こんにちは(^O^)
今回はフランスで有名な蚤の市についてお話します。
蚤の市というのは簡単に言えばフリーマーケットのようなものですが、名前の由来や具体的にどんなものが売っているのかなどを紹介します。
また、私は蚤の市に1年間通い続けたことがあり、その経験から見えてきたものもお伝えします。
蚤の市とは
蚤の市は日本で言うフリーマーケットがイメージに一番近いものです。
自分のいらないものなどの商品を自分の好きな値段を付けて販売するようなものと思ってもらえればいいですが、売っているものはいらないものだけとは限りません。
何故ならアンティーク品も多く売られており、店主は仕入れをして販売していることもあるからです。
フリーマーケットも掘り出し物が見つかるかもしれないという楽しみがありますが、蚤の市だと本当に価値のあるお宝が眠っていることがあるのが面白い所です。
また、蚤の市は毎週日曜日など決まった曜日に開催するので頻度から見てもフリーマーケットとよりも多いです。
そもそも蚤の市の名前の由来は
・ノミが湧くくらい古いものが売っているから
・ノミくらいちょっとしたものまで売っているから
など諸説あります。
こうやって聞くとあまりいいものが売っていなさそうですが、たまにお宝が眠っていると思うとワクワクします。
蚤の市で有名なところで言うと、パリのクリニャンクールやヴァンヴの蚤の市が有名です。
このあたりは観光地として人気なイメージがあります。
フランス全土で見るとベルギー近くのリールが毎年9月初めに街全体を使って蚤の市を開くことで有名です。
どんなものが売っているのか?
蚤の市はフリーマーケットのようなものだというのは分かりましたが、どんなものが売られているのでしょうか。
正直なところを言うと、売るものに決まりがないのでなんでも売っています。
服や本、食器に家具、絵画、楽器、人形などなど、本当に多岐に渡ります。
しかし売っているものは古いものばかりなので、まずパソコンやスマホなど近代的な機械は売られていません。
また、食べのもの隣接した市場で売っていることはあっても、蚤の市の売り物には並びません。
動物も売られていませし、小さいものが多く大きくても家具くらいです。
これまで見てきてビックリしたものだと
・道路標識
・ピストル
が挙げられます。
道路標識は公共のものなので勝手に売りに出してはいけないものですし、ピストルも弾は入っていなくてもお店に並んでいること自体日本では考えられないのでビックリしました。
蚤の市の醍醐味
蚤の市は食品市場同様に毎週決まった曜日に開催されるのでフランス人の生活になじみが深いものです。
私たち日本人からすると見たこともないものばかりが並んでいるので見ているだけでワクワクします。
そのため先ほど挙げたパリの蚤の市のように観光地として人気になるのも納得できます。
その中でいいなと思うものがあったら自分へのお土産として買うのもいいでしょう。
値段は店主が自分で決めているので、言い換えれば値切り交渉も可能だということになります。
もちろん提示された金額のまま買ってもいいですが、店主も値切り交渉には慣れているので思い切ってお願いしてみるのもいいでしょう。
もしかすると思った以上にお得に買うことができるかもしれませんよ!
蚤の市で使うフレーズはこちらをご覧ください。
1年間通ってみて分かったこと
蚤の市の紹介についてはここまでにして、ここからは私の経験を書いていきます。
私はワーキングホリデーでフランスのリヨンに滞在中、毎週日曜日に蚤の市に行っていました。
大家さんが毎週蚤の市に行っていたので一緒に連れて行ってもらっていました。
リヨンのこの蚤の市は中心街からかなり遠いですが、リヨン観光情報はこちらをご覧ください。
始めは見たことがないものばかりが並び、活気のある雰囲気がとても新鮮で楽しめました。
そこから毎週のように通っているといろいろと分かってくるものがありました。
とはいえ私は週末のお散歩感覚で行っていたので売り物の目利きがあるわけでもなく、基本的にどんなものが売っているのか眺めていただけです。
なので、蚤の市に1年間通って分かったのは蚤の市にいる人たちのことです。
お客さんの種類
まず蚤の市に来るお客さんは二つに分かれます。
それはガチ勢かそうでないかです。
蚤の市ガチ勢というのは、価値のある骨董品を探し求めるトレジャーハンターです。
実際には買った品を他のお客さんに販売する買い付けの人たちです。
リヨンの蚤の市は郊外にあるのにもかかわらず地域の中では規模が大きいので日本から買い付けに来ている人を何度も見かけたことがあります。
そういった人たちは大体キャリーケースを引きずっているのですぐに分かります。
