こんにちは(^O^)
現在フランスの企業で働いています。
駐在ではなく現地採用で働いているのでフランス人と同じように働いていますが、日本といろいろと違っていてビックリすることがいろいろとあります。
今回は海外で働いたらどんなところが違うのかについて紹介します。
あくまで私が働いている会社の話なのでフランスでは当たり前なのか分からない点はご注意ください。
フランスで働くことについてはこちらをチェック!!
遅刻する
働いていてとにかく多いのが遅刻です。
何人もの同僚が平気で30分、1時間遅れてくることが頻繁にあります。
時間に厳しい日本だったらあり得ない話なだけにとてもビックリします。
とはいえ遅刻の常習犯は決まっているので「どうせ今日も遅れてくるのだろう」と思うようになっていきます。
時間に厳しい日本ですが、X(旧Twitter)かどこかで「日本人は始業時間には厳しいが終業時間はルーズ」というのを見て確かにそうだと思いました。
日本は残業が多い所もあるので定時に追われない人もいますし、そこは確かに時間にルーズと言えそうです。
一方プライベートを謳歌したいフランス人は定時になったら仕事が残っていてもさっさと帰ります。
こうやって見ると始めがルーズなフランスと終わりがルーズな日本は真逆と言えそうです。
ちなみに知り合いの勤め先では遅刻者が多いので無遅刻無欠席だと毎月手当が付くらしいです。
日本人なら当たり前のことなのにそれで給料を多めにもらえるなんてうらやましいです。
しかしそんな待遇があっても改善されていないらしく、呆れてしまいました。
よく休む
有給休暇
次に多いのがとにかく休むことが多いです。
その代表的な話が有休です。
フランスの有休取得率は100%なのでみんな当たり前のように休みます。
夏のバカンスとして1か月有休を使うことも多いです。
一方日本の有休取得率は63%で取得日数はフランスの半分以下で他の国に比べても最下位です(参照【世界11ヶ国有給休暇・国際比較調査2023】)。
私が日本で働いていた時も「みんなが働いているのに自分だけ遊びのために有休を使うのは何だか気が引ける」と思っていました。
他には「自分が休んだら仕事が回らない」と思ってしまう部分もあり、1か月の有休なんて夢物語に感じました。
会社によっては有休の理由を聞いてくる上に拒否してくるところもあるくらいなので、日本では有休を取るのは当然の権利という考えがフランスほど浸透していないのが分かります。
では1か月有休を使ったら仕事が回らないのかと言うと、実際回らないこともあります。
もちろんその間は他の人が代わりに業務を行うのですが、人出が減ることには変わりないのでどうしても穴ができてしまうこともあります。
それでもどうにかやりくりして乗り越えるというのがありますが、有休を取っている人を悪く思うこともないです。
やはり自分も含めて同じように有休を取るからなのだろうと思います。
いずれにしても毎年1か月まるっと有休を取れる職場というのは魅力的に思います。
日本とフランスの有休事情を詳しく比べたものはこちらをご覧ください。
ポン
それ以外にも祝日と平日の間に有休を入れて4連休にする人も多いです。
例えば木曜日が祝日だったら金曜日で有休を使い、土日合わせて4連休にするようなものです。
これをフランスではポンと呼びます。
ポンは橋という意味で、休みと休みをつなぐことから来ています。
みんなポンを使うのでこの金曜日はみんな休んでいるというのが認知されおり、有休もとりやすくなっています。
日本ではあまり一般的な方法ではないですが、日本でぷよぷよと呼んでいる人がいて確かにそうとも言えると思いました。
病欠
他にも病欠で来ないことも多いです。
病気のため来られないのは仕方のないことですし、しっかり休んで元気になってほしいと思いますがとにかく多いです。
フランスでは病院で書類を書いてもらえれば病欠として休むことができますが、どれくらい休むかは医者が決めます。
書類に書くのは医者ですが、単なる風邪でも「2週間休んじゃう?」と言ってくるのでビックリです。
結果として休む日数がやたらと多いのが日本と違うところです。
長い人だと1年以上休んでいる人もいました。
さすがに半年あればいいのではと思うのですが、実際それがまかり通ってしまうのが驚きです。
商品券をもらう
私の職場では定期的に商品券をもらいます。
いわゆる企業間提携(通称CE)の提携先からもらうものなのですべての会社が同じようにもらえるわけではありません。
私のところでは毎年年末用にと大型スーパーで使える商品券を7000円分もらいます。
家からちょっと距離があるのですが前回は7100円分くらいの買い物をして100円玉を渡した時はすごくお得に感じました。
年末以外の時でもたまに発行してくれるのでちょっとしたボーナスとして有難くいただいています。
