メッス Metz

【街の説明】
セーユ川とモゼール川に挟まれた街。歴史的に19世紀後半から20世紀前半にかけてドイツに占領されていた歴史があり、街の外れにはドイツ門がその名残として残っている。教会も数多く点在しており、シャガールやジャン・コクトーが手掛けたステンドグラスを見ることができる。駅の反対側にはポンピドゥーセンターの別館もある。
【オススメ度】
★★★★☆
【所要時間】
6時間半~7時間半(企画展の見学数による)
【費用】
12~17€(企画展の見学数による)
【疲れやすさ】
★★★★☆
【観光ルート】
【スタート】
①メッス駅
Gare de Metz
★駅前の左前方に伸びるガンベッタ通り Rue Gambetta を大通りに出るまで直進すること徒歩10分。
②カムーフル塔(外観のみ)
Tour Camoufle

所要時間:5分 費用:0€
1437年に建てられた中世の塔。
かつては7㎞にも及ぶ城壁と繋がっていたがこの部分だけが現存する。
これだけ古い塔が今なお残されているのは珍しい。
★②の塔とは反対方向に大通りを進み数分歩いて右手に見える門に進む。
③セルペノワーズ門
Porte Serpenoise

所要時間:5分 費用:0€
13世紀に城壁とともに作られた門で街の入口の役割をしている。
15世紀の侵略の際に一度破壊されてしまい、現存しているのは19世紀に建て直したもの。
★門をくぐったらまっすぐ行かずに左に曲がって坂を上ると左手に建物が見えてくる。
④政府宮殿(外観のみ)
Palais du Gouverneur

所要時間:5分 費用:0€
20世紀初頭にギヨーム2世のために建てられた邸宅。
ドイツ軍の支配時の影響によりドイツの建築様式が取り入れられている。
軍事施設でもあるため見学はできない。
★そのまま道なりに進んで右手に小さな礼拝堂が見えたら左手の脇道に進む。徒歩数分。
⑤サン・ピエール教会
Église Saint-Pierre-aux-Nonnains

所要時間:15分 費用:0€
開館時間:週末の14~18時(6~9月は月曜日以外)
休館日:平日
ロマネスク様式を取り入れた赤レンガで組まれた教会。
内部では市場などのイベントを開催しているときもある。
★再び元の道に戻り、道なりに進むと庭園に出る。
⑥メッス遊歩道
Esplanade de Metz
所要時間:15分 費用:0€
メッス中心街手前にある遊歩道。
色とりどりの花が咲いており、散歩すると気持ちが良い。
端まで行くとモゼール川を眺めることができる。
★⑥の庭園と大きなレピュブリック広場の間の道を進むと中心街に入る。細い道に様々なお店がひしめき合っていろいろ見て歩くのも楽しい。ルートとしてはひたすらまっすぐ進むだけでよい。やがて広場に出るので大聖堂の右にある建物に進む。全体で徒歩10分。
⑦観光案内所
所要時間:5分 費用:0€
ここで地図などを手に入れよう。
⑧ メッス大聖堂
Cathédrale de Metz

所要時間:30分 費用:0€(地下礼拝堂、宝物庫は4€)
開館時間:8~18時 休館日:なし
サンテティエンヌ大聖堂とも呼ばれるこの大聖堂は16世紀に完成した。
ゴシック様式が取り入れられた黄土色の外壁と緑色の屋根が特徴的だが、内部ではヨーロッパ最大級の規模を誇るステンドグラスを見ることができる。
祭壇背後の礼拝堂にあるステンドグラスはシャガールが手掛けたもので、様々な色合いの中に聖職者が描かれている様は幻想的である。
★大聖堂前の通りから坂を下って行くと左手に市場が見える。その脇をそのまま進み突き当りを左に曲がる。その先の道をすぐ右に曲がると川沿いの道に出るが、目の前の橋を渡らずに景色の良い場所に向かう。左に曲がって川沿いに進み、橋が見えたらその上から小島を眺める。橋を渡り切り、すぐに右に曲がって突き当りを右に曲がれば小島に上陸できる。全体で徒歩15分。
⑨ヌフ教会(外観のみ)
Temple Neuf
所要時間:15分 費用:0€

モゼール川に浮かぶ小島にある教会。
ネオロマネスク建築が取り入れられているが、その背景には④同様にギヨーム2世の取り計らいで行われたドイツ様式の影響が見られる。
近くで見ると扉などの装飾が他ではあまり見ない模様や色合いをしている。
★ヌフ教会が面する広場の大聖堂がない左手に注目する。
⑩メッス・オペラ座(外観のみ)
Opéra-Théâtre de Metz Métropole

