【夢の海外就職】フランスの履歴書の書き方を徹底解説

オルレアンの町並み

こんにちは(^O^)

海外で働きたいと考えている人は多いかと思いますが、就職活動には日本と同じく履歴書を用意する必要があります。

ここではフランスの履歴書の書き方を紹介します。

履歴書は就職活動に必要なのはもちろんのこと、フランスの場合ワーキングホリデービザの提出書類の一つでもあります。

ワーキングホリデービザの必要書類はこちらをご覧ください。

日本と違うところばかりのなので戸惑うところばかりですが、これを読めばバッチリ書くことができます。

最後には履歴書を作るのに役立つおすすめサイトも紹介します。

これを読んで夢の海外就職の第一歩を踏み出しましょう。



まずフランス語が心配という方はこちらから!!


フランスの履歴書の特徴

まずフランスでは履歴書のことをCV(セーヴェー)と呼ぶことがほとんどです。

これはcurriculum vitaeの略ですが、こちらで呼ぶことはあまりありません。

履歴書なので自分の住所、電話番号などの連絡先、学歴や職歴などを書く点は日本と同じです。

しかし一番大きな違いは決まったフォーマットはないという点です。

日本の履歴書と言えば以下のような決まったフォーマットを使います。

日本の履歴書

実際にこれで書いたことがあるという方が多いと思います。

用紙はお店で買うこともできますし、ネットからダウンロードもできます。

こういった決まったものがないということはどういうことでしょうか?


フランスの履歴書の書き方

日本のように決まったフォーマットがないということは、何をどのように書くのも本人の自由と言うことです。

とはいえ、自分のことを知ってもらうための履歴書なのですから、会社に知ってもらいたい、知ってもらうべき情報はあります。

ということでここからは実際に履歴書の例を作ったので、これを見ながらフランスの履歴書の書き方を解説します。

フランスの履歴書例

こちらがフランスの履歴書の例です。

一目で日本のものとは違うのが分かりますね。

サイズも違いますし、レイアウトも違います。

そして何より色が付いています

これはあくまで一例なのでこのように色を付ける必要はありません。

私も仕事柄フランス人のCVを目にすることが多いですが、カラーで出す人は少数です。

しかし差別化をることはフランスで仕事を探す上では重要な要素の一つです。


そもそもどうやってフランスで仕事を探すの?

