㉙中性代名詞

こんにちは(^O^)

今回はフランス特有の中性代名詞について解説します。

英語にもなかったものなので始めは混乱してしまうかもしれませんが、日常でかなりの頻度で使うものなのでしっかりとマスターしましょう。

今回学ぶこと

中性代名詞
動詞acheter

まずはブログを見てみましょう。



ブログ

友達のお家にお茶をしに行きました。

地元でも有名なお菓子屋さんに立ち寄って奮発してお高いチョコレートを買っていきました。

お話も盛り上がりひと段落したところ、まだチョコレートがいくつか残っていました。

私「Tu as déjà mangé des chocolats ?(あなたはもうチョコレートを食べましたか?)」

友達A「Non, pas encore. Ils restent combien sur la table ?(いいえ、まだです。机の上にはいくつ残っていますか?)」

私「「Il y reste 3 chocolats. J’en ai mangé 2, et toi ?(そこには3つのチョコレートが残っています。私は2つ食べました。あなたは?)」

友達B「J’en ai mangé un. Donc, j’en prends un.(私は1つ食べました。なので、1つ取ります。)」

友達A「C’est pour ça j’en prends 2. Ah, c’est délicieux. Tu as acheté où les chocolats ?
(だったら私は2つ取ります。あぁ、美味しいです。あなたはこれらのチョコレートをどこで買ったのですか?)」

私「J’ai acheté au chocolatier Paul, il est à côté de la gare Jean-Jaurès.(私はチョコレート屋ポールで買いました、それはジョン・ジョレス駅の側にあります。)」

友達A「D’accord. J’y vais demain pour acheter des chocolats. J’en ai envie encore.(分かりました。私は明日チョコレートを買うためにそこに行きます。私はまだ欲しいです。)」

私「Je vais le dire à une amie car elle y travaille.(私はそのことを友達に言います、なぜなら彼女はそこで働いています。)」

翌日友達がチョコレートを買いに行ったらそれで働いている友達に少しサービスをしてもらえたようでとても喜んでいました。

解説

【Tu as déjà mangé des chocolats ?】

意味:あなたはもうチョコレートを食べましたか?

「もう、すでに~した」と過去文の時に言いたいときはdéjà(デジャ)を置きます。

デジャヴの由来です。

英語で言うalreadyに当たるもので、置く場所も同様に一般的過去分詞となる動詞の前に置きます

食べたチョコレートはいくつか定かではないので不定冠詞の複数形desを使っています。

Tu as déjà mangé des chocolats ? は チュ・ア・デジャ・モンジェ・デ・ショコラ?と読みます。

【Non, pas encore.】

意味:いいえ、まだです。

読み:ノン、パ・オンコーフ

アンコールの語源になったencore(オンコーフ)は否定文の時は「まだ(ない)」という意味になります。

この文章は正確には

Je n’ai pas encore mangé de chocolat.

となりますが、口語表現では略してpas encoreだけ言うことが多いです。

肯定文のときのencoreはアンコールと同じで「もっと、さらに、まだ」という意味になります。

Je mange encore.(私はまだ食べます。)



【Ils restent combien sur la table ?】

意味:机の上にはいくつ残っていますか?

「残る、留まる、滞在する」はer動詞のrester(ヘステーフ)を使います。

活用自体は一般的なer動詞ですが、過去分詞として使うときはêtre動詞と一緒に使います

Je suis resté à l’hôtel de Paris. (私はパリのホテルに滞在した。)



Ils restent combien sur la table ? イル・ヘスト・コンビヤン・シューフ・ラ・ターブル?と読みます。

【Il y reste 3 chocolats.】

意味:そこには3つのチョコレートが残っています。

今回のテーマの中性代名詞の登場です。

名前は小難しいですが、これまでの代名詞とは違う性質のものだと思ってもらえばいいです。

中性代名詞は3種類ありますが、まずは一つ目のy(イ)です。

これは場所を示すときに使う代名詞です。

ここで先ほどの文を思い出してみましょう。

Ils restent combien sur la table ?

この文で場所を示すのは「机の上」 sur la tableです。

これを毎回言うのも手間なので代名詞を使うのです。

日本だと「そこに」、英語ではthereなどを使いますね。

ただ、フランス語の場合は他の代名詞と同じで主語と動詞の間に置く性質があります。

そのため、

Il reste 3 chocolats sur la table.

と本来言うところ、sur la tableをyにして主語と動詞の間に挟んだ結果、

Il y reste 3 chocolats.

