こんにちは(^O^)
今回はフランスで自動車を運転するときに感じる日本との違いを紹介します。
私もオペアで住み込み先の子どもの学校や習い事の送り迎えで車を運転していましたが、初めは日本といろいろと違ってかなりカルチャーショックを受けました。
ここではどういったカルチャーショックがあったのかを紹介しますので、これから運転する方の心得になればと思います。
なお、フランスでの運転免許証についてはこちらをご覧ください。
その他のカルチャーショックはこちらをチェック!!
①左右逆
まず初めに挙げられるのはいろいろと左右逆だということです。
ハンドルも左ハンドルになりますし、車も右側走行となります。
ハンドルが逆ということは、ハンドル横についているウインカーやワイパーのバーも逆になります。
その結果、ウインカーを点滅させようとしたらワイパーがグワングワン動き出すなんてことも起きます。
また、車線が左右逆になると運転する感覚も変わってきます。
例えば日本で左寄りに走っていた場合、その感覚でフランスで走ると中央線に限りなく近くなってしまうので対向車にとって危ない存在となります。
また、交差点で右折するときも距離感が変わってきてしまい、最悪路側帯にタイヤを擦ってしまってパンクさせてしまうこともあります。
歩行者からすれば横断歩道を渡るとき日本では「右、左、右」と確認していたのも「左、右、左」と逆になってしまうのです。
慣れないうちはかなりあべこべに感じてしまいます。
②基本はミッション車
運転する車の種類でも日本とは大きく違います。
何より違うのがミッション車が基本だということです。
オートマ車もあるにはありますが数は圧倒的に少ないです。
そのため、日本でオートマの免許しかない場合はまず車を探すところから苦労してしまいます。
半クラッチで怒られた
またクラッチでも違いを感じました。
ミッション車ではギアを切り替える際にクラッチのペダルを踏んでギアを切り替えるのですが、日本の自動車学校ではクラッチのペダルを最初踏み込んでから半分だけ上げてギアの切り替えをよりスムーズにする「半クラッチ」というものを学びました。
しかしフランスで運転するときにホームステイ先の家族が横に座って運転を見てもらったら「半クラッチ」はしないらしく怒られました。
しかしすっかり身に染みている私は無意識に何度も半クラッチをしてしまったので何度も注意されました。
これも文化の違いなのだろうかと感じました。
③見慣れぬ路上のもの
いざ道路を走っていても見慣れぬものがいくつもあります。
ロータリー
まずはロータリーです。
日本でも少しずつ導入されていると聞きますが、まだまだ日本では一般的なものではありません。
ロータリーとは信号のない円形の交差点です。
交差点の中央にはさらに小さな円形の敷地に植木や噴水などが置かれているので自動車はその周りを走ることになります。
中央の敷地にはいろいろなものがあり、実はパリの凱旋門もロータリーになっています。
ロータリーを走る車はみんな半時計回りに走ります。
そのためロータリーに差し掛かったらまず左から車は来ていないか確認します。
そして車が来ていなかったら右折してロータリーに入ります。
車が多い時はこの入るタイミングを掴むのが慣れるまでは難しかったりします。
ロータリーに入ったら半時計回りに走り、自分が出たい道に差し掛かったら右折のウインカーを出してロータリーを出ます。
反対にその通りに出ない時は左折のウインカーを出します。
こうすることでロータリーに入ろうと待っている車に自分はそこから出るのかどうかを伝えることができます。
万が一出る道を通り過ぎてしまったらもう一周します。
凱旋門のような大きなロータリーだとロータリー内に何車線もあります。
外側に近い車線ほどすぐに出る人向けになっていますが、慣れていなければ入ってから出るまで一番外側でもいいと思います。
バウンド
二つ目はバウンドです。
バウンドとは道路上にポッコリとできた山のことを指します。
大通りではあまり見かけませんが、細い路地や小学校が近い所などでは見かけます。
このバウンドがあることで自動車は減速しなければいけなくなります。
もしそのままのスピードでバウンドに乗ってしまうと車が飛んでしまい、車体にダメージを与えてしまいます。
そのため小学校など減速すべきところに設置されているのです。
減速すればいいだけなのでロータリーよりも難しいものではありませんが、またギアを入れ直さないといけないので手間に感じます。
スピード計測器
町を走っているとたまに自分が走った速度が表記されるところがあります。
機械によりますが法定速度を守れているかどうかで数字の色が変わったりもします。
これを見ることで自分や周囲にちゃんと速度を守れているのか見ることができます。