履歴書の書き方を解説する前にフランスで仕事を探すのは日本とは方法が違うという点に触れます。

日本の場合、学生から就職する場合は就職活動の活動開始時期はみんな同じで見事採用してもらえば10月に内定式、4月に入社と学生のカレンダーに合わせて組まれています。

要は学生から就職までの流れが社会全体でしっかり作られています


しかしフランスの会社は学生の歩調に合わせて採用活動をしていません。

フランスの会社は人員が必要になればその都度募集をかけます。

今ではネットで募集を見つけることができますが、ネットで募集をかけない会社もたくさんあります。

それでも仕事を見つけたい人たちはどうするのかと言うと、直接会社に履歴書を出しに行きます

つまり会社が募集をしていようがいまいが履歴書をひたすら渡しまわり、面接への足掛かりを探します。

日本ではビックリの方法ですが、ネットが普及する前から今もなお続けられる方法です。


そうなるといかに履歴書を見てもらうかが大事になります。

フランスの場合は日本のように履歴書のデザインに指定はないので色やレイアウトで目に留まるようにするのは大事な戦略の一つとも言えます。

ただし、何よりも大事なのは履歴書の見た目でなく中身なのはお忘れなく。


履歴書の書き方

それでは履歴書の具体的な書き方を見ていきましょう。

先ほどの履歴書の例には番号が振られているので、それぞれ何を書くのか解説します。

念を押しますがこれは一例であって、色合いやレイアウトはお好みで決めましょう

フランスの履歴書例

まず一番上の中央に名前を書きます。

フランス語の履歴書なのでアルファベットで書きますが、名字はすべて大文字です。


ここに住所、電話番号、メールアドレスを書きます。

上の顔写真は必須ではありませんし、日本のようにスーツやリクルートスーツで写っている人はほとんどいません

フランスに行けば分かりますが、街中でスーツ姿の人なんて日本ほど見かけません。


自分が話せる言語とそのレベルを書きます。

ここではフランス語、日本語、英語について書かれています。

フランス語はDELF、DALFのレベルが、英語はTOEICの点数といった客観的に自分のレベルを示すのがいいです。

DELF、DALFって何だ?と思った方はこちらをご覧ください。


ここは自分の能力のアピールポイントを箇条書きにしてあります。

具体的なスキルというよりもコミュニケーション能力がある、協調性がある、自立的に行動できるなど自身に備わっている素質を書きます。


ここに資格や免許を書きます。

例に書かれているBとは自動車免許の種類のことで、普通自動車免許を持っているという意味です。

その他希望している仕事に関連した資格があれば書きましょう。

フランスの運転免許証についてはこちらをご覧ください。


日本にはない項目ですが、趣味を書きます。

自分が好きなことを書けばいいですが、できれば希望している仕事に関連したものを選ぶのが無難ですが、ここってそれほど重要視していないのではと思ってしまいます。


ここでは簡単に自己紹介を書きます。

例文では「サービス業の仕事を通じて仕事に対する厳格さ、協調性、自立性を身に付けました。これらの能力をさらに高めるために仕事を探しています。」と書かれています。

ここから分かるようにどうして仕事を探しているのかが書かれています。

単にお金が欲しいから、と書くよりかは自己成長など目的意識があることを示した方が印象がいいです。


日本では学歴の次に職歴を書きますが、フランスでは反対で時系列で見て新しいものから書いていきます。

そのため職歴も最新のものから古いものへとさかのぼって書きます

時期、会社名、職業(役職)、業務内容の順に簡潔にまとめます。

業務内容は「私は(Je)」を使わずに書くという点もポイントです。


職歴が書けたら学歴を書きます。

こちらも新しいものから古いものへと書いていきます。

日本の学校のことなんてフランス人は知りません。

フランス人からすれば高校最後の卒業試験とも言えるバカロレアと同等のレベルはあるのかどうかがポイントの一つなので、大卒以上のことを書けば伝わります。


履歴書を作る便利なツール

以上がフランスで使われている履歴書の書き方です。

しかしこれを一から自分で作ろうと思うとすごく大変です。

実は今回使用した例はWordで作ったのですが、文字の大きさやレイアウト、色みなど細かい調整が結構手間でした。



というわけで、もっと簡単に作る方法を紹介します。

それはネット上の作成ツールを利用する方法です。

ネットでCVと検索すると自動生成ツールのサイトがたくさん見つかります。

これは必要事項を入力するとお好みのデザインに合わせて履歴書を作ってくれるというものです。

私が実際に就職したときに作った履歴書も自動生成ツールで作ったものでした。

今回はフランス履歴書を作るのにあたりおすすめのサイトを紹介します。

Canva(キャンバ)はオンラインでグラフィックデザインができるサイトです。

ポスターやロゴ、画像編集など様々なデザインが無料でできてしまうとても便利なサイトで、履歴書も作ることができます。

職務経歴書と検索すればテンプレートがたくさん出てくるので、その中から一つ選び、内容を書き換え、色や配置を変えて作ることができます。

ただしフランス語に自分で翻訳しなければいけないので注意が必要ですが、無料でできるならばかなり便利です。

Canvaホームページ
https://www.canva.com/ja_jp/create/cv


お次は日本でもお馴染みの就職情報サイトのIndeedのフランス語版サイトです。

ここで仕事を探すこともできるのでフランスで就職活動をするならば使って損はないサイトです。

このサイトでは会員登録すると履歴書を作ることができます。

こちらでは必要な情報を入力していくと履歴書を作ってくれます。

しかしデザインはあまりにも味気ないのが欠点です。

それでも言語や能力などどうやって書けばいいのか戸惑ってしまう部分も一覧から選べるようになっており、自分はどれなのか知ることができます。

indeedホームページ
https://fr.indeed.com


この二つのサイトを活用するならば

①indeedで履歴書に書く内容をフランス語で作成

②Canvaでお好みのデザインに落とし込む

とすれば私が例に載せたような履歴書を作ることができます。


まとめ

以上がフランスの履歴書の書き方です。

日本のように決まったものではなく、自由だからこそ戸惑ってしまう部分が多いですが書くべきポイントはしっかりあるので、それを押さえていれば問題ありません。

実はこれと併せて志望動機書も作成する必要があるのですが、それはまた別の機会に。

それでは(^^)/~~~


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