フランスと日本の姉妹都市③

こんにちは(^O^)

日本と姉妹都市提携を結んでいる都市を紹介する記事の第三弾です。

今回も日本のどの都市と姉妹都市提携を結んでいるのか、その経緯などを紹介します。

過去二回の記事はこちらをご覧ください。


①オータン

今回一つ目はブルゴーニュ地方にあるオータンです。

古代ローマ時代の遺跡が多く残る2000年以上の歴史を持つ町で、町の外れには門や古代劇場などを見ることができます。

特にヤヌス神殿が一番の見どころで、外壁が残されているだけですがその姿がとても神秘的です。


そんなオータンの姉妹都市となっているのは埼玉県の川越市です。

きっかけは新しいまちづくりを推進するために異なる価値観や文化を持つために姉妹都市となる都市を探していたオータンが埼玉県出身でオータンの名誉市民となっている画家を通じて川越市に提携の話を持ち込んだことでした。

その後お互いの町を訪問した後に2002年に川越市にて提携を結びました。

5周年を迎えた2007年には川越市から30人ほどの視察団が訪れオータンの人や文化に触れ、その後中学生間の交流も行われるようになりました。

②ソーヌ・エ・ロワール県

お次は都市ではなく県です。

姉妹都市と言ってもこのように地域で提携を結ぶ場合もあります。

このソーヌ・エ・ロワール県は先ほど紹介したオータンがある県で同じくブルゴーニュ地方にあたります。

他にも修道院の装飾が美しいトゥルニュやカメラの発明者が生まれたシャロン=シュル=ソーヌといった都市があります。


そんなソーヌ・エ・ロワール県と提携しているのは山梨県です。

双方ワインの産地であるという共通点があり、ヨーロッパにおける交流の拠点として2000年に提携を結びました。

③ニュイ=サン=ジョルジュ

お次はブルゴーニュ地方の中でもワインの生産で世界遺産に登録されているコート・ドール地区にある町ニュイ=サン=ジョルジュです。

町としては規模が小さいですがディジョンから南に延びるワイン街道にある町で、町の外れにはワイン畑が広がっています。

また、カシスの生産も有名で博物館があります。


そんなニュイ=サン=ジョルジュと姉妹都市提携を結んでいるのは山梨県にある笛吹市です。

経緯としては1986年に当時の日銀総裁がフランスを訪問した際にニュイ=サン=ジョルジュの市長が日本のワインの産地と姉妹都市提携を結びたいと話したことがきっかけでお互いの町を訪問した後に1992年に姉妹都市提携を結びました。

東日本大震災の時には寄付金を贈ってもらい福島に送ったことがあります。

④ボーヌ

ニュイ=サン=ジョルジュから近くにあるボーヌは「ワインの首都」と呼ばれるほどワインで有名な街です。

町にはワインショップがいくつもあり、ワイン博物館もあります。

観光の目玉である旧病院でもかつてはワインを生産して生計を立てていたというほどです。

ワイン好きならば一度立ち寄るのがオススメです。


そんなボーヌと姉妹都市提携を結んでいるのは同じく山梨県の甲州市です。

元々在日フランス大使が訪問してワインに対して認識されていたところに(株)ドンクの社長がワインの町であるボーヌと姉妹都市提携を結ぶ提案し、その後書簡の交流から訪問を通じて1976年に姉妹都市提携をボーヌで結びました。

ワイン繋がりであることは想像できましたがまさかある社長の提案から実現することになるとは驚きです。

⑤リヨン

お次はローヌ・アルプス地方の中心都市でありフランス第三の都市であるリヨンです。

昔から交易の要所として栄えており、様々な地域からの食材を得て数多くの名物料理があることから「美食の町」とも呼ばれています。

また、フランス料理の発展に大きく貢献したレストランであるポールボキューズもこの町にあります。


そんなリヨンと姉妹都市提携を結んでいるのは神奈川県横浜市です。

提携を結んだ経緯はリヨンの産業と関わりがあります。

リヨンは昔から絹織物が有名な産業でフランス王宮にも献上するほどの品質で、現代でもエルメスのシルクに関わりがあるほどです。

しかし19世紀にカイコがヨーロッパ中で病気になり絹糸の生産が激減してしまいました。

その時絹糸を日本から輸入したことで生産を維持できたのですが、その糸は横浜港から輸送されていました。

こういった経緯からお互いに友好関係を築いていき1959年に姉妹都市提携を結びました。

その後はお互いの市でイベントを開催したり使節団を送り合いながら交流を深めています。

⑥グルノーブル

今回最後はグルノーブルです。

こちらもリヨン同様にローヌ・アルプス地方にある都市です。

ボール状のケーブルカーに乗って山にある要塞に行くとアルプスの山を眺めることができます。

この町は冬季オリンピックを2回開催したこともあり、現在は研究機関としても有名なグルノーブル大学がある学生都市としても栄えています。



そんなグルノーブルと姉妹都市提携を結んでいるのは茨城県にあるつくば市です。

きっかけは2006年にグルノーブルでナノテクノロジーの研究機関が設立されたことでした。

この研究機関とつくば市の研究機関や筑波大学が共同事業や人材交流が行われるようになり、2013年に筑波大学とグルノーブル大学が協定を結んだのと同じく姉妹都市提携も結ばれました。

まとめ

今回はブルゴーニュ地方とローヌ・アルプス地方をピックアップして紹介しました。

ブルゴーニュ地方はワインの産地であることから山梨県との提携が多かったですが、その経緯はそれぞれ異なり、ある会社の社長からの提案で実現したというのはすごいことだと思います。

他にも産業の危機を救ったという歴史的背景があるリヨンと横浜市や、学術都市としてお互いを高め合う目的で提携したグルノーブルとつくば市のようにその経緯は様々だと改めて感じました。

それではまた次回をお楽しみに(^^)/~~~


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