【フランス語勉強㉕】命令形の作り方、動詞savoirの活用と60以上の数字

解説

①動詞savoir

文：Tu sais à quelles heures le train part ?

意味：電車は何時に出発するか分かりますか？

「～を知っている」の表現

ここでは「知っている」という意味の動詞savoir（サヴォワー）について解説します。

この動詞の特徴は動詞の後に文をつなげて「～ということを知っている」という文が作れることです。

今回はà quelles heures le train part ?（電車は何時に出発しますか？）という文をつなげています。

他の例を使うと

Tu sais quand le train part ?
いつ電車は出発するか知っていますか？

Tu sais pourquoi le train part ?
なぜ電車は出発するのか知っていますか？

Tu sais d’où le train part ?
電車はどこから出発するのか知っていますか？

Tu sais que le train part ?
電車が出発することを知っていますか？

Tu sais si le train part ?
電車が出発するかどうか知っていますか？

などの文も作ることができます。

一般的にはsavoir que 文 で「～ということを知っている」の意味で使うことが多いです。

quandなどの疑問詞についてはこちらをご覧ください。

【フランス語勉強⑨】なぜ、どこなどの疑問詞の使い方と動詞venirの活用

今回はフランス語の疑問詞と動詞venirについて解説します。疑問詞は英語のwhatやwhenなどイエスやノーでは答えられない質問を使うときに使います。これを覚えるだけで会話の幅がグッと広がるようになるので要チェックです。動詞venirは「来る」という意味の動詞でよく使う上に活用は不規則なのでここで一緒に学びましょう。

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savoirの活用

このsavoirは例外的な活用なのでここで見てみましょう。

現在形

半過去形

単純未来形

条件法現在形

過去分詞

su  シュ

「～できる」の表現

またsavoirは動詞の原形を後に置いて「～することができる」という意味もあります。

例

Je sais nager.
ジュ・セ・ナジェー
⇒私は泳ぐことができます。

「～することができる」はpouvoirでも習いました。

しかし、savoirは能力のことを、pouvoirは条件のことを言っています。

どういうことかと言うと、

pouvoirの「泳ぐことができる」
⇒水着など泳ぐために必要なものが揃っている

savoirの「泳ぐことができる」
⇒クロールや平泳ぎなど泳ぐ技術がある

ということを示しています。

Tu sais à quelles heures le train part ? は

チュ・セ・ア・ケル・ウーフ・ル・トハン・パーフ？

と読みます。

②命令形

文：Regarde mon smartphone.

意味：私のスマートフォンを見て。

ここで今回のテーマの命令形が出てきます。

命令形は動詞の現在形をベースにして作ります。

そして命令形には以下の3種類があります。

・Tuの活用から最後のsを取ったもの
＝親しい相手一人に対する命令

・Vousの活用
＝敬意を払う相手、もしくは複数に対する命令

・Nousの活用
＝自分も含めて「～しよう」と誘う方法

今回のRegardeで考えると、tu regardes のところの最後のsが取ってあることが分かります。

これは親しい間柄友達一人に対して行っているためです。

これが敬意を払う目上の立ち、もしくはその場にいる友達みんなに見せるときはRegardezになります。

そして、「一緒に見よう」という意味にしたいならばRegardonsとなります。

ただし、Tuの時は何でもかんでもsを取ればいいのかと言うとそうではなく、Tuの活用の最後が-asや-esで終わっている場合のみです。

つまり、Tu parsやTu faisは-asや-esで終わっていないので、命令形もそれぞれParsやFaisのままになります。

実際命令形は話し言葉で使うことが多いので、軽く頭の隅に入れておく程度で大丈夫です。

なお、「～するな」と言うときはneとpasを命令形になった動詞に挟みます。

つまり

Ne regarde pas

で「見るな」という意味になります。

Regarde mon smartphone. は

フギャーフ・モン・スマートフォン

と読みます。

③60以上の数字と切符

文：C’est 70 euros, un aller-retour.