日本からの買い付け組もガチ勢と呼べそうですが、もっと上がいるのです。
本当のガチ勢は朝5時に蚤の市に来ます。
つまり開店前からもう並んで待っているのです。
蚤の市は青空マーケットなので電気なんてありません。
したがって、ガチ勢の方たちは懐中電灯を片手に日の出前の蚤の市でお宝を探しているのです。
私は毎週朝8時くらいに蚤の市に行っていたのですが、この時間はもうガチ勢は去った後になります。
このガチ勢については実際に会ったことはないですが、話で何度か聞いたことがあります。
つまり、朝8時では本当のお宝は大分少ない状態だということが言えます。
お店の種類
お客さんにもガチ勢かそうでないかという違いがあるようにお店にも違いがあります。
一番大きな違いは常設店かそうでないかです。
常設店はその名の通りいつも同じ場所にお店を構えています。
分かりやすく言えば建物に自分のブースを持っているお店です。
一方そうでないお店は開いている場所を見つけて自分の売り場を設営するので日によって場所が変わっていることもあります。
個人的にどちらのお店がいいのかと言えば、常設店ではない方です。
というのも、常設店は場所が固定されているので商品も展示されたものがずっとそのままになっているからです。
もちろん仕入れもして新しい商品が入って来ますが、本当のお宝は夜明け前にガチ勢にすぐ取られているだろうと思います。
また、テナント料は建物を借りている常設店の方が高いため必然的に商品の値段も高くなってしまいます。
しかし常設店の人たちも長年その道で生きてきた人たちなので物を見る目も肥えていますし、いい商品をたくさん持っているのも確かです。
ちなみにこういった常設店が蚤の市にしかないかと言うとそういうわけではなく、ブロカント(Brocante)として街中などにもあります。
特にプロヴァンス地方のリル・シュル・ラ・ソルグはブロカントで有名な街です。
一方常設店でない人たちは登録料を払ったら空き地に自分がいいと思った場所にお店を設営します。
こちらのお店でも毎週出している人もいるので常設店と大差がないように感じますが、こちらは毎回販売ブースを設営するため商品の入れ替えを毎回できます。
加えて普段は他の地域で出店しているお店がやってくるということもあるので普段見ないものが売られていることが多いのもこちらです。
またテナント料も常設店よりも安いので値切りもしやすくなります。
さらに普段は参加しない人たちもこちらにお店を出すので思わぬお宝が紛れやすいです。
しかし、素人もお店を出してしまうのでガラクタしか置いていないお店もあれば、相場を知らずにとりあえず高値で売っているところもあるので当たり外れが大きいです。
蚤の市に通うといろいろあった
あとは毎週通っているとよく見かける人も増えてきます。
いつも声を高くして呼び込みをしているお店のおじさん、暑い日もシルクハットに蝶ネクタイのチャップリンさん、お店そっちのけでカフェで雑談しているお店のおじさんなどなど。
個性的な人で賑わう場所でそういった人たちを見かけるのも日課になっていました。
しかし雨の日は絶望的です。
というのもほとんどお店がないからです。
いつもはお店がずらりと並んだ通りも雨の日は何もないただの空き地になってしまいます。
常設店は屋根があるのでやってはいますが、お客さんも少ないので活気がなくなります。
このように天気に左右されやすい一面もあります。
それに同じ商品が常にあるとは限りません。
アコーディオンを探している人がいて、私が先週末蚤の市に行ったら3店舗で見かけたと伝えたところ翌週早速その人も蚤の市に来ました。
しかしアコーディオンはどこにも売っていなかったのです。
このように商品もすぐに売り切れてしまったり、お店自体がその時しか来ていないこともあるので欲しいと思ったときに買うのが一番だと思います。
まとめ
以上が蚤の市の紹介と実際に1年間通い続けて見つけたことです。
雰囲気はフリーマーケットと同じではありますが、そこにはお宝を探すガチ勢がいたり、個性的な人たちがいたりと様々なドラマがひっそりと繰り広げられているところでもあります。
お宝を見つけて一攫千金!!なんてことも夢ではないですが、それにはアンティークに関する知識をしっかりと身につけて目利きできる力も必要だと買い付けをしている人たちを見て感じました。
とはいえ、フランスのいろんなところで開催されているのでどんなところか実際に行ってみてください。
そんな難しいなんて考えずただ歩くだけでもワクワクできますよ。
それでは(^^)/~~~
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