こんにちは(^O^)
先日日本に一時帰国しました。
しかし現在某ウイルスの関連で日本に入国するためには必要なものがいくつかあります。
ここではどういったものが必要になるのかを紹介します。
海外在住者向けの話のようにも見えますが、海外旅行から日本に帰る人も該当し、むしろ現地の言葉に馴染みのない旅行者こそ注意深く準備を行う必要があります。
※この記事は2022年4月段階のもののため変更が起こる可能性が十分あります。
必要な情報は厚生労働省のホームページに記載されておりますのでそちらをご確認ください。
※追記:2022年11月末時点での情報を更新しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
日本出発前に用意するもの
必要となるものは
・陰性証明書
・誓約書
・質問票
・アプリのダウンロード
・ワクチン接種証明書
です。
順番に見ていきます。
陰性証明書
用意する書類の中で一番重要なのがこの陰性証明書です。
これが陽性だったら日本に行けないですし、陰性でもこの書類がなければ飛行機に乗せてもらえません。
現在、日本に入国する際は出発の72時間以内に検査を受けた陰性証明書が必要となります。
具体的には現地を出発するフライトの出発時間の72時間以内に検査を行い、なおかつ結果が陰性である必要があるということになります。
自分のフライトの72時間前はいつだろう?と思う方は以下のサイトを利用すると調べることができます。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1355989418
なお、途中で乗り継ぎがある場合でも最初の空港の出発時間からさかのぼって72時間以内となります。
そのため、パリ→フランクフルト→成田空港と行く場合はパリの出発時間から72時間以内となります。
ただし乗り継ぎ場所、ここではフランクフルトで空港を出てしまうと陰性証明書は無効になってしまうので乗り継ぎ地で再度検査を受けなければいけなくなります。
陰性証明書の手配の流れ
海外で陰性証明書を手に入れるには以下のステップを踏んで用意する必要があります。
①検査を行ってくれる場所を探す
②検査の予約を入れる
③検査を行う
④政府指定の記入用紙に結果を書いてもらう
⑤結果を受け取る
まず検査を行える場所を探す必要があります。
海外では薬局でも簡易PCR検査を行えますが、これでは日本への入国が認められません。
そのため医療機関や研究所を探す必要があります。
現在はPCRに特化した研究所もあるので「滞在都市名 PCR」と検索ワードを入れてネットで探せば見つけられます。
それでも見つからない場合は滞在都市の一番大きな病院を調べるか、もしくは政府や市町村のホームページで紹介されている場合もあります。
近場に見つからない場合は最悪空港でも受けることができますが、検査結果が出発に間に合うのか、また料金も割高といった点に注意が必要です。
検査できる場所が見つかってもすぐに予約してはいけません。
日本で認められている検査方法と検体の採取方法があるので、それに該当しているのか確認する必要があります。
検査方法は以下のものが認められています。
・RT-PCR法
・LAMP法
・TMA法
・TRC法
・Smart Amp法
・NEAR法
・次世代シーケンス法
・抗原定量検査
一般的には一番上のRT(リアルタイム)PCR法が用いられていますが、そうでない場合はそれ以外のものなのかを検査機関に確認する必要があります。
また検体を採る方法も以下のものが認められています。
・鼻に棒を差し込んで採取→鼻咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液
・唾液を一定量採取→唾液
ちなみに成田空港到着時は唾液を行いました。
唾液検査の場合検査30分以内に飲食してはいけないとのことなので気を付けましょう。
ちなみに私が受けたところはRT-PCR法の鼻咽頭ぬぐいでした。
長い綿棒を鼻の奥に突っ込まれるのでなかなか辛いですが、数秒で終わります。
検査場所を見つけたら予約を入れます。
予約方法はその機関によって電話やネットで異なるので確認の上予約を取りましょう。
ここで注意したいのはすんなり予約が取れるとは限らないということです。
私は日本出国の1か月前に予約の電話をしましたが空きがほとんどありませんでした。
もちろん時期による話ですが、日本に行くことを決めたら一番にこの予約を行うべきです。
飛行機は日付の変更に手数料がかかる場合がありますが、検査のキャンセルや変更は基本的に費用が掛からない場合が多いので先にこちらを押さえたから航空券を買った方が損は少ないです。
このケースを考えると日本からの旅行者はかなり大変に感じます。