意味：往復70ユーロです。

60以上の数字

ここでは60以上の数字について学びます。

1～50までは以下の過去の記事を参考にしてください。

【フランス語勉強②】フランス語でお買い物～スーパー編～ありがとう、数字

【フランス語講座】実際の会話文を通じてフランス語を学ぶシリーズの第二回です。今回はスーパーに行ったときのやり取りを元によく使う表現を学びます。あいさつや数字、手渡しするときのちょっとしたフレーズなど、実際に使われる言葉を通じてフランス語とはどのようなものか学びましょう。

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【フランス語勉強④】フランスでお買い物～蚤の市編～疑問文の作り方や数字

実際の会話文を通じてフランス語を学ぶ講座の第4回です。今回は蚤の市に行ってフランス語で買い物をする例を見てみましょう。蚤の市には面白いものがたくさん売っています。疑問文、数字、曜日と今回も学ぶことが盛りだくさんですよ！！旅行気分を味わいながら楽しくフランス語を学んでいきましょう！！

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【フランス語勉強⑪】時間の聞き方と動詞vouloirの活用、20以上の数字

今回は映画のお誘いの会話文を例にして「何時に？」という時間を聞く質問文の作り方を解説します。他にも「～したい」という英語のwantにあたる動詞vouloirや20以上の数字など今回も内容盛りだくさんです！！ぜひしっかりと学んで日常会話でも使えるようになっていきましょう。

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61～69は20以上の数字と同様に60の後に一桁の数字を付けるだけです。

のような具合です。

一の位が1のときはetを挟むのも同じです。

ところが、70以上から話はおかしくなります。

このように60+10～19の数字で構成されます。

71のときは一の位が1なのでetを使います。

80になるとさらにおかしくなり、

のように4×20+数字になります。

90以降もそれは続き、

と引き続き4×20+数字になります。

日本ではない考え方なので始めはかなり混乱します。

そして100はcent（ソン）です。

それ以降はそのままこれまで習った数字をつなげるだけです。

とりあえずは3桁の数字まで言えるようになりましょう。

切符の表現

C’est 70 euros, un aller-retour. は

セ・ソワソント・ディズホ、アン・アレー・フトゥー

と読みます。

④高い・安いの表現

文：C’est cher.

意味：高いね。

値段が「高い」はcher（シェーフ）と言います。

反対に安いは否定形を使って

Ce n’est pas cher

と言います。

そもそも「安い」という単語がないです。

⑤動詞attendre

文：Mais attendez.

意味：でも、待って。

ここでも命令形が出ています。

今回は「待つ」という動詞attendre（アトンドフ）のvousの活用、つまりここでは友達複数に対して命令をしていることになります。

他にも「期待する」という意味もあります。

動詞attendreの活用

現在形

主語	活用	読み方
J’	attends	ジャトン
Tu	attends	チュ・アトン
Il	attend	イラトン
Elle	attend	エラトン
Nous	attendons	ヌザトンドン
Vous	attendez	ヴザトンデ
Ils	attendent	イルザトン
Elles	attendent	エルザトン

半過去形

主語	活用	読み方
J’	attendais	ジャトンデイ
Tu	attendais	チュ・アトンデイ
Il	attendait	イラトンデイ
Elle	attendait	エラトンデイ
Nous	attendions	ヌザトンディオン
Vous	attendiez	ヴザトンディエ
Ils	attendaient	イルザトンデイ
Elles	attendaient	エルザトンデイ

単純未来形

主語	活用	読み方
J’	attendrai	ジャトンドヘイ
Tu	attendras	チュ・アトンドハ
Il	attendra	イラトンドハ
Elle	attendra	エラトンドハ
Nous	attendrons	ヌザトンドホン
Vous	attendrez	ヴザトンドヘ
Ils	attendront	イルザトンドホン
Elles	attendront	エルザトンドホン

条件法現在形

主語	活用	読み方
J’	attendrais	ジャトンドヘイ
Tu	attendrais	チュ・アトンドヘイ
Il	attendrait	イラトンドヘイ
Elle	attendrait	エラトンドヘイ
Nous	attendrions	ヌザトンドヒオン
Vous	attendriez	ヴザトンドヒエ
Ils	attendraient	イルザトンドヘイ
Elles	attendraient	エルザトンドヘイ

過去分詞　

attendu    アトンデュ

Mais attendez. は

メ・アトンデ

と読みます。

⑥同意と誘いの表現

文：C’est bien ça. Prenons le train de 7 h 50.

