こんにちは(^O^)
今回はフランス語の単語の暗記方法を紹介します。
日々勉強する中で何か覚えやすくなるコツがあったらいいなぁと思いませんか?
そこで今回は私がどのようにして単語を暗記しているのかを紹介します。
現地大学で通用する文法が身に付くフランス語講座はこちらをご覧ください。
私の語彙力
そもそもどこの誰かも知らない人にテクニックなんて教わる気にならない!
と感じる人もいるかと思うので、まずは私自身のフランス語レベルについて話します。
私は語学学校に2年間通い一番上のクラスのレベルC1で卒業しました。
現在も海外に住んで日常的にフランス語を仕事や生活で使っています。
こういったところから私のフランス語レベルはビジネスレベルと言えそうです。
ちなみに毎日フランス語の新聞を読んでいますが分からない単語は一日に数個あるくらいです。
とりあえずフランス語がちょっとはできるのだなと感じてもらえたら幸いです。
このレベルに達するためにかなり多くの時間を費やしましたが中でも単語に費やす時間は多かったです。
2年でビジネスレベルになった勉強方法はこちらをご覧ください。
テクニック①:単語を分解する
それでは単語の覚え方のテクニックをここから紹介していきましょう。
一つ目は単語を分解するです。
ここで問題です。
以下の漢字は何と読むでしょう。
海豚
鱚
正解は上から
イルカ
キス
です。
読めなかった方、気にすることはありません。
ここで大事なのは読めないけれども何となく想像できるということです。
海豚(イルカ)だと海にいる豚ということで海にいる生き物だと想像できます。
鱚(キス)も魚へんが付いているから魚だろうということが想像できます。
これこそ「単語を分解する」なのです。
フランス語も同じことができるのです。
例えば
diversité
という単語があったとします。
この単語の意味が分からないですが分解するとヒントが出てきます。
まず初めのdiversは「様々な」という形容詞です。
最後のtéで終わっているのは名詞のサインです。
つまりこの単語は「様々な、多様な」の名詞形だと推測できます。
そしてこの単語の意味は「多様性」です。
このように単語を分解することで意味が推測できるのです。
分解する際に参考になるのが単語の初めの部分の接頭辞と終わりの部分の接尾辞です。
diversitéの場合
接頭辞:divers(多様な)
接尾辞:té(名詞)
となります。
この接頭辞と接尾辞を覚えるほど単語の意味を把握しやすくなるので暗記もしやすくなります。
ただ接頭辞と接尾辞だけを暗記すると実例を伴わないので覚えにくいです。
それよりも単語を覚えるときに注目する方がいいです。
接尾辞のパターンを覚えて行くと「-eauで終わる単語は男性名詞、-tionで終わる単語は女性名詞」といったように名詞の性別も判別できるようになっていきます。
テクニック②:関連単語もセットで覚える
次のテクニックは関連単語をセットで覚えるということです。
知らない単語を覚えるときにそれだけを覚えようとしてもなかなか身に着きません。
それよりも他の単語と関連付けて覚える方が長く覚えていられますし、思い出すときに芋づる式に思い出せます。
関連単語をセットで覚えるというのは、先ほどの例を使うと
多様な:divers
多様性:diversité
多様化:diversification
多様化する:diversifier
といったように「多様」シリーズだけでこんなにも単語があるのです。
これを出合う度に個別に覚えるよりも、まとめて覚えた方が楽なのです。
これらの単語の接頭辞は同じものなので違う部分は接尾辞ということになります。
長らく単語を暗記し続けていると「ficationで終わる名詞を動詞にしたらfierで終わる」というパターンを自然と覚えて行きます。
そうなると暗記もしやすくなっていきます。
では関連単語をどうやって見つければいいのかというと、辞書で調べると前後に出てきます。
何故なら接頭辞が同じだからです。
これをすべてピックアップしてまとめて暗記します。
紙の辞書でも電子辞書でもいいのですが、ネットは単語を調べると知りたい単語しか出てこないのでオススメしません。
このように単語は関連したものもセットで覚える方が効率がいいですし、名詞→動詞などの変換パターンも覚えられます。
テクニック③:同じ意味の単語とセットで覚える
単語は単体ではなくセットで覚えるのがいいと説明しましたが、関連単語以外にも同じ意味の単語とセットで覚えるというものも効果的です。
例えば
un renseignement
という単語があります。
意味は「情報」なのでune informationとセットで覚えるのです。
セットで覚えることでどこかでun renseignementを見かけてもune informationと同じだから意味は「情報」だと思い出しやすくなります。
