こんにちは(^O^)
フランスに住んで日本に一時帰国するとよく言われるのがフォークとナイフの使い方が上手ということです。
特に意識していたわけではなかったので人に言われてフランスにいる間に上達したのかと知りました。
というわけで、ここではフランス人が実際にやっているフォークとナイフの使い方を紹介します。
海外旅行ではもちろん、結婚式やデートなどフレンチを日本で食べるときでも役に立つ情報です。
これを読んであなたも周りから褒められちゃいましょう!!
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フォークとナイフの種類と位置
フランスのフォークとナイフ
フランスのレストランで食事をするとフォークとナイフは基本的に左右に一本ずつ置かれており、前菜から基本的に同じものを使います。
フランスの家庭でも同じものをメインまでは使うので本場はこれが基本とも言えます。
お店によっては右側にフォークとナイフどちらも置かれている場合もありますし、お皿が変わる度にフォークとナイフと取り替えてくれるところもあります。
日本で食べるフレンチでのフォークとナイフ
しかし日本でいわゆるフレンチを食べる場合以下の写真のようになっています。
左右にフォークとナイフがあるのはフランスと同じですが、何本も置かれています。
これは前菜からデザートまで異なるフォーク・ナイフそしてスプーンを使うことになり、あらかじめそれらがセッティングされているからです。
使い方は一皿ごとに両端外側のもの(お皿から遠いもの)から使っていきます。
私は日本にいた頃はウェディングプランナーとして働いており、披露宴会場のセッティングも手伝っていたのでこの辺りのことはよく知っているのですが、結婚式の場合は選ばれたコースによって品数が異なるため、それに伴ってフォークとナイフの数や種類も異なります。
この写真を例にすると出される料理は前菜、スープ、魚料理、ソルベ、肉料理、デザートの順番と思われます。
まず前菜は左端のフォークと右端のナイフとスプーンを使います。
前菜はどちらかと言えばスプーンはない場合がほとんどです。
次のスープは右手側の飛び出しているスプーンを使います。
魚料理は左手真ん中のフォークと右手側の変わった形のナイフを使います。
メイン前のお口直しに当たるソルベ(シャーベット)は上方のスプーンを使います。
そしてメインの肉料理はお皿に一番近いフォークとナイフを使います。
この二つは他のフォークとナイフと比べて大きいのが特徴です。
メインの後のデザートには上方のフォークを使います。
結婚式の場合はさらに新郎新婦が入刀したウェディングケーキがあります。
このように出てくる順番に沿ってお皿から一番遠いところから使って行けばすべて使い切るようになっています。
もし間違えてしまったり、床に落としてしまった場合はお願いすれば新しいものを用意してもらえます。
余談ですが、左上の小皿はパンが序盤に置かれます。
このパンは和食のお米のように濃い味に合わせて食べるものでフランスでも日常的に食べられます。
そのままかぶりつくのはマナー違反なので一口サイズにちぎって食べましょう。
ちなみにお代わりもお願いすればできます。
右上にはグラスが3つありますが、これは水を入れるゴブレット、赤ワイングラス、白ワイングラスです。
本来これに加えてシャンパングラスがありますがこの写真では何故かありません。
なおシャンパングラスはフランス語ではフルートとも呼ばれています。
上手なフォークとナイフの使い方
食べる前のセッティングの状態での紹介をしましたので、ここからは実際に食べるときのフォークとナイフの使い方を紹介します。
私がフランスに住んだことで気が付いた上手に食べるコツを紹介します。
フォークとナイフの持ち方
まずはフォークの持ち方です。
ここでのポイントは人差し指の位置です。
人差し指はフォークの背の下あたりに添えます。
こうすることでナイフで切るときに抑える力が入りやすくなります。
お次はナイフの持ち方です。
こちらも人差し指の位置がポイントです。
理由も先ほどと同じで、人差し指がここにあることで切る際の力が入りやすくなります。
実際に切るときはこのようになります。
フォークは背を上側にして人差し指を添えます。
一方ナイフもこのように人差し指を添えます。
切った後はそのままフォークに刺したまま口へと運びます。
人差し指で言えば「えっ!?自分ですか?」のように自分を指さすように口に運ぶとフォークの背が上になったままになりスマートに食べられます。
バラバラのものを食べるとき
今紹介した方法はステーキなどフォークで刺すことができるものを食べるときの方法です。
では、コーンなどバラバラのものを食べるときはどうすればいいのでしょうか?
