
こんにちは(^O^)
今回はフランス菓子のガレット・デ・ロワについて紹介します。
日本でも最近見かけるようになってきましたがどういったフランスの伝統なのか、どんなお菓子なのかと気になっている人もいるかと思うのでここで解説します。
これを読んで試しにちょっと買ってみようかなと思ってもらえたら幸いです。
ガレット・デ・ロワとは?

まずこれはどんなお菓子なのかについて紹介します。
ガレット・デ・ロワはホールケーキくらいの大きさで高さ5㎝ほどの円形の焼き菓子で中にアーモンドクリームが入っています。
パイのサクサク感と中のしっとりしたアーモンドクリームの相性がとてもよく程よく甘いです。
使っている材料も少ないですが、素朴な美味しさだからこそ老若男女に親しまれている理由と言えそうです。
大きさから分かるようにこれは一人で食べるものではなく、本来みんなで食べるものです。
ゲーム性もあるお菓子
このガレット・デ・ロワにはちょっとしたお楽しみがあります。
実はお菓子の中に陶器の小物が入れられているのです。
異物混入では?と言えばそうなのですが、それが伝統なのです。
この陶器の小物はフェーブと呼ばれており、これを引き当てた人はその一年は良い一年になると言われています。
つまりくじ引きのようなお楽しみがあるのです。
そしてこのフェーブを引き当てた人は頭に王冠をかぶる風習があります。
王冠はガレット・デ・ロワを買うと紙でできたものがセットでついてきます。
子どもがいる場合はこの当たり(フェーブ)が子どものところに行くようにするために切り分けている間子どもには机の下に潜ってもらい、大人がフェーブが入ったものを子どもに渡るようにします。
大人だけの場合は完全にランダムで楽しむことも多いです。
ガレット・デ・ロワの起源
それではこのガレット・デ・ロワはどうやって生まれたのか紹介します。
フランスではガレット・デ・ロワは1月6日に食べるのが通例となっていますが、実はこれは2つの事柄が合わさったものとなっています。
ガレット・デ・ロワはフランス起源ではない
フランスの習慣となっているガレット・デ・ロワですが、実はその起源はフランスではなく古代ローマにあります。
古代ローマでは12月17日から23日まで農耕の神様へのお祭りが開かれており、その際にケーキが配られその中にソラマメが入っていた人がその宴の王となりました。
このソラマメこそが現代の陶器の小物のフェーブの起源となります。
そして王はフランス語でロワ(roi)であることからガレット・デ・ロワは「王のガレット」という意味だと分かります。
なぜ1月6日なのか?
次は1月6日という日付についてです。
この日はキリスト教の中では公現祭というお祝いの日になっています。
これは東方の3人の賢者がキリストが誕生した馬小屋にたどり着いてキリストのことを救世主だと認識した日だとされています。
これによって救世主の誕生が公に知れ渡ったので公現祭と言われています。
1月6日が公現祭というのは分かりましたが、ガレット・デ・ロワとどういう繋がりがあるのでしょうか?
先ほどガレット・デ・ロワは「王のガレット」という意味だと伝えました。
そしてこの「王」とは話の流れからしてフェーブを引いた人のことを意味していることが分かります。
しかしその意味の他にこの「王」は東方の3人の賢者のことも示しているのです。
こうして公現祭である1月6日にガレット・デ・ロワを食べる風習が生まれました。
とはいえお店には1月中ずっとガレット・デ・ロワは売られていますし、何度食べても問題なく、今はただガレットをみんなで食べる日というくらいの認識になっています。
政治におけるガレット・デ・ロワ
伝統ということで政界でもガレット・デ・ロワは古くから食べられてきました。
王政の時代には宮廷に出入りする淑女たちが参加し、フェーブを引いた人は王様にお願いができるという特権が得られました。
ルイ14世の時代には1日限りの「王様」か「王妃」になれたという記録も残っています。
しかしその習慣はルイ14世の時代に撤廃されてしまいました。
現在でも政界でガレット・デ・ロワを食べる習慣は残っていますがフェーブは入っていません。
これは現在のフランスは王政ではないのでフェーブを引いたところで誰も王様にはなれないからとされています。
まとめ
以上がガレット・デ・ロワについての紹介です。
ガレット・デ・ロワがどういった歴史を持ったお菓子なのかお分かりいただけたのではないかと思います。
これを機にご家族やご友人と一緒に食べて誰が王様になるのかゲームをしてみてもいいかもしれませんね。
それでは(^^)/~~~
フランス情報はこちらをチェック!!
旅行お役立ち情報はこちらをチェック!!
コメント