となるのです。

このyは実はすでに何度も見ているもので、il y aで使われています。

基本的には場所を示す前置詞(dans, en, sur, sous, àなど)があるときに使います。

しかし、それ以外にもà + 名詞でも使います。

例えば、

Je pense à ma famille. (私は家族について考える)
→ J’y pense.

のような場合です。

ただし、à + 人 のときは別の代名詞を使うことになるのでyは使いません。

Je pense à ma mère.
→ Je lui pense.



Il y reste 3 chocolats. はイリ・ヘスト・トワ・ショコラと読みます。

【J’en ai mangé 2.】

意味:私は2つ食べました。

ここで二つ目の中性代名詞en(オン)の登場です。

これが三つの中で一番難しいです。

このenはde + 名詞 があるときに先ほど同様に主語と動詞の間に使われるものです。

これは後程登場するのでそこで解説します。

それ以外にも数を伴う名詞の時にも使います

つまり、ここの文では

J’ai mangé 2 chocolats.(私は2つチョコレートを食べました。)

となるところ、チョコレートを何度も言うのは手間なのでenに置き換えて、

J’en ai mangé 2.

となったのです。

その後続くJ’en ai mangé un. Donc, j’en prends un. C’est pour ça j’en prends 2.も同じ使い方をしています。

C’est pour ça(セ・プーフ・サ)はdoncと同じで「だから」という意味です。)

J’en ai mangé 2. ジョン・ネイ・モンジェ・ドゥと読みます。

【C’est délicieux.】

意味:美味しいです。

読み:セ・デリシュー

「美味しい」délicieuxを使います。

他にもbon(ボン), succulant(スキュロン), exquis(エクスキュイ)など様々な表現があります。

【J’y vais demain pour acheter des chocolats.】

意味:私は明日チョコレートを買うためにそこに行きます。

ここでも中性代名詞のyが登場しています。

今回は直前の文のau chocolatier Paul(オ・ショコラチエー・ポール)の部分を受けています。

余談ですが、呼びかけられて「今行くよ」と言うときはj’y vais(ジ・ヴェ)とだけ言うことがよくあります。

「~するために」という目的を表す副詞的用法は以前習ったようにpour + 動詞の原形でした。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。



「買う」の動詞はacheter(アシュテー)を使います。

一般的なer動詞なのですが、活用が少し特殊です。

現在形

J’            achète
Tu          achètes
Il            achète
Elle        achète
Nous     achetons
Vous      achetez
Ils          achètent
Elles      achètent

NousとVous以外の時はeにアクセントが付きます。

その他の時制の活用も変化がありますが、アクセントが主語によって変わることはなくなるので、Jeの時のみ記載します。

半過去形

J’            achetais

単純未来形

J’            achèterai

条件法現在形

J’            achèterais



J’y vais demain pour acheter des chocolats. ジ・ヴェ・ドゥマン・プーフ・アシュテー・デ・ショコラと読みます。

【J’en ai envie encore.】

意味:私はまだ欲しいです。

何が欲しいのかと言うとチョコレートです。

ここでも中性代名詞のenが使われています。

ここのenはde + 名詞のパターンです。

代名詞を使う前の本来の文は

J’ai envie des chocolats encore.

となります。

avoir envie(オンヴィ) de + 名詞「~がほしい」とvouloirと同じ表現ができます。

この使い方にはde + 名詞が使われており、これがenに変わって

J’en ai envie encore.

となっています。

ここでのde + 名詞は熟語の一部でした。

他にも

parler de(~について話す)
prendre soin de(~の手当てをする)
s’occuper de(~の世話をする)
avoir besoin de(~を必要とする)

などの熟語でも同じようなことが起こります。

他にも不定冠詞のdes、部分冠詞のdu, de la、ゼロのdeも同じようにenの代名詞を使います。

不定冠詞

Je mange des escargots. (エスカルゴ:読みエスカフゴ)
→ J’en mange.

部分冠詞

Je mange du pain.
→ J’en mange.

ゼロのde

Je ne mange pas de chocolat.
→ Je n’en mange pas.