反対にune informationと言うところを意図的にun renseignementに置き換えて使えば自身の表現力の幅が広がります。
もちろん単語によっては同じ意味でもニュアンスが違っていることもあります。
それは実際に使ったときに相手に指摘されたり、見かけたときに違和感を感じるなどの経験を通じて気付いて直せばいいだけなのでとりあえず間違えていてもいいから使ってみることが大事です。
テクニック④:名詞は不定冠詞をセットにして覚える
フランス語が英語と違って難しい理由の一つに名詞に性別があることです。
定冠詞の単数であれば男性名詞はle、女性名詞はlaが付きます。
この見分けが冠詞を使わない日本人にはとても難しいのです。
そのため単語を覚えるときは冠詞もセットで覚えなければいけません。
冠詞についての解説はこちらをご覧ください。
しかし覚えるときはleやlaの定冠詞ではなくunとuneの不定冠詞をセットにします。
理由は名詞が母音やhで始まっていると定冠詞はleもlaもl’になってしまうからです。
先ほどの「情報」の例でいうと
le renseignementはleで始まっているので男性名詞と分かりますが、
l’informationはl’になっているため男性名詞か女性名詞か分かりません。
「いやいやこれは女性名詞でしょ」と答えている人は接尾辞の-tionは女性名詞につくことを知っているからです。
つまりあえて不定冠詞をセットにして覚えるのは接尾辞を見て男性名詞か女性名詞なのかを判別する練習をするためなのです。
そのためフランス語初心者ほど不定冠詞をセットにして覚える必要があります。
テクニック⑤:動詞の活用パターンを覚える
名詞は男性名詞か女性名詞が難しいですが、動詞は活用パターンが多様にあることがフランス語の難しい所です。
そのため動詞の活用パターンは優先して暗記する必要があります。
基本的なer動詞やir動詞を始め、prendreを含む動詞の活用などいろいろなパターンを覚える必要があります。
基本的なパターンさえ覚えれば後はパターンに組み込むだけなので知らない単語を見つけるたびに活用も覚える必要がなくなります。
不規則な活用をする動詞は使う頻度が高いから不規則なので日常で使っていると自然と覚えて行きます。
テクニック⑥:インプットとアウトプットを意識する
いくら単語の覚え方のテクニックを知っても1週間後、1か月後も覚えているかどうかは覚える以外の要素も必要となります。
つまり覚える作業(インプット)だけなく思い出す作業(アウトプット)も必要なのです。
インプットは
・ひたすら書く
・ジーっと眺める
というように人によって得意な覚え方が異なるので自分に合う方法で行えばオッケーです。
しかしこれまで説明してきたテクニックを覚える際には取り入れましょう。
アウトプットはとりあえず思い出せばいいです。
具体的には
・自分で単語テストする
・その単語を使った文を作ってみる
・分からなかった単語を見つけた文章を読み直す
・実際の会話に取り入れる
など考えればいろいろと出てきます。
大事なのは「少し時間を置いてから思い出す」ことです。
私の場合、インプットはひたすら書いて覚える方法でした。
例えば知らない単語がdiversitéだとしたら、
①Une diversitéとノート2行分ひたすら書く
②関連する単語もそれぞれ2行分書く
③同じ意味の別の単語があったらそれも書く
をdiversitéにだけ対して行います。
そして次の知らない単語も同じようにします。
そこから
・次の単語に進むたびにそれまで書いた単語を一回ずつ何も見ないで書く
・単語の暗記がすべて終わったら最後の自分で単語テストをする
・スマホのカレンダーに今回覚えた単語を一覧にして書き、スキマ時間に見直す
・翌日の勉強の最初に昨日の単語テストをして覚えていなかったら2行書く
このようにしてひたすら書いては思い出すを繰り返すことによって私は単語を暗記しました。
みなさんも方法はご自身にあったものでいいですが、インプットとアウトプットのバランスは意識しましょう。
まとめ
以上がフランス語の単語の暗記テクニックです。
①単語を分解する
②関連単語をセットで覚える
③同じ意味の単語とセットで覚える
④名詞は不定冠詞をセットにして覚える
⑤動詞の活用パターンを覚える
⑥インプットとアウトプットを意識する
大事なのは知らない単語を単体でそのまま覚えるのではなく、それ自体の構造や他の言葉と紐づけることを意識して覚えることです。
そしてそれを思い出す機会を作らなければ身につかないことです。
みなさんもこれらの中から何かヒントになるものがあったら実際に取り入れてみてください。
それでは(^^)/~~~
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