違う年のものなので内容が異なっています。
私はプロジェクションマッピングを初めて見るのは光の祭典がいいと日本にいたときから思っていたので、実際にこのお祭りで初めて見たときは感動しました。
ヨーロッパのあのオシャレな建物にオシャレな光のアートが合わさるなんて、今思い出してもじーんときます。
光の祭典の起源
そもそもどうしてリヨンは光の祭典を行うようになったのでしょうか?
それには聖母マリアと深いかかわりがあります。
かつてヨーロッパ中でペストが大流行していたとき、リヨンにもその危機が差し迫っていました。
そこでリヨンの人々はマリア像にペストが来ないようにとお祈りしました。
すると願いが叶ったのか、リヨンにペストが来ませんでした。
またある時、ドイツの前身であるプロイセンがフランスに進軍してきた時、リヨンにもやってくるかもしれない状態になりました。
そこで人々は再びマリア像に祈ったところプロイセンの進軍はリヨンまで来ませんでした。
このように2度も脅威から救ってもらったことで人々は1852年、聖母マリアにお礼の意味を込めて黄金のマリア像を旧市街のすぐ隣のフルヴィエールの丘の上に祀ることにしました。
そしてこの黄金のマリア像を祀るイベントを聖母マリアの誕生日である9月8日に行うことにしました。
しかし当日は悪天候により中止になり、聖母マリアが母親のお腹に宿ったとされる12月8日に日程を変更しました。
しかし来る12月8日も悪天候になり、どうにか天候は回復したものの町の灯りは失われてしまいました。
すると誰彼となく町の人々はロウソクに灯りを灯し町はロウソクの明かりに包まれ、黄金のマリア像は無事丘の上に祀られました。
この出来事からリヨンでは12月8日は聖母マリアに感謝する「メルシー、マリー」という日として窓際にロウソクを置くようになりました(マリーは聖母マリアのことです)。
そして、この明かりで町を照らすことが転じて1999年から現在のように街中にイルミネーションを展示するイベント、光の祭典が誕生しました。
このことから光の祭典は12月8日を基準に開催されています。
そして、この黄金のマリア像はフルヴィエールの丘の上の大聖堂の屋根の上に今も祀られています。
12月8日の儀式
光の祭典は現在では街中でイルミネーションを見ることができる楽しいイベントですが、黄金のマリア像が祀られた12月8日は光の祭典の中でも特に重要な日で、観光客が光の祭典で賑わう一方で儀式が行われています。
まず12月8日だけは多くの家の窓辺にロウソクが置かれます。
これは先ほど紹介した起源となったロウソクの伝統を今も守っているためです。
このロウソクのことは「ルミニョン」と呼ばれ、12月に入るくらいから街中で売られるようになります。
2015年11月にパリの同時多発テロ事件があった年は光の祭典自体が中止になりましたが、12月8日のロウソクだけはみんなそれぞれの家で飾っていました。
このようにリヨンの人々が行う伝統として根付いていますが、キリスト教の儀式としても今なお受け継がれています。
12月8日、18時から旧市街のサン・ジャン大聖堂では特別なミサが行われます。
その後大聖堂からマリア像が運び出され、坂を上って丘の上の大聖堂へと運ばれます。
この時、サン・ジャン大聖堂の前の広場では多くの人が集まり、ランタンを持ってマリア像の後を追って丘を登っていきます。
そしてマリア像が丘の上の大聖堂に到着すると、さらにその大聖堂の中でも儀式が行われます。
このようにしてそれぞれの人がそれぞれの方法で年に一度、聖母マリアに感謝を告げているのです。
2023年度情報
日程
12月7~9日 19~23時 / 10日 18~22時
場所
半島エリア(1,5区)+ テットドール公園 + 3,8,9区
入場料
無料
出展数
32作品
【出展作品】
https://www.fetedeslumieres.lyon.fr/fr/edition/edition-2023
【地図付きプログラム】
https://www.fetedeslumieres.lyon.fr/fr/carte/carto-2023
まとめ
リヨンの一大イベントである光の祭典の起源には聖母マリアへの感謝がありました。
これを知っているだけでもイベントの見方が変わるかもしれませんね。
リヨンの光の祭典は何度見ても感動するので、ぜひ見に来ていただきたいです。
それでは(^^)/~~~
ホテルはどこがオススメ?
光の祭典は主にテロー広場からベルクール広場がある半島エリアで開催されます。
そのためこの半島エリアでホテルを予約するのがオススメです。
光の祭典中は予約が殺到するため早く予約しないと予約が埋まってしまいます。
半島エリアが埋まってしまったらTGVが停まるPart Dieu駅周辺にするとキャリーケースを持ち運ぶのも楽です。
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