ただし、yと同様にde + 人は別の代名詞を使うのでenは使いません

以上のことからenは

  • 熟語の中のde + 名詞
  • 不定冠詞、部分冠詞、ゼロのdeのときのde + 名詞
  • 数を示す名詞

の時に使います。

J’en ai envie encore.ジョン・ネイ・オンヴィ・オンコーフと読みます。

【Je vais le dire à une amie car elle y travaille.】

意味:私はそのことを友達に言います、なぜなら彼女はそこで働いています。

ここで三つ目の中性代名詞le(ル)が登場します。

すでに定冠詞でleは登場しましたが、別物です。

ここでは「そのこと」を代名詞にしています。

「そのこと」とは「明日チョコレートを買いに行くこと」です。

つまり本来ならば

Je vais dire que tu vas au chocolatier demain pour acheter des chocolats.

となるのですが、あまりにも長いので「そのこと」と一言にまとめて

Je vais le dire

となっているのです。

つまりleは前の内容そのものを受けて使います。

これまでの代名詞というと名詞の繰り返しを避けるためにあったものですが、leは文章の繰り返しを避けるということになります。

これがleの主な使い方ですが、他にも感情や身分などの属性の繰り返しを避ける時にも使います。

つまり、

Tu es content ?(チュ・エ・コントン?:あなたは嬉しいですか)
→ Oui, je le suis.

Vous êtes étudiant ?
→ Non, je ne le suis pas

のように使います。

つまりleは

  • 直前の単語でなく直前の内容に対して使う
  • 属性に対して使う

ということができます。

本文の後半のcar elle y travailleについてですが、

car(カー)はparce queと同じ「なぜなら~」と理由を言うものです。

フランス語にはまだ他にも「なぜなら~」の表現があるので一つずつ覚えて行きましょう。

このcarはどちらかと言うとお堅い言い方です。

ここでも中性代名詞のyが使われていますが、ここでは「チョコレート屋で」という言葉の代名詞になっています。

Je vais le dire à une amie car elle y travaille.ジュ・ヴェ・ル・ディーフ・ア・ユナミ・カー・エリ・トラヴァイユと読みます。

おさらい

私「Tu as déjà mangé des chocolats ?(チュ・ア・デジャ・モンジェ・デ・ショコラ?)」

友達A「Non, pas encore. Ils restent combien sur la table ?
(ノン、パ・オンコーフ。イル・ヘスト・コンビヤン・シューフ・ラ・ターブル?)」

私「「Il y reste 3 chocolats. J’en ai mangé 2, et toi ?
(イリ・ヘスト・トワ・ショコラ。ジョン・ネイ・モンジェ・ドゥ、エ・トワ?)」

友達B「J’en ai mangé un. Donc, j’en prends un.
(ジョン・ネイ・モンジェ・アン。ドンク、ジョン・ポーン・アン)」

友達A「C’est pour ça j’en prends 2. Ah, c’est délicieux. Tu as acheté où les chocolats ?
(セ・プーフ・サ・ジョン・ポーン・ドゥ。アー、セ・デリシュー。チュ・ア・アシュテ・ウ・レ・ショコラ?)」

私「J’ai acheté au chocolatier Paul, il est à côté de la gare Jean-Jaurès.
(ジェイ・アシュテ・オ・ショコラチエー・ポール、イレ・ア・コテ・ドゥ・ラ・ジョン・ジョヘス)」

友達A「D’accord. J’y vais demain pour acheter des chocolats. J’en ai envie encore.
(ダコー。ジ・ヴェ・ドゥマン・プーフ・アシュテー・デ・ショコラ。ジョン・ネイ・オンヴィ・オンコーフ)」

私「Je vais le dire à une amie car elle y travaille.
(ジュ・ヴェ・ル・ディーフ・ア・ユナミ・カー・エリ・トラヴァイユ)」



中性代名詞

【y】

・場所を示す前置詞(dans, en, sur, sous, àなど)があるときに使う
・à + 名詞の時に使う(但し名詞は人以外)



【en】

・熟語の中のde + 名詞(但し名詞は人以外)
・不定冠詞、部分冠詞、ゼロのdeのときのde + 名詞
・数を示す名詞



【le】

・直前の単語でなく内容に対して使う
・属性に対して使う



動詞acheterの活用

現在形

J’            achète
Tu          achètes
Il            achète
Elle        achète
Nous     achetons
Vous      achetez
Ils          achètent
Elles      achètent

半過去形

J’            achetais

単純未来形

J’            achèterai

条件法現在形

J’            achèterais



まとめ

今回は中性代名詞について解説しました。

読めばどういったときに使うものなのか何となくイメージはできますが、実際に使うときは意識しないと咄嗟には出てこないものです。

何度も自分で例文を考えたり見つけて声に出して練習しましょう。

それでは(^^)/~~~

今回学んだこと

中性代名詞
動詞acheter

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