カーナビでも今走っている道の法定速度を超えると音が鳴るようになるものもあり、速度を守ろうという取り組み方が日本とは異なるように感じます。
法定速度測定器の攻防
日本と同じようにフランスでも法定速度を守っているのかを検査する機械が路上に設置されています。
しかしその測定器はよく被害に遭います。
計測するレンズがスプレーで塗りたくられて測定できないようになっていたり、袋を被せられていることもあります。
いくらスピード違反になりたくないからと言ってもやっていることはもはや犯罪です。
しかしフランスの法律によれば袋を被せるのは器物破損にはなっていないので罪にならないらしいです。
業務妨害ということでそれはそれで別の罪になるのでは?と思います。
④危険な右折優先
国が違えば常識も変わるということで、交通ルールもすべて日本と同じというわけではありません。
中でも注意しなければならないのは右側優先のルールです。
これは交差点もしくは右側からの合流する車線があるとき、自分より右側に他の車がある場合はその車が優先になるというものです。
例えば交差点に着いたときにもう一台の車が右手の道路から同時にやって来たならばそちらに譲るというものになります。
こうやって聞けばそこまで難しくないように思いますが、例えば広い直線の道路を走っていても右手の細道から車がやって来たらその車が優先になってしまうのです。
広い道の方が優先だと思っていてもそうとは限りません。
何よりも厄介なのは場所によってこの右側優先が適応されるところとされないところがあるというなんとも曖昧な点にあります。
右側優先の道路標識はちゃんとあり、これがあるならばそれに従えばいいですが、そうでない場合は各々の認識によって行動することになります。
ちなみに右折優先の道路標識はダイヤの形で白地に黄色のダイヤが記されたものです。
しかしロータリーは例外となります。
まずロータリー内を走っている場合はロータリーの外側で待つ車に譲るのは危険です。
また、ロータリー内は半時計回りに走ることになるので同時にロータリーの入口に着いた場合は左側にいる車に優先権が与えられます。
⑤ガソリンの種類
運転する場合はガソリンスタンドを利用するときが来ます。
フランスのガソリンスタンドはセルフのため自分で給油しなければいけません。
給油の流れは日本と同じなので日本で運転していたらそれほど困らないかと思います。
しかしガソリンの種類の表記は日本とは違うのであらかじめ調べておかないとどれを使えばいいのか分からなくなってしまいます。
ガソリンの種類は以下の通りです。
ガソリンの種類 | フランス | EU |
ハイオク | SP98 | E5 |
レギュラー | SP95 | E10 |
軽油(ディーゼル用) | Gazole | B7 |
ご覧のようにフランスとEUではガソリンの名称が異なります。
多くのガソリンスタンドでは両方載っていますが、EU表記に準ずる流れが出てきているので念のためどちらも記載しました。
フランスの欄のSPは無縁(sans plomb)の略です。
たまにSP95-E10というものがありますが、これはレギュラーにバイオエタノールを10%混ぜたものでレギュラーとして使うことには変わりありません。
支払いはスタンドの機械にクレジットカードで払う場合もありますが、店頭のカウンターで支払うところもあります。
その場合カウンターで給油台の番号を聞かれるので自分が何番の給料台を使ったのかを給油時に確認しておきましょう。
⑥ETCカード
フランスで長距離移動をする場合は高速道路を使うのが便利です。
高速道路自体は日本と同じなので使い方には困りませんが、料金所が少し違います。
料金所に差し掛かると支払い方法によって進むレーンが変わってきます。
ここで日本ならETCのレーンがありますが、フランスでは黒字に黄色の「t」の文字が書かれたレーンが代わりにあります。
これはテレペアージュ(le télépéage、ペアージュは料金所の意味)のイニシャルを示しています。
テレペアージュはカードではなく、カードくらいの大きさの端末です。
これを車のフロントミラー近くに設置することで料金所を通り抜けるときにセンサーによって精算が行われます。
私は初めて高速道路に乗った時にホストファミリーにいきなりこの端末を渡されて何が何か分からず料金所で一生懸命上に掲げていました。
まとめ
以上がフランスで自動車を運転するときに直面するカルチャーショックです。
ざっと思い当たるところだとこの辺りですが、実際に運転しているとまだまだビックリすることには出合います。
運転中にカルチャーショックを受けて真っ白になっていると事故を起こしてしまうのでこういったことがあるから気を付けようと予習になったのならば幸いです。
それでは(^^)/~~~
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