意味：それいいね。7時50分の電車に乗りましょう。

C’est bien ça.（セ・ビヤン・サ）は「それいいね」と同意するときによく使う表現です。

Prenonsは動詞prendreのnousの活用を使った命令形です。

つまり「～しよう」と誘うときに使う表現です。

C’est bien ça. Prenons le train de 7 h 50. は

セ・ビヤン・サ。プフノン・ル・トハン・ドゥ・セプトゥーフ・サンコント

と読みます。

⑦切符のサイズと表現

文：Je prends le billet sur le site maintenant.

意味：今サイトで切符を買います。

「切符」はle billet（ル・ビエ）と言います。

一般的にサイズの小さい入場券や乗車券はle ticket（ル・チケ）、サイズが大きめのものをle billetと言います。

「サイトで」と言うときはsur le site（シューフ・ル・シット）と言います。

Je prends le billet sur le site maintenant. は

ジュ・ポン・ル・ビエ・シューフ・ル・シット・マトノン

と読みます。

⑧「完璧だ」の表現

文：Parfait. Donc, allons à la gare à 7 h 30.

意味：完璧です。では、7時30分に駅に行きましょう。

Parfait（パフェ）は「完璧だ」という意味で、英語のパーフェクトと同じです。

スイーツのパフェの語源でもあります。

「行きましょう」と命令形の中でも誘う場面になっていのでallerのnousの活用allonsになっています。

ややこしいですが、最後のsが命令形で取れるのはtuの活用の時だけです。

Parfait. Donc, allons à la gare à 7 h 30. は

パフェ。ドンク、アロン・ア・ラ・ギャーフ・ア・セプトゥーフ・トーント

と読みます。

おさらい

スクリプト

わたし

Tu sais à quelles heures le train part ?
チュ・セ・ア・ケル・ウーフ・ル・トハン・パーフ？

ミラ

Regarde mon smartphone.
フギャーフ・モン・スマートフォン

ミラ

On peut prendre le train à 7 h 40.
オン・プ・ポンドフ・ル・トハン・セプトゥーフ・キャホント

レア

Très bien. It coûte combien ?
トヘビヤン。イル・クットゥ・コンビヤン？

ミラ

C’est 70 euros, un aller-retour.
セ・ソワソント・ディズホ、アン・アレー・フトゥー

わたし

C’est cher.
セ・シェーフ

わたし

Mais attendez.
メ・アトンデ

わたし

Le train de 7 h 50 est 35 euros.
ル・トハン・ドゥ・セプトゥーフ・サーコント・エ・トーントサンクホ

レア

C’est bien ça.
セ・ビヤン・サ

レア

Prenons le train de 7 h 50.
プフノン・ル・トハン・ドゥ・セプトゥーフ・サンコント

ミラ

D’accord.
ダコー

ミラ

Je prends le billet sur le site maintenant.
ジュ・ポン・ル・ビエ・シューフ・ル・シット・マトノン

わたし

Parfait.
パフェ

わたし

Donc, allons à la gare à 7 h 30.
ドンク、アロン・ア・ラ・ギャーフ・ア・セプトゥーフ・トーント

レア

D’accord.
ダコー

新出語句

意味	語句	読み方
知っている	savoir	サヴォワー
泳ぐ	nager	ナジェー
高い	cher	シェーフ
安い	pas cher	パ・シェーフ
待つ	attendre	アトンドフ
それいいね	c’est bien ça	セ・ビヤン・サ
切符	le billet	ル・ビエ
チケット	le ticket	ル・チケ
片道	un aller-simple	アナレー・サンプル
往復	un aller-retour	アナレー・フトゥー
サイトで	sur le site	シューフ・ル・シット
完璧だ	parfait	パフェ