1か月前の時点で予約がほぼいっぱいなのに、旅行者はそんなにも前から現地にいる人は多くありません。
つまり、場合によっては検査の予約が取れないから予定通りに帰国できないことが起きる可能性があります。
そのため、日本で旅行の計画を立てている段階で現地の検査予約を済ませているのが理想的ですが、かなりハードルが高いものに感じます。
無事予約が取れたら検査を受けに行きます。
検査の際にはパスポートが必要なので忘れないようにしましょう。
国によっては無料ですが、有料のところが多く1~2万円はかかります。
これは社会保険が適応されないことが多いので現地在住者でも全額自己負担になる可能性が高いです。
検査前にパスポートに記載されている情報以外にも結果を連絡するための電話番号やメールアドレスなどを伝える手続きを行います。
検査は先ほど記載したように私は鼻咽頭ぬぐいということで長い綿棒を鼻に突っ込まれました。
無事検査を終えたら後は結果を待つだけ、と言いたいところですが日本に行く場合陰性証明書は専用の用紙に書く必要があります。
記入用紙は以下の厚生労働省のホームページから印刷することができます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
検査機関によってはこの存在を知らないこともあるので、予約の段階で専用の記入用紙があることを伝えておき、検査当日も自身で印刷して持参しておくと安心です。
私が受けに行ったところは記入用紙のことは把握しており、検査日に受付で一緒に用紙に記入しました。
なお、上の氏名や生年月日などを書く場所は自身で記入します。
結果は検査機関によりますが、PCRに特化した機関であればその日のうちに結果が出ます。
私が受けたところは大体3時間後には出ていました。
結果は受付で記入したメールアドレスにPDFで送られてきました。
そのためメールアドレスを間違えると届かないのでちゃんと相手が読めるように大文字で書くのがオススメです。
これで陰性証明書が手に入りました。
まだ72時間以内なので24時間前よりも予約を取れる枠が多いこと、ちゃんと結果が受け取れていなくても直接受け取りに行くだけの時間があるのが安心なポイントです。
ちなみにフライトが遅延や欠航などにより予定通り飛ばなくなった場合、追加で24時間有効になります。
そのため72時間前きっちりに検査を受けて遅延に遭ったとしても24時間以内の遅れならばそのままその陰性証明書が使えます。
反対に24時間を超えてしまうと無効になってしまうので注意しましょう。
日本から海外に行く際に目的地で陰性証明書が必要な場合はこちらをご覧ください。
誓約書
陰性証明書が一番大変だったので後は比較的すぐ用意できます。
誓約書は隔離を行うことになった場合、勝手に出歩いたりしませんよということを約束するものです。
現在は出発した国や地域、ワクチンの接種回数によって隔離を行うかどうか、その期間が決められています。
一見自分は隔離なしだから関係ないと思いがちですが、日本の空港で検査した際に陽性だったら隔離になるので無関係な話ではありません。
誓約書は厚生労働省の以下のページから印刷し、必要事項を記入すれば出来上がりです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html
なお、後述するファストトラックを利用する場合はアプリ上で行うので印刷は不要になります。
質問票
これはスマホやパソコンで必要事項を入力するものです。
以下の厚生労働省のホームページから行います。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html
質問と言いつつも氏名、生年月日といったものから日本で連絡を取れる電話番号やメールアドレス、体調に関する質問、入国日や帰国日の入力などを行うのでこちらもすぐに終わります。
すべて入力が完了するとQRコードが発行されるので日本の空港に到着した際に提示します。
アプリのダウンロード
日本への入国には以下ののアプリをスマホにダウンロードする必要があります。
出国地の空港でチェックインの際にちゃんとダウンロードできているか確認するところもあるので現地滞在中に用意する必要があります。
・MySOS
・COCOA
・位置情報を保存するアプリ
MySOS
帰国者の情報を入力する必要があるアプリで、隔離期間がある場合はこのアプリを通じて隔離場所にちゃんといるのか毎日連絡が来ます。
アプリのダウンロードはApp StoreやGoogle Playから行うと日本在住者用になってしまいます。
帰国者用は厚生労働省のホームページに掲載されているQRコードもしくはリンクからアクセスして手に入れないといけないので注意が必要です。