所要時間:10分 費用:0€
広場に面した所に立つオペラ座。
1752年に建てられ、今なお使われるオペラ座の中ではフランス最古と言われている。
★再び橋を渡って大聖堂を目指す。突き当りを左に曲がってその先を右の坂道を登れば戻れる。観光案内所の横から伸びる緩い上り坂を進むと黄土色の建物が見えてくる。徒歩5分。
⑪クール・ドール博物館
Musée de La Cour d’Or

所要時間:1時間 費用:5€
開館時間:9~12時半/13時45分~17時
休館日:火曜日、祝日
大聖堂同様に黄土色の外壁をした博物館。
先史時代から紹介され、彫刻が特に多い。
建物自体も特徴的で地下構造や木造建築の天井画なども見ることができる。
★⑪の博物館への通りを突き当りまで進み右折すると教会が見えてくる。徒歩5分。
⑫サン・セゴレーヌ教会
Église Sainte-Ségolène

所要時間:15分 費用:0€
開館時間:8~18時 休館日:なし
13世紀に建てられた二つの尖塔が特徴的なゴシック様式の教会。
明るい色見の外観とは異なり、内装は灯りがステンドグラスによるものなので薄暗い。
祭壇にあるステンドグラスの灯りによってバージンロードが赤く染まる。
★教会の正面を背にして通りを下って行くとやがて中心街に入る。この道はドラゴンが出た伝説に基づいて飾り物を見ることができる。賑わっている様子を見ながら真っすぐ進むと左手に広場が見えてくる。それを目印にその次の十字路を左折し、道なりにカーブしながら進むと住宅街に入り、左手に教会が見えてくる。徒歩20分。
⑬長老派教会
Presbytère Catholique de Saint Eucaire
所要時間:15分 費用:0€
開館時間:9~12時半/14~18時 休館日:日曜日
ロマネスク様式とゴシック様式が取り入れられた教会。
青屋根と黄色の壁が映える外観とは異なり内装は灰色の石造りとなっている。
横幅が広く、祭壇側の壁一面にステンドグラスが張られている。
教会には聖ブレイズの聖遺物が残されており、かつて魚の骨でのどを詰まらせた少年を救ったことから2月3日にブリオッシュを捧げてのどの健康を祈る行事が行われる。
★教会の前の通りを引き続き進むと大通りに出るので横断して右に進む。徒歩5分。
⑭ドイツ門
Porte des Allemands

所要時間:15分 費用:0€
開館時間:14~17時(5~9月は19時まで) 休館日:なし
セーユ川にかかる要塞様式のメッスの中世を象徴する門。
かつてはここから城壁が伸びて壁内への出入り口として使われていた。
★ドイツ門がある橋の向かいにある通りから再び住宅街に入り、突き当りを左に曲がってしばらく進むと左手に見えてくる。徒歩5分。
⑮サン・マキスマン教会
Église Saint-Maximin de Metz

所要時間:20分 費用:0€
開館時間:9~19時 休館日:なし
建設に3世紀以上を費やしたためロマネスク、ゴシック、バロック様式が混ざっている教会。
一番の見どころは1960年にジョン・コクトーが手掛けたステンドグラス。
爽やかな青に幻想的な雰囲気を感じることができる。
★通りを引き続き進み、最初の右への脇道を進んで大通りを横切り、駐車場の横を進み真っすぐ行くと突き当りに出る。そこを左に曲がった先の分かれ道を左に曲がると教会が見えてくる。徒歩10分。
⑯サン・マルタン教会
Église Saint-Martin

所要時間:15分 費用:0€
開館時間:9~18時半 休館日:なし
豪華な装飾が施された青屋根の高い鐘楼が特徴的な教会。
内部にはモノトーンのチェック柄のバージンロードと彩り鮮やかなステンドグラスがコントラストとなっている
通常ステンドグラスで再現されている聖書の内容が彫刻で再現されているのも特徴的である。
★教会から先ほどの道に引き返し、道をひたすら直進するとやがて大通りを抜けた先に線路の高架下の道に入る。その先に最後の目的地がある。徒歩15分。
⑰ポンピドゥーセンター・メッス
Centre Pompidou-Metz

所要時間:30分×見学する企画展の数(最大90分)
費用:見学数一つ:7€ 二つ:10€ 三つ:12€
開館時間:10~18時(金~日は19時まで)
休館日:火曜日、5/1
中心地とは真逆の位置にあるパリにあるポンピドゥーセンターの別館。
常設展はなく、いくつもの企画展から構成されるので見学する数によって値段も時間も変わってくる。
日本人建築家の坂茂が建築にも携わった。
上階の展示室からは街を展望できる。
★線路横の道を左に沿って進むと駅の裏入口に入れる。徒歩5分。
【ゴール】
メッス駅