
【地方の紹介】
大西洋岸に面するこの地方はポートワインが有名なボルドーを中心として南北に大きく分かれています。
北には海岸に面するラ・ロシェルなどの都市が、南にはバイヨンヌを中心としたバスク地方が広がっています。
ワイン以外にもバスク地方の料理や文化などが見られます。
【大西洋岸地方の都市】
①ポワティエ Poitiers
かつてジャンヌダルクが裁判にかけられたり、ポワティエの戦いとしてイスラム教徒を撃退した歴史にかかわりが強い街です。
小高い丘の街の中央部に教会があり、ステンドグラスにジャンヌダルクの姿を見ることができます。
②ラ・ロシェル La Rochelle
大西洋に面した街で、港には3つの塔が並ぶ要塞が残されています。
街にはルネッサンス様式の建物が残され、ここからアメリカへの航海へと旅立ったことについて博物館で学ぶことができます。
③ボルドー Bordeaux
この地方の中心都市でフランス四大河川の一つガロンヌ川沿いにあります。
水面鏡に反射して映るブルス風呂場の建物は美しく、中心街も広く入り組んでいてただ散歩するだけでも楽しめます。
街全体が「月の港」として世界遺産に登録されています。
④ポー Pau
街全体が小高い位置にあり、駅から無料のゴンドラに乗って向かいます。
そこから見えるのはスペインとの国境をまたがるピレネー山脈です。
街も広く作られた通りを中心にアンリ4世が生まれたお城や美術館などがあり、のんびりと散歩をしながら観光するのに向いています。
⑤バイヨンヌ Bayonne
バスク地方の中心都市。
街を流れる川沿いには城壁に赤や緑の窓枠が付いたこの地方特有の建物を見ることができます。
チョコレートも有名な街で、街中には有名店が、郊外にはチョコレート工場があります。
⑥ビアリッツ Biarritz
G20が2019年に開催された大西洋岸のリゾート地です。
ビーチには高級ホテルがたたずみ、街にはブティックが並んでいます。
海辺には聖母マリア像が岩場に祀られた「処女の岩」が有名な観光スポットとして見ることができます。
⑦サン=ジャン=ド=リュズ St-Jean-de-Luz
ビアリッツ同様にビーチが広がる小さな町ですが、街並みはバイヨンヌ同様にバスク建築が見られます。
ルイ14世が結婚式を挙げた町でもあり、彼と王妃がそれぞれ滞在した屋敷が今も残されています。
【大西洋岸地方の名物】
ボルドーの近辺のエリアにはポートワインの畑が広がっており、南のビアリッツやサン=ジャン=ド=リュズは大西洋岸の海水浴場として有名です。
バスク地方の文化が良く表れているのがバイヨンヌで建物や食べ物も特徴的です。
またチョコレートがフランスで広まったのはこのバイヨンヌからと言われており街にはチョコレートのお店が多いです。