出国前はアプリをダウンロードし、氏名や生年月日などの帰国者情報を入力して登録するところまで行う必要があります。
また、この登録が終わると陰性証明書、誓約書、質問票、ワクチン接種証明書をアプリ上に出国前に事前登録することができ、入国する際の手続きがスムーズになるファストトラックを利用できるようになります。
ファストトラックについては後ほど紹介します。
COCOA
陽性者と接触した場合に通知が来るアプリでダウンロードするだけで十分です。
位置情報を保存するアプリ
これはGoogleマップなどの地図アプリ上で位置情報をオンにすれば完了なので新規に何かアプリをダウンロードする必要はありません。
MySOSだけ専用のリンクからダウンロードすること、出国前に登録を済ませておく必要があり、ファストトラックも利用できるので早めに手に入れることをお勧めします。
ワクチン接種証明書
これは必須書類ではありませんが、3回接種済みであると国や地域によっては待機期間がなしになるので用意しておくと入国後便利です。
現在認められているワクチンのメーカーは以下の通りです。
2回目まで
・ファイザー
・モデルナ
・アストラゼネカ
・ヤンセン
・バーラト
3回目
・ファイザー
・モデルナ
一般的に政府や医療機関にて接種を行うと必要事項を記載された証明書を受け取ることができます。
注意しなければならないのは日本語もしくは英語のみ受け付けるという点です。
海外在住者の場合は持っている証明書が英語で書かれているのか確認する必要があります。
そうでない場合は翻訳が必要となります。
ファストトラック
日本の空港に到着すると上記の書類およびアプリを係員が確認します。
この際にアプリのMySOSに上記で紹介した書類を予めアップロードするとその確認作業がスムーズになります。
なお、現在は以下の空港のみファストトラックに対応しています。
・成田空港
・羽田空港
・関西国際空港
・中部国際空港
・福岡空港
ファストトラック登録方法
MySOSで帰国者用の登録が終わると書類の事前登録が行えるボタンが左下に登場します。
ボタンをタップすると登録できる書類の一覧が現れます。
書類の登録は上から順番に行う必要があるため、いきなり陰性証明書から登録ということはできません。
質問票、誓約書はボタンをタップすると入力フォームに行くのでそこで必要事項を入力すれば完了です。
ワクチン接種証明書、陰性証明書は画像をアップロードし、確認が完了するのを待つ必要があります。
なお、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書まで完了すると上の画像のように画面が黄色になります。
さらに陰性証明書も完了すると画面は緑色になります。
入国時の空港ではこの画面が何色かがチェックされます。
このファストトラックは必須ではないですが、事前に行うメリットとして入国時の手続きがスムーズになる以外に、自分の書類がこれでいいのかが確認できます。
ワクチン接種証明書や陰性証明書は自分が持っている形式で問題ないならそのまま受理されますし、そうでなければ受理されないので、万が一受理されなければ出国前に対応することができます。
ファストトラックを使えば事前に書類を登録でき、手続きがスムーズなりますが実際にどのくらい早くなるのか実際に検証してみました。
以下の記事で紹介しているので気になる方はご覧ください。
何から始めればいい?
以上が必要な書類とアプリになりますが、これだけあったらどこから始めればいいのでしょう?
一番初めにするべきなのはズバリPCR検査の予約からです。
この予約が取れなければ飛行機に乗れないので最優先で行います。
次にMySOSのダウンロードと登録です。
出発空港でチェックインの際にダウンロードできているのか確認されるだけでなく、ファストトラックに対応している空港ならば誓約書や質問票は印刷しないで事前入力できます。
また先ほど書いた通り、自分が持っているワクチン接種証明書が有効なのかどうかも確認出来て便利です。
もしワクチンを3回接種したいのであれば、接種後一定期間開けなければ証明書は有効にはならないのでPCR検査の予約よりも早くする必要があるかもしれません。
まとめ
以上が日本に入国する際に必要な書類等の紹介でした。
これまでと違って日本に帰るだけでもかなり大変になりましたし、国や地域によっては、日本の空港についてからの検査結果によっては隔離が必要となります。
もし日本に帰る、短期の海外旅行をする、という方がいたら考え始めた時点でこれらの準備は始めていいかと思います。
空港に行って書類が足りずに飛行機に乗れなかったなんてことは避けましょう。
それでは(^^)/~~~
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