2023年の話ですが、年末年始のこの商品券が15000円分に増えていました。
加えていろいろなお店で使えるクーポン券も10000円分も一緒にもらえて例年以上に大盤振る舞いでビックリしました。
これは労働組合が提携先企業と交渉を重ねたおかげなので本当にありがたいです。
ボーナスはないが特別報酬はある
フランスの給料は基本的に契約書に記載された金額が固定給として給料になるので、日本のように年二回のボーナスはありません。
しかし年末年始に給料1か月分に相当する手当が追加で加えられます。
これは義務ではないのですが、フランスでは13か月目の給料(Le Treizième mois)と呼ばれています。
ちなみに私は長年この存在を知らず、銀行口座を見て何か知らないお金が職場から入っているけどもらえるならいいかと思っていました。
このように給料でも日本とは違うところはいろいろとあり、他にも昼食を外のお店で食べるためのレストランチケットというものもあります。
労働組合がいくつもある
私が日本で働いていた職場には労働組合がありませんでした。
そのため、労働組合というものがどういったものかよく分かっていません。
しかし私の職場には労働組合が4つあります。
私はてっきり労働組合は社内に一つしかないものだと思っていたのでかなりビックリしました。
日本にも複数の労働組合が存在する企業があるそうです。
私の職場では複数の労働組合の中から自分の好みのところを選んで加入することができ、定例会に参加することができます。
また複数の労働組合の中でも代表者を決める選挙があり、投票に行ったことがあります。
私は労働組合には加入していないので懇意にしている人に投票しておきました。
このように労働組合でもいろいろと違うのだなと驚きました。
いろんなイベントがある
社内イベントというと日本だったら忘年会や新年会、新入社員歓迎会などいろいろとあると思いますがその多くは飲み会が多いのではと思います。
フランスでは職場としての飲み会というのはあまりなく、あってもランチなど明るい時間帯の話です。
もちろん仲のいい同僚が一緒にディナーに行くことはありますが、その部署全体でというのは珍しいです。
そんなフランスの会社でもイベントはあります。
これも職場によって大きく異なりますが私の職場ではクリスマス会があります。
私が入社1年目の時は施設を貸し切ってみんな家族連れで来ていました。
家族みんなで来るというのも日本とは違う点だと感じました。
そこでは温水プールやペタンク、バレーなどを楽しみ、バーベキューを食べて過ごしました。
他にもみんなでジョギングをしたり、ヨガ体験をしたりと社内イベントはいろいろと開かれています。
新入社員歓迎会もちゃんとあり、午前中は研修、ランチはレストランでいただき、午後はペタンク大会をして遊びました。
日本での新入社員研修といえば数日にわたって行ったものですが午前だけで終わって緩いなと思いました。
日本では新卒の子を育てて将来的に活躍してもらう企業が多いですが、こちらではそういった職能訓練は学校やインターンシップで済ませて現場では即戦力として始まると考えている違いがあるからかもしれません。
まとめ
以上がパッと思い浮かんだフランスに実際に働いていて感じた日本との違いです。
休みが多いこと、取りやすいことは大きな利点ではありますが、すぐ遅刻したり仕事を置いて帰ってしまうところは日本とは大きく違うところなのでそういった違いもちゃんと理解しないといけないと日々仕事をしていて感じます。
言葉の壁はもちろんありますが、働くとなるとそういった違いを受け入れられるかどうかも必要な素養なのかなと思います。
それでは(^^)/~~~
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コメント
こんにちは!
どの記事も気軽にサクッと読めるのに、役立つ情報がたくさん入っていて本当に重宝しています、ありがとうございます!
お忙しいところ、質問失礼します。フランスで現地採用されたということですが、何か専門的な職をされているのでしょうか? フランスで就職を考えていますが、なかなか就労ビザを出してくれる雇用先が見つからず、どのように就職先を見つけられたのかな、と気になりました。
少しでもご教示いただければ幸いです。
あり様
いくつも記事を読んでいただきありがとうございます!!
フランスの現地採用についてですが、私の場合は有人の紹介で見つけました。
ちょうど前任の日本人が退職するという話を聞き、その方から代わりとして話を通してもらいました。
そのため専門職でもなければ業界経験者ではありません。
あくまで私の場合の話ではありますし、運が良かっただけなのであまり参考にならないかと思います。
それでもいわゆるコネはフランスで仕事を探す上で割と重要な要素だと感じます。
あり様にぴったりのお仕事が見つかるよう応援しています。