【2年でC1へ】私のフランス語勉強法①

ディナン 町並み

こんにちは(^O^)

今回は私のフランス語の勉強方法を紹介します。

私はフランスの語学学校に2年間通って最終的に上級者のC1クラスで卒業しました。

C1とは何のこと?という方に説明しますと、フランス語を始めヨーロッパ言語は初心者から上級者にかけてA1→A2→B1→B2→C1→C2の順にレベルが分けられています。

簡単に言えばAが初級、Bが中級、Cが上級という感じです。

詳しくは以下のページで紹介しています。

私が通っていた語学学校では入学時にレベルチャックテストを受けてこの6つのランクのどれかに振り分けられ、定期テストの結果で昇級できるかが決まります。

このシステムの中で私はA2からスタートしてC1で卒業しました。

では、私の語学学校での経歴を見てみましょう。

語学学校での経歴

私が2年間語学学校に通ってどのようにA2からC1に上がったのかを見てみましょう。

【1年目】
9月~10月 A2
10月~6月 B1

【2年目】
9月~10月 B2
10月~2月 B2/C1の中間クラス
2月~6月 C1

フランスの一年は9月に始まります。

私の通っていた語学学校は6月末で年度が終了して7、8月は夏休みとなるためこのようになっています。



1年目はA2を1ヶ月で終わらせてB1に上がっていますが、ここで1年目が終わっています。

B1だけで9か月かかっており、1年目を終えたとき1年で上がれるのは1ランクが限界かと感じました。



続く2年目はB2から始まりました。

実は夏休みの間に再度クラス分けのテストを受けた結果B2からのスタートになりました。

それも1か月で終わりB2とC1の間のクラスになりました。

C1への準備期間としてとらえていました。

ここで5か月勉強してC1になりました。

ここで昇級できなかった人はかなりいたので難易度が高くなっていることが伺えました。

C1クラスは卒業の6月まで4か月くらいいました。

読んでいる方の中には「C2まで行っていないのか」と思う方もいると思いますが、私の通っていた語学学校にはそもそもC2のクラスがなかったので、実質C1が一番上のクラスでした。

フランスの語学学校はどういったところだったのかはこちらをご覧ください。


在学中の勉強方法

このようにして2年でA2からC1になりました。

当時先生からは「この期間でここまで上達したのはあなたが初めて」と言われたのでみんながこうなるというわけでもないようです。

また「本当の意味でC1のレベルに達しているのは私だけ」と私が休みの時に他の生徒に話していたと後日友達から聞きました。

面と向かって言ってくれていいのにと思いました。

そのように先生に言ってもらえるくらい上達するには次のような勉強をした結果だと思います。

・文法
・単語
・新聞
・ビデオ
・問題集
・10分間スピーチ
・メール交換


文法

まずは文法をしっかりと身につけることです。

私の中ではこれが何よりも大事だと思っています。

文法とはその言語のルールであり、根源に関わることになります。

スポーツの世界で運動神経がいくら良い人がいてもルールを知らなければ試合にさえなりません。

それと同じように言語のルールである文法を知らなければ文字通り話にならなくなってしまうのです。

そういったことから文法が一番大事だと私は考えます。

文法に関して言えば日本人は他の国よりも強い傾向にあります。

学生時代に英語を文法から学んだ経験からこのような傾向があるのではと思っています。

日本にいたときに頼まれてフランス語の家庭教師を週に1回、3か月ほどしたことがありますが、その時も文法を中心に教えました。

その結果その教え子は進学先ではフランス語のレベルが十分にあると見なされて最初の1年のフランス語の授業は免除してもらったそうです。

文法を知っていればそれほど効果的だということです。



その家庭教師の経験を基にフランス語講座のページを作ったので勉強したい方はこちらからご利用ください。



しかし文法はあくまでルールであり、実践しなければ意味がありません。

いくらラグビーのルールを知っているからと言って未経験の人が即座にできないのと同じです。

ルールが分かったら実技の練習をしなければいけないのです。

日本人は文法に強いのですが、その反面リスニングと会話が苦手な傾向にあります。

日本にいると身近にフランス人がいないこと、正しい文法を使おうという気持ちが強いことが理由だと思っています。

フランス人が近くにいなければ実践練習ができないのは当然のことです。

正しい文法を使おうとすることの問題点は、その気持ちが強すぎると間違えてはいけないと自己暗示をしてしまった結果、何も言えなくなることにあります。

日本の大学でフランス語学科に所属する大学生がフランス留学すると陥るのがこのパターンで、思っていたよりもフランス語ができないと感じてしまい劣等感を感じてしまいます。