命令形の作り方

現在形の活用より

・Tuの活用から最後のsを取ったもの
＝親しい相手一人に対する命令
※活用の最後が-asや-esで終わっている場合のみ

・Vousの活用
＝敬意を払う相手、もしくは複数に対する命令

・Nousの活用
＝自分も含めて「～しよう」と誘う方法

「～するな」と言うときはneとpasを命令形になった動詞に挟みます。

動詞savoirの活用

現在形

主語	活用	読み方
Je	sais	セ
Tu	sais	セ
Il	sait	セ
Elle	sait	セ
Nous	savons	サヴォン
Vous	savez	サヴェ
Ils	savent	サーヴ
Elles	savent	サーヴ

半過去形

主語	活用	読み方
Je	savais	サヴェ
Tu	savais	サヴェ
Il	savait	サヴェ
Elle	savait	サヴェ
Nous	savions	サヴィオン
Vous	saviez	サヴィエ
Ils	savaient	サヴェ
Elles	savaient	サヴェ

単純未来形

主語	活用	読み方
Je	saurai	ソヘイ
Tu	sauras	ソハ
Il	saura	ソハ
Elle	saura	ソハ
Nous	saurons	ソホン
Vous	saurez	ソヘ
Ils	sauront	ソホン
Elles	sauront	ソホン

条件法現在形

主語	活用	読み方
Je	saurais	ソヘイ
Tu	saurais	ソヘイ
Il	saurait	ソヘイ
Elle	saurait	ソヘイ
Nous	saurions	ソヒオン
Vous	sauriez	ソヒエ
Ils	sauraient	ソヘイ
Elles	sauraient	ソヘイ

過去分詞

su  シュ

60以上の数字

数字	単語	読み方
60	soixante	ソワソント
70	soixante-dix	ソワソント・ディス
80	quatre-vingt	キャトフ・ヴァン
90	quatre-vingt-dix	キャトフ・ヴァン・ディス
100	cent	ソン
200	deux cents	ドゥ・ソン

動詞attendreの活用

現在形

主語	活用	読み方
J’	attends	ジャトン
Tu	attends	チュ・アトン
Il	attend	イラトン
Elle	attend	エラトン
Nous	attendons	ヌザトンドン
Vous	attendez	ヴザトンデ
Ils	attendent	イルザトン
Elles	attendent	エルザトン

半過去形

主語	活用	読み方
J’	attendais	ジャトンデイ
Tu	attendais	チュ・アトンデイ
Il	attendait	イラトンデイ
Elle	attendait	エラトンデイ
Nous	attendions	ヌザトンディオン
Vous	attendiez	ヴザトンディエ
Ils	attendaient	イルザトンデイ
Elles	attendaient	エルザトンデイ

単純未来形

主語	活用	読み方
J’	attendrai	ジャトンドヘイ
Tu	attendras	チュ・アトンドハ
Il	attendra	イラトンドハ
Elle	attendra	エラトンドハ
Nous	attendrons	ヌザトンドホン
Vous	attendrez	ヴザトンドヘ
Ils	attendront	イルザトンドホン
Elles	attendront	エルザトンドホン

条件法現在形

主語	活用	読み方
J’	attendrais	ジャトンドヘイ
Tu	attendrais	チュ・アトンドヘイ
Il	attendrait	イラトンドヘイ
Elle	attendrait	エラトンドヘイ
Nous	attendrions	ヌザトンドヒオン
Vous	attendriez	ヴザトンドヒエ
Ils	attendraient	イルザトンドヘイ
Elles	attendraient	エルザトンドヘイ

過去分詞

attendu    アトンデュ

まとめ

今回は命令形について学びました。

文面でも口頭でもどちらでもよく使うのでしっかりと覚えましょう。

また、同じくよく使える上に覚えておくと便利な動詞savoirについても学びました。

数字も特にややこしい60～100について触れました。

数字は何も見ないで言えるように何度も繰り返し声に出して練習しましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

命令形

動詞savoir

60以上の数字

動詞attendre

レベルアップまであと3つ！！

40％ 40％

次のレッスンはこちら！！

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