というわけで、先ほどチーズを細かく切り分けました。
このようにバラバラになったものはフォークの向きを逆にしてフォークの凹んだ側、腹の部分を上にしてお皿の上に乗せ、ナイフで乗せて食べればいいです。
しかしいちいちフォークの向きを変えるのは手間ですし、もっとスマートに食べたいという方はフォークの背に乗せて食べる方法があります。
このようにフォークの背に乗せるのにはコツがあります。
ポイントはナイフで食べ物をフォークの背に押し付けるということです。
こうすることで落ちることなくスマートに食べることができます。
やはりこのフォークの背に乗せて食べる私の様子を見て多くの人は使い方が上手と言ってくれます。
食事中・終了のサイン
フォークとナイフでまだ食事中なのかもうお皿を下げていいのかサインを示すことができます。
これを知っていれば食事中に離席している間に料理が勝手に下げられることもなくなるので覚えておきましょう。
まだ食べていない場合はこのようにフォークとナイフで八の字を作ります。
これは食事中手に持っていたフォークとナイフをそのままお皿に置いた状態です。
なのでフォークは写真のように腹を上にするのではなく、背が上になっているの本来のサインです。
一方食べ終わったときのサインはこちらです。
このようにフォークとナイフを並べてお皿の上で右斜めに置きます。
これでたとえ食べ終わっていなくてもお皿を下げてもらえます。
右側にある理由はホールのスタッフは基本的に右側から料理を下げるため、このように置くと下げやすいからです。
その他のマナー
テーブルマナーは他にもいろいろあります。
今回はフォークとナイフの使い方がメインなので簡単に紹介します。
音はできるだけ立てないように
食事をすればカチャカチャとフォークとナイフを使う音が出てしまいますが、できるだけ出ないように気を付けましょう。
フレンチでの食事ではそういった音を出すのはマナーとしてはよくありません。
音を出すということで見落としがちなのは乾杯です。
結婚式の披露宴ではシャンパンで乾杯する場面がありますが、グラスを合わせて乾杯は好ましくありません。
音という理由というよりかはグラスを合わせたことでグラスが「割れて」しまうと結婚式では縁起が良くないからです。
グラスを合わせずにグラスを掲げて乾杯と言えばスマートです。
とは言え周りがみんなグラスを合わせているのに自分だけ合わせなるのを拒否するのも印象が悪いので周りを見ましょう。
マナーにこだわり過ぎて他の人に押し付けるのではなく、他の人への配慮ができる振る舞いをすることが大事です。
日本では気が付かない音への配慮と言うとすする音はフランスでは好ましく思われません。
麺類を食べるときにズズズズっとすするのはフランスですると嫌な顔をされるので、嚙み切りながら食べましょう。
また、鼻水が垂れてきて鼻をすするというのは日本では日常的に見る光景ですが、これもフランスでは嫌われる音です。
ここは思い切りテッシュで鼻をかみます。
スープの飲み方
フランス料理のテーブルマナーを見るとスープはスプーンを器の奥から手前に持ってくるのではなく、手前から奥に動かしてすくって飲むとよく見かけます。
日本でフレンチを食べる場合はそれを意識した方がしないよりかはいいように思いますが、フランスに住んでいて他の人がどのようにスプーンを動かして飲んでいるかなんて気にしたことがありません。
それよりもやはりすする音を出さないように気を配ることの方が大事なように思います。
フォークとナイフの道は一日にして成らず
以上がフランスで身につけたフォークとナイフの使い方のコツや知識ですが、これを読んだらすぐに上手に食べられるようになるわけではありません。
私たちが箸を難なく使えるのは子供の頃に練習したからです。
それと同じようにフォークとナイフも毎日使わないと上達しません。
私が最初にフランスに住み始めたときはフォークとナイフを上手く使うことができませんでした。
私はオペアというホストファミリーのお家で住み込み子守りをしていたので、ホストファミリーの見よう見まねでフォークとナイフを毎日使い続けた結果、人に褒めらるほど上手に使えるようになったのです。
※オペアについてはこちらをご覧ください。
一番効果的で大変だったのが茹でたジャガイモの皮をフォークとナイフで剥くというものでした。
最初に切り込みを入れてからナイフを使って剥くのですが、最初はかなり苦戦していましたがスムーズに剥けるようになりました。
あれができたときに自分は上達したのだと感じました。
まとめ
今回はフォークとナイフの使い方を本場フランスの視点から紹介しましたがいかがでしょうか。
日本でもフランス料理を食べるときに必要となりますので大人のたしなみとしてマスターしましょう。
それでは(^^)/~~~
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