他の国の留学生が同じレベルのクラスのはずなのにペラペラ話しているのを見て余計にそれを感じてしまうのです。

他の国の人がペラペラ話しているように見えるのは、その国の語学勉強は文法からではなく話すことから始めるからです。

そのため実際には文法はめちゃくちゃで、筆記になると間違いだらけになる傾向があります。

お互いの得意不得意が違うだけなので焦らず実践を繰り返していけば問題はありません。

単語

文法はルールだと言いましたが、単語はそのプレーの幅を広げる手段になります。

単語を多く知るほど相手の言っていることも理解しやすくなりますし、こちらが言いたいことの幅も広がります。

そのため単語は多く知っているに越したことはありません。

単語の暗記は私はひたすら何度も書くスタイルですが、目で見て覚えるのも得意な人もいるので自分に合った方法を見つけるのが重要です。

いずれにしても暗記した単語を繰り返し使うことで身につけることが大事になってきます。

私の場合は午前中に学校に行き、そこで出てきた知らない単語を家に帰ってからひたすら書いていました。

午後に学校から帰ったらオペアの仕事が夜9時まであったので勉強はその後からでした。

途中から新聞も読み始め、その中の知らない単語も夜に暗記していたので知らない単語が多い日は深夜に及んでいました。



単語を覚える際はそれに関連するものをセットで覚えるのが重要です。

名詞ならば男性名詞なのか女性名詞なのか、動詞ならその名詞や形容詞は何なのか、同じ意味の単語は何なのかなどです。

そうやっていろんな単語と紐付けしていくと思い出しやすくなっていきます。

具体的な暗記テクニックはこちらをご覧ください。


新聞

B2になってからは新聞を読み始めました。

理由はいくつかあり、まず一つは先ほど述べた単語の暗記のためです。

新聞は記事ごとにその分野の単語が出てくるため、初めは知らない単語だらけでも段々と読めるようになっていきます。

二つ目はB2の試験対策です。

B2の読解試験は新聞記事が用いられます。

そのため普段から新聞を読み慣れているかどうかで難易度がかなり変わってきます。

それは文量や文章の書き方を指しますが、それに加えて内容にも関係してきます。

例えば「フランスにおける原子力発電の取り組み」について初めて読む人と、以前新聞で同じ分野の記事を読んだことがある人では前提とする知識が異なるので読みやすさも大きく変わってくるのです。

このようにB2以降は単にフランス語の能力だけでなく社会における知識も必要になってくるため、新聞を日ごろから読むことが大事になってきます。

また、B2の試験では知識を使った論理的の表現方法が必須となってきます。

具体的な表現方法は以下の記事で紹介しています。


では、新聞はどうやって手に入れればいいのかというと、今はスマホアプリで読めるのでそれを利用するのがいいです。

参考に私は「20 minutes」という新聞を昔から読んでいます。

元々地下鉄などに置かれていたフリーペーパーなのですが、現在はアプリでも読めるようになっています。

アプリのダウンロードはこちらから
https://www.20minutes.fr/mobile

フリーペーパーの新聞のためそこまで専門的なことは書かれていないですが、読み始めは知らない単語のオンパレードで内容の把握どころではないと思います。

そんな状態をいきなり試験でやるよりかは日頃から経験しておくに越したことはありません。



長くなってきたので今回はここまでにします。

残りの学習方法はこちらをご覧ください。



勉強がそもそも続かないよ!!という方は裏技を紹介してるのでこちらをご覧ください。

それでは(^^)/~~~

フランス情報はこちらをチェック!!

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